リオ五輪日本代表選手の「その後」

12の金メダルをはじめとして合計41個という、史上最高の成績をおさめたリオデジャネイロオリンピック日本選手団。この大会でひとつの区切りをつけた選手もいれば、激しいトレーニングの疲れを癒やすべく、オフに入った選手もいます。しかし戦士に休息はない!とばかりに早速次の大会に出場する選手も。メダリストを中心に、リオ五輪出場選手の「それから」をまとめてみました。

[写真] リオ五輪「競泳」帰国会見(全文1)東京五輪ではさらにいい結果を出す / THE PAGE

大活躍の水泳陣は休む間もなく…

金2銀2銅3と大活躍の水泳陣は帰国後も大忙し。池江ら高校生は帰国後すぐに広島で行われたインターハイに直行。また11~13日に行われた国体にはメダリストが全員エントリーした。

萩野公介(男子400m個人メドレー金、男子200m個人メドレー銀、男子800mリレー銅)

(写真:アサ芸プラス)

9月3日、4日に行われた水泳日本学生選手権で瀬戸を連破し2冠を達成した。

9月9日、10日に行われた、希望郷いわて国体でも200m個人メドレーと100m背泳ぎの2冠を達成した。

金藤理絵(女子200m平泳ぎ金)

(写真:スポニチアネックス)

8月31日にドイツ・ベルリンで行われた競泳W杯第2戦に参戦、自身の持つ短水路日本記録を更新し優勝した。

さらに9月10日の希望郷いわて国体成年女子100m平泳ぎでも優勝。

坂井聖人(男子200mバタフライ銀)
帰国後、しばらくして向かったのは会員になっている大型スーパーの「コストコ」。名物のチーズケーキをホールで購入し「誰かにあげようか」と一瞬迷ったが、気がつけば1,200gほどあるチーズケーキを胃袋に流し込んでいた。
星奈津美(女子200mバタフライ銅)

現役続行か引退かで揺れるも、国体終了後は引退に傾く。

「一応これで一区切りのつもり。今はいろんな感情があるけど、五輪の時と同じように持っている力を出し切ってタッチできた。悔いはないです」と引退を示唆した
瀬戸大也(男子400m個人メドレー銅)

リオ五輪に続き、水泳日本学生選手権、希望郷いわて国体と、萩野公介に三度敗れる。

松田丈志(男子800mリレー銅)

(写真:スポーツ報知)

3大会連続メダル獲得の松田、国体で最後のレース。

池江璃花子(7種目出場)

(写真:時事通信)

羽田の帰国便から広島のインターハイに直行。

五輪の疲れを見せるどころか、競泳女子50m自由形決勝で1位となり25秒19の大会新記録を出す。さらに20日には女子800mリレー決勝に3番手で登場すると6位からトップへ躍り出て貢献、淑徳巣鴨(東京)が1位で8分9秒76の大会新記録を出した。五輪の疲れを見せるどころか、競泳女子50m自由形決勝で1位となり25秒19の大会新記録を出す。さらに20日には女子800mリレー決勝に3番手で登場すると6位からトップへ躍り出て貢献、淑徳巣鴨(東京)が1位で8分9秒76の大会新記録を出した。

さらに国体でも100mバタフライで大会新で優勝、50m自由形では自身の記録を塗り替える日本新で優勝した。

ゴール後はガッツポーズ。その瞬間、ちょうど取材に応じていたリオ五輪金メダリストの萩野が「僕ら凡人とは違いますから」と脱帽した。
今回の国体は、リオ五輪のメダリストが全員出場という豪華な大会でした。

陸上

400mリレーで歴史的な銀メダルを獲得したメンバーのうち桐生は早くも次戦に出場し快記録。彼以外のメンバー3人は大阪で直接対決の予定だ。

(写真:サイクルスタイル)

桐生祥秀(男子400mリレー銀)

3日の学生対校選手権に出場、100mで10.08の大会新で優勝した他、3種目で優勝した。

(写真:スポニチアネックス)

「オリンピアンとしてのプライドがある。負けられない気持ちだった」
400メートルリレー決勝は仲間の故障で優勝を逃したものの、1600メートルリレーで勲章を手に入れ3冠を達成した。100メートルと200メートルに1600メートルリレーを加えた3冠は戦後初の偉業。

