超高級車も続々登場 世界的に人気が続くSUV特集

2018年4月27日更新

近年、日本だけでなく海外でもSUV人気が過熱しています。そこで今回は、国内外のSUV市場の動向、超高級メーカーの参入で注目を集めている「スーパーSUV」、そして続々と発表されている最新SUVなど、SUVを徹底特集します。

SUV(Sport Utility Vehicle)とは

SUVという名称は、「スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル」の略。SUVは大きなタイヤを使って、車体の位置を高くすることで、優れた走破性能を身につけています。段差を乗り越える能力が高く、セダンのように背の低いクルマと比べると、行動範囲が広いという長所を持っています。
行動範囲が広くて、運転しやすく、荷物も積み込みやすい。SUVには、そうした美点が備わっているのです。

日本ではセダンやコンパクトカーなどの乗用車のモノコックをベースにした「クロスオーバーSUV」や高級感漂う「ラグジュアリーSUV」など、本格的なオフロード車というよりスタイリッシュかつ都市部での走行にも使える幅広い意味も持ち合わせているようです。

自動車メーカーや海外自動車業界によって異なる名称

BMW(ドイツ)では「SAV」

BMWの場合は「SUV」(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)ではなく、敢えて「SAV」(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)と呼びます。

米国の自動車業界では「クロスオーバーSUV」または「CUV」

米国の自動車業界では、SUVとは昔ながらにトラックと同様に、ハシゴ状のフレームの上にボディが乗ることで丈夫なラダーフレーム構造の車を指す。乗用車と同じくボディとフレームが一体になったモノコック構造のSUVはクロスオーバーSUV、またはCUVと呼ばれる。

国内SUV市場で支持された名車たち

国産SUVの先駆け いすゞ「BIGHORN(ビッグホーン)」

オフロードでも街中でも新鮮な印象を与える内外装を持つ、手ごろなボディサイズとする、道を選ばぬ快適な乗り心地と操作性により長距離ドライブが楽しめるキャビンを創出する、マルチパーパスにふさわしい広いユーティリティスペースを持つカーゴルームを備える、従来の4WDを凌ぐ悪路走破力と高い信頼耐久性を持つ4WD機構を開発し装備する、日本国内はもちろん海外にも通用する国際感覚を持たせる、という商品コンセプトを掲げた。
開発陣は試行錯誤を繰り返しながら、1981年9月にはついに新ジャンルのSUVのリリースにこぎつける。車名は「ロデオ・ビッグホーン」を名乗った。ビッグホーンはロッキー山脈に生息する大角鹿の名前。ワイルドで力強いルックスと高い走破性にちなんで、このネーミングを採用した。

国産SUV人気を確立した 三菱「PAJERO(パジェロ)」

「ジープ」という生粋のクロスカントリー4WDを生産していた三菱自工は、そのクルマ造りの経験を活かしたうえで、より実用性と快適性を高めた4WD車を企画していく。同社はまず、1973年開催の東京モーターショー(TMS)でジープをベースとするオープンバギータイプの「ジープ・パジェロ」を参考出品。1979年開催のTMSではタルガトップの2ドア4シーター車、「パジェロⅡ」を披露する。そして1981年開催のTMSで市販予定車の「パジェロ」を公開し、1982年5月になるとついに量産型のパジェロを市場に送り出した。
SUVという国産車の新ジャンルを開拓したパジェロは、存在感のあるルックスに豊富な車種ラインアップ、力感のあるディーゼルターボエンジンの設定などで、ユーザーを惹きつけていく。そして、1980年代中盤には“四駆(ヨンク)”ブームを巻き起こす立役車となった。

