特集2016年12月24日更新

一度は訪れたい!日本にある世界遺産特集

一生に一度は訪れたい世界遺産。実は日本にも世界遺産として認められた文化遺産や絶景スポットがたくさんあるのです。旅の目的地に、歴史を感じるために、日本が世界に誇る世界遺産をまとめてみました。

世界遺産とは?

「世界遺産」は1972年の第17回ユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき認定された、顕著な普遍的価値を有する有形の不動産やそれに準ずるものが対象。過去から現在、未来へと引き継がれるべき、世界的に共通して保存されるべき遺産のことです。

世界遺産は以下の3つに分類されます。

文化遺産人類の歴史が生み出した、記念物や建造物群、文化的景観など
自然遺産地球の生成や動植物の進化を示す、地形や景観、生態系など
複合遺産文化遺産と自然遺産、両方の価値を兼ね揃えているもの。

世界遺産10選

姫路城(兵庫県)

「世界遺産」に登録された姫路城は「平成の大修理」を昨年3月に終え、前年度の3倍以上の年間約287万もの人が訪れている。また、“天空の城”竹田城跡が大きな話題になったように、天守閣が残っていない、石垣だけなどの「城跡巡り」も人気

元離宮 二条城(京都府)

「元離宮 二条城」は、1601(慶長6)年、京都御所の守護と将軍上洛のときの宿泊所として、徳川家康によって造営された。家康と徳川秀頼との会見や、1867(慶応3)年には15代将軍慶喜によって大政奉還などが行われた場所だ。国宝の二の丸御殿や重要文化財の本丸御殿など、豪華な装飾が施された見事な建築や、絵画、彫刻など、見どころは満載。桜の美しさも有名で、開花に合わせた夜間ライトアップも行われている。

東寺(京都府)

平安京の造営から2年後の796年、国家鎮護のために羅城門の東に創建された東寺。823年、嵯峨天皇が唐で新しい仏教、密教を学んで帰国した弘法大師に託し、日本で初めての密教寺院となった。講堂には大日如来を中心に国宝の五大明王など21体の仏像を安置。

有名な五重塔は徳川家光が再建したもので、高さ約55mと木造建造物日本一。世界文化遺産に登録されている寺院だ。秋には周辺が深紅に染まり、五重塔を紅葉が彩る。

上賀茂神社(京都府)

上賀茂神社は京都最古の神社。百人一首に詠まれた“ならの小川”や、本殿や権殿が国宝に指定されている他、ほとんどの建物が重要文化財に指定されている。

白川郷(岐阜県)、五箇山(富山県)

白川郷(岐阜県大野郡白川村)の合掌造り集落は、五箇山(富山県南砺市)の集落と共に、1995年にユネスコの世界遺産文化遺産に登録されました。
白川郷と言えば両手で三角形を作ったような茅葺の屋根の合掌造りの家屋。江戸中期から昭和初期までに建てられたとされ、古いもので300年と言われている。集落に残る合掌造りの家々は現在も人が住み、中には家の中を見学できたり、宿泊施設として利用できるものもある。

厳島神社(広島県)

 飛鳥時代に社殿が創建されたと伝えられている嚴島神社。社殿が現在のような規模になったのは平安時代。御本社本殿は1571年に毛利元就によって建て替えられた。背後の原始林の濃い緑と、海に張り出すように建築された社殿の朱色がそれぞれを引き立てあう。

春日大社(奈良県)

20年ぶり60回目の「式年造替」を終えた春日大社。世界遺産の鎮守の社が、みずみずしい姿に生まれ変わった。式年とは、定まった一定の年限のこと。造替とは、社殿を造り替えることを意味する。

「春日大社は奈良時代、国の安泰と人々の幸せを願って御蓋山(みかさやま)のふもとに壮麗な社殿を造営し、四柱の尊い神様をお祀りしたのが始まりです。

 国家国民をお守りいただく神様のお恵みに感謝し、春日大社では年間2200回以上のお祭りを奉仕していますが、それらの中でも最上級の奉仕が、ほぼ20年に一度執り行なわれてきた式年造替です。

 清浄な社殿を保ち、神様が使われる御神宝を一新することで、神様に若々しいお力を発揮してご加護いただきたい──そうした願いが込められています」

琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県)

今帰仁城跡は沖縄本島の北部、本部(もとぶ)半島にある歴史的なグスク(城)で、2000年に首里城などと一緒に世界遺産に登録された。沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館にも車で15分ほどで行ける。万里の長城を彷彿とさせるような長い石垣が魅力で、カンヒザクラの名所としても知られる。正確な築城時期は不明だが、13世紀後半にまで遡るといわれ、城内からは中国や東南アジアの陶磁器が多く出土している。往時の交流、繁栄ぶりをうかがわせる歴史遺産

丹生都比売神社(和歌山県)

紀伊国一之宮の丹生都比売神社は1700年以上前に創建されたと伝わる古社です。空海に高野山を授けた丹生都比売大神と、その御子である高野御子大神らを祀っています。 豊かな自然のなかにあり、淀姫の寄進と伝わる朱塗りの太鼓橋や、やはり朱に輝く本殿などがあり、魔除けの力がある強い女神として信仰されてきました。

富士山(山梨県、静岡県)

日本が誇る富士山は、言わずと知れた名勝地。江戸時代から「富士講」といわれる熱心な富士山ツアーがあったくらい、時代を超えて人々を惹きつけてしました。しかしその理由は、日本一標高が高いからだけではなさそうです。

たとえば、富士の景観を演出するのに欠かせない富士五湖。この富士五湖は常に5つあるわけではないそうです。また、人の胎内にそっくりな洞窟など、そこでしか見られない神秘的な光景をいくつも持っています。

いかがでしたか。
日本にも素晴らしい世界遺産がたくさんありますね。今回紹介しきれなかった世界遺産も含め、日本には18件の世界遺産があります(2016年12月21日現在)。ぜひ興味を持った場所に訪れて歴史を肌で感じてください。そしてこの貴重な世界遺産を後世まで残していけるよう、環境保護や観光地でのマナーの遵守を心掛けたいものですね。