次戦は13日にフランス・マルセイユで行われる、国別対抗デカネーション。今季最終戦となる。

飯塚翔太(男子400mリレー銀)

地元のテレビ局に出演も、メダルを紛失して大騒ぎ。

(写真:スポーツ報知)

「まるごと」出演前には一時、銀メダルを紛失して関係者と探して回るなど、一時は騒然。控室で見つかるドタバタ劇もあった。

なお、桐生を除くリレーメンバーの3人は9月24日の全日本実業団選手権で200mに出場を予定しており、直接対決が見られそう

錦織、全米で準決勝の借り返す

錦織圭(男子テニスシングルス銅)

錦織、全米で準決勝の借り返す

(写真:スポニチアネックス)

9日に行われた全米オープンシングルス準決勝で、リオ五輪金メダリストのアンディ・マレーを下し決勝進出。五輪準決勝で敗れた雪辱を晴らした。

4連覇の伊調に国民栄誉賞。そして吉田は

(写真:週プレNEWS)

女子は4階級で金メダル。男子も2階級で銀を獲得し王国復活へ希望の持てる結果となった。そして偉大な2人の選手のその後は…

伊調馨(レスリング女子フリースタイル58kg級金)

(写真:スポーツ報知)

13日、女子個人種目で五輪史上初の4連覇を達成した伊調馨に国民栄誉賞を授与すると閣議決定した。

レスリング界では、世界選手権と五輪の計13大会連続世界一を達成した吉田沙保里(33)が12年のロンドン五輪後に受賞した。伊調も賞の重みを分かっており、「国民栄誉賞は記録とかじゃない。国民の皆さんに勇気や感動を与えられる人(がふさわしい)と思うので、私にはまだかなと…」と語ったが、この後政府から栄誉賞授与の打診があったとみられる。
吉田沙保里(女子フリースタイル53kg級銀)

(写真:J-CASTニュース)

4連覇を逃した大会直後は現役続行か引退かで揺れていたが、その後現役続行に傾いている。また、選手兼任で日本代表コーチにも就くことになった。

多くのファンから「東京オリンピックで金メダルを獲るために、今回はお父さん(故・栄勝さん)があえて銀メダルにしたのではないか」といったメッセージが寄せられ、次第に気持ちが前向きになってきたと打ち明ける。そんな心情を聞いた中居は「リオに忘れ物をしてきたということなのかな」とひと言。中居の言葉に吉田選手も「そうですね」とうなずいていた。
登坂絵莉(女子フリースタイル48kg級金)、川井梨紗子(女子フリースタイル63kg級金)、土性沙羅(女子フリースタイル69kg級金)

金メダル3人娘のオリンピック後の主な行動をまとめてみました。

8月28日 川井、スタバの店員に「オリンピック選手に似てる」と言われ戸惑う。

8月30日 土性、ナゴヤドーム大ファンだという阪神を応援。

9月2日 川井と土性、矢場とんでトンカツを食べる。

9月2日 土性、登坂の家に初のお泊り。

9月3日 土性、川井、登坂愛知県大府市でパレード。

9月4日 土性、吉田と三重で松坂牛を食べる。

土性、9月5日に鹿と戯れる。

9月9日 登坂、寝姿を吉田に晒される。

9月12日 登坂、柔道金の田知本と地元富山で県民栄誉賞受賞しパレード。

(写真:スポーツ報知)

引っ張りだこの卓球勢。結婚の福原愛


水谷隼(卓球男子団体銀、個人銅)

(写真:RBB TODAY)

5日、日テレの番組でノーパンの習慣をカミングアウト。

水谷は試合のときだけでなく「いつでもノーパンです。今もノーパンです」と衝撃のカミングアウト。

6日、水泳の瀬戸、坂井らとともに「スター・ウォーズ」のイベントに招かれ、こぼれ話を披露

水谷選手は、選手たちが日本食を食べられる“ジャパンハウス”と同じマンションに家族が泊まっていたと振り返り、「滞在2週間くらいで170万円だって嘆いていました」と苦笑。