国産ラグジュアリーSUVの定番モデル トヨタ「HARRIER(ハリアー)」

1997年にデビューした初代ハリアーのキャッチコピーは“WILD BUT FORMAL”でした。当時の日本には“クロスオーバーSUV”なんてカテゴリーはなく、「ランドクルーザー」や「パジェロ」といったSUVは“RV”や“オフロード車”、そして“4駆”などと呼ばれていいたのです。
確かに、トヨタ「RAV4」やホンダ「CR-V」など、モノコックボディを採用したSUVは販売されていましたが、どちらかといえば若者向けのモデルでしたから、高級車指向でオトナ路線のハリアーがデビューした時は、そのコンセプトやスタイルに驚かされたものです。
あれから20年。国産クロスオーバーSUVの定番モデルとなったハリアー

カーセンサーが選ぶ「2016 イヤーカー」

中古車情報誌『カーセンサー』がランキングして選出する「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー 2016-2017」(16年末発表)で「ハリアー」は1位に選ばれています。

この1年で掲載された約6000モデルのクルマのなかから、中古車マーケットでのユーザー購入意欲に着目し、ランキングを作成した結果です。ハリアーは、もっともユーザーの関心が高かったといえます。20~30代の方に圧倒的に支持されています。多くのユーザーが内装外のデザインに言及しており、ハリアーの上品で高級感のあるデザインが心をとらえています。

世界的にSUV市場が過熱

近年、世界の自動車メーカーが力を入れているのがSUV(スポーツ多目的車)だ。
中でもトレンドの中心にあるのは、SUVが持つタフなイメージを踏襲しながら、アスファルトの上を快適に、かつスポーティにと、乗用車的な感覚で乗りこなせるクロスオーバーモデルといえる。自動車メーカー各社がこぞって独自のブランド観を採り入れたモデルを続々とリリースする流れは、しばらく続きそうだ。

日本では…

2017年の国内SUV販売台数1位はトヨタ「C-HR」

トヨタ自動車が1月11日、国内における「C-HR」の2017年累計販売台数が117,299台となり、SUVの販売台数で1位になったと発表しました。
ちなみに、全てのカテゴリーで年間販売トップとなったのは同社の「プリウス(160,912台)」、2位は日産「ノート(138,905台)」、3位はトヨタ「アクア(131,615台)」、4位が「C-HR」、5位がホンダ「フリード(104,405台)」の順となっています。

また、海外メーカーの日本におけるSUV売上も好調のようです。

ベンツ(ドイツ)

近年はGLAのほか、「GLC」「GLE」「GLS」など、400万〜1000万円のSUVのラインナップも充実させた。国産・輸入車メーカーの中で最多の7車種をそろえたことで、国産のミニバンなどからの乗り換えが増えた。「2016年はベンツとして世界で”SUVイヤー”と銘打って販売に力を入れた。その結果、国内でも2017年のSUVの台数はこの2年で4割以上伸びている」(メルスデス・ベンツ日本)と成果を強調する。

アウディ(ドイツ)

SUVも今年6月から新たに小型の「Q2」が加わった。Q2は最低価格が299万円という設定で販売が好調。12月までの半年間の当初目標2000台は達成する見込みだ。SUV購入者の平均年齢は20〜30代が26%を占め、40代の29%に続いて多い。若年層を中心に幅広い世代の訴求に成功している。

プジョー(フランス)

2017年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したSUV「3008」(357万円~)を今年3月に発売、9月からは3列シートの新型「5008」(404万円~)を販売している。2017年1〜11月の新規登録台数を前年から10%程度伸ばした。

米国では…

2017年のSUV販売台数で日本車が1~3位を独占

順位メーカー名・車種名販売台数前年比
1位トヨタ・RAV4407,594台+15.7%
2位日産・ローグ403,468台+22.3%
3位ホンダ・CR-V377,895台+5.8%
4位フォード・エスケープ308,296台+0.4%
5位シボレー・エクイノックス290,458台+19.9%
米自動車価格情報サイト「Kelly Blue Book」(ケリー ブルー ブック)によると、米国では2017年に日本国内の3倍以上となる約1,720万台のクルマが販売されたそうで、そのうち約4割をSUVが占めています。
中でも日本製のSUVが人気で、SUVで世界TOPの販売台数を誇る「RAV4」は、米国の2017年SUV販売台数でもNo.1になっており、2位が日産ローグ、3位がホンダCR-Vと日本車3車が上位を独占。

