2018年W杯開催地・ロシアってどんな国?

2018年6月8日更新

W杯で盛り上がる職場や学校などでついつい語りたくなる小ネタや豆知識…そんなW杯をより楽しむため“ツボ”をお届けする「W杯のツボ」。初回となる今回は、サッカーとはあまり関係ないかもしれませんが、開催国のロシアに関するネタを集めてみました。

「ロシアといえばウォッカ」…じゃない!?

最近のロシア人はウォッカを飲まなくなってきた?

「ロシアといえば?」と聞かれれば「ウォッカ」が即座に頭に思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。そのくらいロシアのイメージを代表するもので、「ロシア人にとってウォッカは欠かせないお酒」と言われています。「日本といえば…スシ!」と似たようなことかと思いますが、日本の寿司消費量はあまり変動がない中、ロシアでは近年、若者を中心にウォッカの消費量は急激に減ってきているようです。
ロシアのウォッカ販売量は2015年には前年比12.6%減、さらに16年には同13.4%減とする記事もあり、急速に減少している背景には、依存症などを受けての国による規制、若者の健康志向などがあるようです。

「ウォッカの国」ロシアでは1人あたりのアルコール摂取量が年間18リットル(純度100%エタノールで換算)に達し、依存症など社会的損失が大きいことから、2008年12月に連邦アルコール市場規制庁を設立して規制に本腰を入れた。最も消費量が増える2010年の新年にはウォッカの最低小売価格を2倍に引き上げた。

「ウォッカ離れ」は若者だけ?

ただ、「ウォッカ離れ」は若者に顕著なだけで、上の世代の人たちはいまだにウォッカを愛飲しているという記事も散見されます。

とにかくロシア人はウォッカが好きで、最近では若者の飲酒量も減ったといいますが、年配の方は基本的に常に飲んで、常にぼーっと酔っぱらった感じです。
ヒマなロシア人は毎日ウオッカを飲んでます。胃がやられないようにオレンジジュースと一緒に飲むんですよ

若者はウォッカよりビールを好んで飲むらしいが…

ちなみに、10年ほど前にロシアに渡航して現地の若者と交流してきた知人も「若い奴らは誰もウォッカなんて飲まねえ。ビールばっかり飲んでた」と言っていたのですが、とあるデータによると2007年まではウォッカの消費量が低下する代わりにビールとワインの消費量が伸びていた傾向が読み取れます。
しかし、08年あたりを境にビールもワインも減少傾向になっていて、ロシア人が酒自体を飲まなくなっている模様。上記の規制の影響が如実に表れていると言えそうです。

ウォッカを使った増毛法が若者の間で人気?

「半年でフサフサになった」と言う人も

「ウォッカ」と「ロシアの若者」つながりで、ひとつ小ネタを紹介。下の記事は16年に配信されてきたものですが、この記事は「フレーバード・シャンプー法」というウォッカを使った増毛法がロシアの若者の間で効果抜群だと人気が広がっている、と伝えています。

やり方はいたって簡単。シャンプーに50度以上のフレバード・ウォッカを6対4の割合で混ぜて洗髪するだけ。ロシアの事情に詳しいツアーコンダクターの菊池明子氏が言う。
「ウォッカに含まれる高純度のエタノール成分が頭皮の皮脂を分解し、毛根を刺激して太くする作用がある、という理由で、薄毛の若者の間で流行っていると聞きました。半年でフサフサになったと言っていた人もいます」

記事によると、フルーツやハーブなどを漬け込んで作られるフレーバード・ウォッカを使用すると育毛効果が得られるとか。ちなみに、記事は「ただし、度数の強いアルコールだけに、皮膚への刺激は強い。試してみたい人は自己責任で、ということか」と締められています。

マトリョーシカのルーツは日本?