9日、フジTVの番組で結婚式のエピソードを明かす

その後、結婚指輪を持って帰り、ひたすら土下座をして謝ったという。
吉村真晴(卓球男子団体銀)

5日、ゲストに呼ばれた日テレ番組を大好きな乃木坂46のライブのために中座

「丹羽選手がそろそろお時間‥‥」と、この後のスケジュールのため、丹羽が番組を抜けないといけないことを説明。これにMCのくりぃむしちゅー上田晋也がその理由を追及すると、なんと丹羽の答えは、「楽しみにしている乃木坂46のライブがありまして」というもの。
福原愛(卓球女子団体銅)

(写真:スポニチアネックス)

五輪後、卓球台湾代表の江宏傑選手と結婚したことが判明。

卓球関係者の話を総合すると、2人は今月に入って婚姻届を提出。福原は現役を続けるもよう。

中国でもファンの多い福原だけに、反響も大きかった

中には、「これで愛ちゃんは中国の嫁となった」という書き込みも。福原の結婚相手は中国籍ではないはずなのだが、ジェラシーのあまり、両岸問題に触れずにはいられないようだ……。
中国のネット上には「おめでとう!」「こんなに早いとは」「ショックだ」「愛ちゃんが中国の嫁になった。うれしい」「今後は(東北なまりではなく)台湾なまりの中国語になるのかな」などの書き込みが見られた。

復権の柔道。大会後の一番人気は

全階級メダルとなる12個のメダルを獲得した柔道。中でも90キロ級で初のメダルを獲得したベイカー茉秋は、甘いマスクや祖母の強烈なキャラクターもあってテレビ番組やイベントにも呼ばれる人気ものになった。

ベイカー茉秋(柔道男子90kg級金)

出演の「スマスマ」はそのタイミングもあってか高視聴率に

最近5回の平均視聴率は、収録2回分のもう1本で、リオデジャネイロ五輪の柔道男子90キロ級・金メダルのベイカー茉秋(21)が同コーナーにゲスト出演した前週8月29日で12・2%、

13日、個性的なキャラで話題になった祖母のリナさんとイベントに出席。

(写真:シネマトゥディ)

「おばあちゃんの応援も力になった。そういう支えがあったからこそ、この金メダルをとれました」と語ったベイカーは、映画のヒロイン、ハーレイ・クインふうのド派手衣装で登場したリナさんに、「これからも健康におしゃれに長生きし続けてずっと応援していただきたいです」と言葉をかけた。

ベイカーがリオ五輪メダリスト55人による日本代表選手団の帰国会見で好きと公言していた「世界に一つだけの花」にまつわるクイズを行ったほか、香取慎吾(39)が「ベイカーのおばあちゃん」に扮して場を盛り上げていた。

完全に余談ですが、ベイカーの姉がかわいいと話題に

柔道金メダリストのベイカー茉秋、姉が「めっちゃ美人!」と話題

金メダルのタカマツペア、次の目標は

(写真:ORICON STYLE)

シングルでも山口茜が銅、ダブルスでは高橋礼華・松友美佐紀の「タカマツペア」が日本史上初の金メダルを獲得。闇カジノ問題による大会前の暗い雰囲気を吹き飛ばした

高橋礼華・松友美佐紀(女子ダブルス金)

8月28日、TBS系のテレビ番組の収録に北野武、綾瀬はるからとともに参加

一緒に収録を行った高橋選手と松友選手の印象を尋ねられると、たけしさんは開口一番、「かわいいよね」と目を輝かせ、「どっちがかわいいとは言わないけど」とにっこり。

8日に行われた記者会見で今後の目標は「世界選手権」と答える

(写真:サイクルスタイル)

「次は世界選手権で金メダル。すぐに東京五輪は見えてこないです」(高橋選手)「次の五輪への4年間がどれだけたいへんかというのは自分たちがわかっているので、すぐに東京五輪に向けて頑張りますとは軽い気持ちで言えない。私たちはまだ世界選手権でベスト8に入ったことがない。バドミントンをやっている以上は世界選手権で結果を残したい」(松友選手)

10日、高橋の出身地・奈良県橿原市の橿原神宮などで 凱旋パレードを行った。

(写真:読売新聞)