また、昨今の米国におけるSUV競争の始まりについて、スバルの日月丈志専務執行役員は「2008年のリーマン・ショックからの回復期に、ミッドサイズのSUVが大きく伸びた」と説明しています。

2017年に米国のSUV市場で最も売れたトヨタ「RAV4」

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RAV4は初代から3代目までわが国でも販売していたが、米国をはじめとする海外市場の要望に沿って大型化した結果、4代目は日本市場から撤退している。
しかしグローバルでは2017年に80万台を超える販売台数を達成している。特に米国では人気で、2017年は過去最多の約41万台を記録し、米国で最も売れているSUVになるとともに、「カムリ」を上回って最も売れているトヨタ車になった。

ニューヨーク国際オートショーでも注目の的はSUV

3月28日から4月8日までニューヨークで開かれていた「ニューヨーク国際オートショー」でもSUVが注目を浴びていたようです。

日本車では、SUBARUの新型「フォレスター」のお披露目が話題となったが、ほかにも新型車がいくつか発表された。特に目立ったのはフォレスターに近い車格のSUVだった。
新型フォレスターと並びショーの主役格と認識されていたのが、フォレスターのライバルにもなるトヨタ自動車の新型「RAV4」だ。
これ以外の世界初公開車種としては、ホンダのプレミアムブランドであるアキュラの新型「RDX」、GM(ゼネラル・モーターズ)のキャデラック「XT4」があった。いずれもレクサス「NX」、BMW「X3」などのライバルとなるSUVだ。

中国では…

セカンドカーとしてSUVを購入する人が増加傾向

現在、世界一の自動車市場に成長した中国でもSUVの株は急上昇中です。経済成長によって生まれた膨大な「初めてクルマを買う」という人が最初に購入したクルマは「セダン」でした。しかし、最近の中国は「2台目のクルマを買おう」という人が激増中。そうした人たちが「セダンではない目新しいクルマ」としてSUVに注目しているという状況です。

日本の自動車メーカー各社がEV(小型SUV)を投入へ

2019年にスタートする中国の環境規制では、自動車メーカーにEVなどの一定数の製造・販売を義務付ける方針で、購入補助金なども活用してNEV(新エネルギー車)へのシフトを加速させる考えのようです。
これに伴い、トヨタやホンダ、マツダ、日産などの日本の自動車各社は、世界の自動車販売の約30%を占める中国のEVシフトの波に乗ろうと、合弁先と連携しながら、小型SUVを中心としたEV開発を急いでいます。

超高級メーカーも参入 2018年は「スーパーSUV元年」

世界のメジャーメーカーにおいて2019年からスーパーカーSUVの時代が予想されています。その発端はやはり2017年のランボルギーニ「ウルス」でした。
世界のスポーツカーメーカーに目を写すと、ポルシェには「カイエン」、マセラティには「レヴァンテ」、アルファロメオには「ステルヴィオ」などがあります。
さらに1月のデトロイトモーターショーでは、フェラーリCEOが同ブランド初となるSUVを2019年以降発売すると語っており、残るメジャーなスポーツカーメーカーはマクラーレンとブガッティなどが上げられます。

IAT「Karlmann King(カールマン・キング)」

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3億円を超える超高級SUV

まるでバットモービルの親戚のようなカールマン「キング」。この超豪華なバットモービルには、著名人や富裕層の人々が長距離旅行に出る際、そのライフスタイルを維持するために必要な物が全て揃っている。ベースとなっているのはフォード「スーパーデューティ」で、サイズからおそらく「F-450」と推測される。パワートレインは、フォードが信頼性を磨いた「トリトン」V10エンジンを搭載する。だが、このクルマで最も凄いのは、約350万ドル(約3.8億円)という価格だろう。