箱根細工の「入れ子人形」がルーツとの説あり

「ロシアといえば」でウォッカに続いて出てきそうなのが、ロシア土産の定番中の定番、マトリョーシカ。ロシアを代表する民芸品として知られていますが、なんとそのルーツは日本にあると言われています。

辞書を見ると、
<ロシアの代表的な木製人形。日本のこけしからヒントを得て作られ、大きさの違う人形を入れ子式にそれぞれの体内に納める>(『広辞苑』より引用)
という衝撃的な解説が掲載されています。マトリョーシカは、日本のこけしからヒントを得て生まれた人形だったのですね。

起源は箱根細工の七福神?

実際には諸説あるようで、箱根細工の「入れ子人形」が箱根に来たロシア人によってロシアに渡り、中から次々と人形が出てくる細工に興味を持ったのが始まり…という説が有力なようです。ただ、証明できるものはないとか。

ソチ五輪ではスノボの障害物に巨大マトリョーシカ登場

2014年のソチ五輪では、斜面を滑りながら障害物やジャンプ台で繰り出す技を競うスノーボード・スロープスタイルのコースに、障害物として巨大なマトリョーシカが設置されて話題になりました。

“キラキラネーム”を禁止する法律が最近できた

2017年5月に「子供に変な名前は付けさせない法律」施行

5月1日、ロシアで赤ん坊に可笑しな名前を付ける事を禁止する法律が施行。「数字や記号」「口汚い言葉」「大統領といった役職名の使用」を禁止するといった内容になっている。
こうした法律が施行される背景には、ロシアで変わった名前がつけられることがいじめに発展していることがあります。
ロシアでは生年月日を名前に入れる人がいたそうです。例えばなんですけど、2002年4月5日生まれの人だとしたら、名前の最後に20020405。

ほかに変な名前の例として、『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる悪人の「ヴォルデモート」、悪魔・堕天使の名である「ルシファー」、サッカーチーム名の「スパルタク」などがあるとか。
日本でも以前、「悪魔」という名前が不適切として出生届の受理が拒否された事例が大きな話題となりました。子供の人権を守るためには良い法律と言えそうですね。

「寒いロシア」は夏も涼しい?

主な開催都市の気温を調べてみた

最後に、サッカーにも関係するネタを。
W杯の開催期間は、高いレベルを誇る欧州各国リーグのオフシーズンにあたる6~7月。北半球では真夏の時期にあたり、毎回、暑さがクローズアップされます。特に1994年のアメリカ大会では欧州でのテレビ中継を考慮して真っ昼間の炎天下での試合が組まれ、「暑すぎて一流選手たち本来のパフォーマンスが発揮されなかった」といった声もありました。

そこで気になるのは、開催期間中のロシア各都市の暑さ。上のほうで「ロシアといえばウォッカ」と言っておきながらなんですが、2011年に実施されたとある調査によると、「ロシアと聞いて最初に思い浮かぶこと」の1位は「寒い」だったとか。確かに「冬は極寒」というイメージのあるロシアなら、比較的快適な気候のもと、ハイパフォーマンスな試合が見られるのではないかと期待できそうです。
ということで、W杯開催期間中の代表的な開催都市の気温を調べてみました。

主な都市の平均気温(℃)
都市6月7月
モスクワ17.019.2
エカテリンブルク17.019.1
カザン18.220.2
サンクトペテルブルク15.718.8
東京21.425.0
リオデジャネイロ(ブラジル)21.621.2

東京より5℃程度涼しい環境

ロシアの首都で決勝の舞台となるルジニキ・スタジアムがあるモスクワ、今回の開催都市で最も東に位置して日本vsセネガル戦も行われるエカテリンブルク、日本代表がベースキャンプ地とする中部のカザン、そして最も涼しそうな最北端のサンクトペテルブルク、それぞれの平均気温と、参考として東京と(南半球ですが)前回ブラジル大会の決勝が開催されたリオデジャネイロの平均気温も掲載してみました。
こうして見ると、冬の極寒のイメージとは違い、格段に涼しいとは言えなさそうですが、東京よりは4~5℃程度涼しい環境ではあるようです。ただ、いずれの都市も真夏は最高気温が30℃を超えることもあるとのこと。高レベルの試合を見たいファン心理としては、できるだけ涼しくあってほしいところですね。