メルセデス マイバッハ「Vision Mercedes-Maybach Ultimate Luxury」

「メルセデス マイバッハ」の最新コンセプトカー

独ダイムラーが、北京モーターショー2018での新型SUVコンセプトモデル「ビジョン・メルセデス・マイバッハ・アルティメート・ラグジュアリー」発表に先立ち、同車のインテリア画像とイメージ動画を公開しました。
今回公開されたティザースケッチでは、デジタルコクピットを採用したラグジュアリーなインテリアが表現されており、シンプルながらもハイエンドサルーンとしての気品を感じさせるものとなっています。

マセラティ「Levante Trofeo(レヴァンテ・トロフェオ)」

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スポーツカー顔負けの走行性能を実現

イタリアの高級自動車メーカー マセラティは、2018年3月に開催された「ニューヨークモーターショー2018」で、新型SUV(スポーツタイプ多目的車)「レヴァンテ・トロフェオ」を発表しました。
マセラティは2016年に同社初のSUV「レヴァンテ」を投入し、世界の富裕層の間で需要が高まっている高級SUVブームの一角をけん引しています。今回のレヴァンテ・トロフェオは、その走行性能をさらに高めたモンスターモデルです。

ロールスロイス「Cullinan(カリナン)」

ロールスロイス初のSUV

ロールスロイスが開発を進める、同ブランド初のクロスオーバーSUV『カリナン』が、今夏にもVIP顧客を対象としてプレビューが行われる可能性が高いことが分かりました。
CEOのTorsten Muller Otvos(トルステン・ミュラー・エトヴェシュ)氏が「ベントレーは明らかに2番。世界最高は我々だ」とまで語っているカリナンプロジェクトは、「ファントム」からインスピレーションを得たフェイシアと水平なハイルーフを特徴としています。最高級SUVらしく、大きなカーゴエリアにはルイヴィトンのトランク、バッグ一式が入ると語られています。

ランボルギーニ「Urus(ウルス)」

加速性能がSUVで「世界最速」

ランボルギーニがSUV(スポーツ多目的車)に参入した。2月6日に日本で発売された「ウルス」がそれだ。特徴的な内外装のデザインと最高出力650馬力、最大トルク850Nmという、とてつもないパワーを誇るV8ツインターボエンジンを搭載する。まさにSUVのスーパーカーだ。
ブランドイメージを毀損しないように、ウルスは最高速度がSUVで世界最速なだけでなく、0-100km/hと0-200km/hといった加速性能もSUVで世界最速である点を謳っている。
スタイリングはランボルギーニの看板でもあるカウンタックのモチーフを活かした点をアピール。技術的にもアクティブ・トルクベクタリングや4ホイールステアリングといった革新的システムを導入している。

メルセデス・ベンツ「G-Class」

40年ぶりのフルモデルチェンジ

Gクラスの最新型が、今年はじめのデトロイトモーターショーで世界初公開されている。40年ぶりのフルモデルチェンジによって中身のすべてを刷新している一方、見た目の超がつくキープコンセプトぶりは、ファンにとって嬉しい限りだろう。
もちろん最新のシャシーやパワートレーン、インターフェースなどへの期待は膨らむばかりだが、それでいて現行型の価値が色褪せないこともGクラスのGクラスたる所以と言える。

アルファ ロメオ「Stelvio Quadrifoglio」

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ニュルブルクリンクでSUV最速ラップ

新規参入組を含めて世界的なSUVブームが続いています。アルファロメオ初となるSUV「Stelvio Quadrifoglio(ステルヴィオ・クアドリフォリオ)」は、同ブランドらしいエレガントなスタイリング、最上級グレードにはクアドリフォリオ(四つ葉のマーク)が示すとおり、4WDが設定されます。
ステルヴィオ クアドリフォリオは、ジュリア クアドリフォリオと同じフェラーリ由来のV6ツインターボ・エンジンを搭載し、レヴァンテを上回る最高出力510ps、最大トルク61.2kgmを発揮する。ジュリア クアドリフォリオと違うのは、クロスオーバーSUVなので「Q4」と呼ばれるフルタイム4輪駆動システムを搭載するという点だ。0-60mph(約96.6km/h)を3.9秒で加速し、最高速度は177mph(約285km/h)。現在、ニュルブルクリンクでSUV最速ラップ・タイムの記録を保持している。

ポルシェ「Cayenne(カイエン)」

スポーツSUVの代名詞

夜の六本木や銀座界隈に“SUVのポルシェ”が急増してから早15年あまり。フルモデルチェンジを受け、3世代目へとバトンタッチした新型カイエンの受注が始まった。
新型カイエンは内外装デザインはもとより、パワートレーンやシャシー、車内コネクティビティまでをすべて刷新。911同様、いわゆる4輪操舵システムのリアアクスルステアリングや前後サイズの異なるミックスタイヤを採用するなど、SUVとしては突出したスポーツ性が与えられている。

ベントレー「Bentayga(ベンテイガ)」

最高出力は608馬力

日本仕様の最高出力は608馬力、メーカー希望小売価格は2695万円という、世界最速のラグジュアリーSUVであるベントレー・ベンテイガ。
2016年にはグローバル向けに5500台もの生産したというほどのヒットモデルとなっています。
スタイリングはSUVでもひと目でベントレーと分かる堂々たるもので、迫力はもちろん、内・外装の仕上がりもその名に恥じないもの。
搭載されるエンジンは、新設計の6.0LツインターボW12気筒で、最高出力608ps(447 kW)、最大トルク900Nmを発生し、0‑100km/h加速は4.1秒、最高速度は301km/h。圧倒的な出力とトルクに効率性と燃費性能も兼ね備えたベンテイガは世界最速レベルのSUVとなっています。

注目の最新SUVを一挙紹介

トヨタ「RAV4」

2019年春頃、日本市場に復活

1994年にデビューした初代RAV4は、SUVがオフロード向けのクルマと位置付けられていた時代に、アウトドアでも街乗りでも、見て乗って楽しいクルマとして新しいバリューを提案したモデル。
5世代目を数える新型RAV4は、来年の春ごろに日本にやってくる。新型ではプリウスやC-HRなどと同様、ボディの高剛性化や低重心化を図った「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」を採用し、走りの強度や操縦安定性をさらに高めている。

スバル「フォレスター」

スバル初となる乗員認識技術を採用

2018年3月28日、アメリカ・ニューヨークで開催されたモーターショーにおいて、スバルは新型フォレスターを世界初公開しました。コンセプトカーではなく、2018年秋より販売予定の量産モデルを公開したのです。
最大の注目は、スバル初となる乗員認識技術“ドライバーモニタリングシステム”を採用したこと。これは、クルマがドライバーの顔を認識。万一、脇見や居眠り運転をしていると推定した場合には注意を促すほか、ドライバーごとにシートポジションやミラーの角度なども調整してくれるので、乗り込んだだけで自分に最適なポジションで走り出すことができるのです。

ホンダ「CR-V」

2018年内に日本でも復活

CR-Vといえば、トヨタ自動車「RAV4」とともに1990年代のRV(多目的車)ブームに乗って登場した国産クロスオーバーSUV(スポーツ多目的車)の草分け的存在といっていい。
RAV4がデビューした翌年となる1995年に初代CR-V(~2001年)が発売。悪路走行を主眼においたラダーフレームと呼ばれる構造の従来型SUVのように武骨なスタイルではなく、乗用車をベースに腰高としたスタイリッシュなデザインや乗用車感覚で乗りこなせる走行性能、居住性能の高さなどが評価され、ヒットした。
そのCR-Vが日本で再び販売される。ホンダはアメリカでの2016年10月発売を起点にタイ、インドネシア、中国など海外で販売している5代目CR-Vに当たるモデルを、日本向けにアレンジして今年中にも発売する。

三菱「エクリプス クロス」

個性的なデザインを巧みに融合

新型エクリプスクロスは世界80カ国で販売されるグローバル戦略モデルとして、完成度の高いプロダクトに仕上げられた。昨年の12月下旬から始まっていた予約注文では、2月末の時点ですでに約5,000台。アスリートのクラウチングスタートを彷彿させるシルエットさながらに、抜群のロケットスタートを決めている。
大きな特長のひとつはやはりデザインだ。三菱の「ダイナミックシールド」を中心に、薄くてシャープなLEDライトを配したダイナミックかつ精悍なフロントマスク、彫刻的なキャラクターラインによる前傾姿勢、クーペ風のルーフライン、LEDランプで上下二分割としたリヤウィンドウなど、個性的なデザインを巧みに融合させている。

スズキ「ジムニー」

現行型は生産終了 20年ぶりのフルモデルチェンジへ

屈指の悪路走破性をもち、軽自動車の本格オフローダーとして人気のスズキジムニー。3代目となる現行型は軽自動車の規格変更が行われた1998年に登場し、約20年に渡って販売されていました。しかし、新型ジムニーのスクープ画像もすでに出回り、次期モデルの登場も気になるところ。
そこで現行型の現状と新型ジムニーについて販売店に聞いてみました。すると詳細なスペックなどはまだわからないとのことでしたが、フルモデルチェンジの時期は2018年7月と答えてくれました。

レクサス「UX」

2018年冬発売予定

スイスで今年3月8日に開幕し、同18日まで一般公開されているジュネーブ国際モーターショーで市販モデルが世界初公開された。日本では2018年冬に発売を予定している。
「UX」は、「アーバン・クロスオーバー」を意味する車名。今回、ジュネーブショーに出展されたのは、欧州で市販予定の「UX 250h F SPORT」で、ボディサイズは全長4495mm×全幅 1840mm×全高 1520mm。現在、明らかになっているパワートレーンは直列4気筒2.0直噴エンジンと、これと組み合わせるハイブリッドシステムの2つだ。
UXは起伏のある道や悪路などでの走破性を左右する最低地上高はそれほど高くとっておらず、SUVのわりにルーフは低め。日本仕様はサイズが若干異なるそうだが、マンションやタワーパーキングなどの機械式駐車場に収まる全高の目安である1550mmよりも低いとなれば、都市部のユーザーにとっても、購入時のハードルが下がりそうだ。

BMW「X2」

4月16日に日本デビュー

BMWの最新SUV、X2がデビューした。いち早くX3をデビューさせ、欧州プレミアムブランドの中ではアーバンSUVの老舗としてリードしてきたBMWだが、ここで近年激戦区となっているコンパクトSUV市場に向けて、X1に続くモデルを追加した。自動ブレーキなど最新のドライビングアシストやスマートフォン連動などコネクテッド技術を全車標準装備するなど今どきの1台となっている。
実用一辺倒ではなく、エクストリームスポーツからインスピレーションを受けたグレードのM Sport Xをラインナップするなど、デザインや企画コンセプトもBMWの新境地を模索した内容となっている。

ボルボ「XC40」

「2018年欧州カー・オブ・ザ・イヤー」受賞のコンパクトSUV

ボルボの新しいコンパクトSUV「XC40」が発売されました。同社の全く新しいプラットフォーム“CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)”を用いた、渾身のニューモデルです。
ボルボのスタッフによると「上級SUVの『XC90』や『XC60』の弟分というよりは、従兄弟と見てください」とのことでした。モデルのヒエラルキーや価格で選択するのではなく「ライフスタイルに合わせてチョイスして欲しい」と。都市型ライフスタイルにピッタリなコンパクトSUV、それがXC40というわけです。