ワールドカップのスーパースターの“お値段”は

2018年6月18日更新

スーパースターが次々と登場するワールドカップ ロシア大会。これまでクリスティアーノ・ロナウド、メッシ、ネイマールの3人を紹介してきましたが、彼ら以外にもスター選手はたくさんいます。今回は選手の「市場価格」という観点から、スター選手を紹介していきます。

「市場価格」で見るサッカー選手ランキング

選手の「市場価格とは?」

サッカー選手がの価値を示す数値には、ひとつにはゴール数やアシスト数などの、試合で出した成績。しかしこれは、チーム状況やリーグのレベル、また選手のポジションによって、変わってくるため、数字を横並びに見ることはできません。
もうひとつの数値として「年俸」と「移籍金」があります。年俸はご存知のとおりクラブが選手に払う給料。「移籍金」は選手がクラブを移籍するときに、契約年数がまだ残っているときに支払う、「違約金」です。この「移籍金」は優れた選手であるほど高騰していき、超高額な移籍金が発生するたびにメディアを賑わせることになります。
この移籍金がいわゆる市場価格と呼ばれることもありますが、クラブや選手の事情によって大きく変わることもあります。単純に、移籍させたくないがために無理な移籍金を設定したりすることもあります。
ドイツの情報サイト「transfermarkt」では、年齢や実績などを元に市場価格の推定金額を独自に算出しています。ですからオフィシャルな数字ではないのですが、フラットな条件でのその選手の価値を知ることができるのです。
6月18日現在での最新の価格ランキングは以下の通り。
クリスティアーノ・ロナウドが意外と下なのが意外に思われるかもしれませんが、年齢が大きく影響するこのランキング、33歳という年齢が影響したのかも。

  • 1位 ネイマール(ブラジル) 1億8000万ユーロ(231億円)
  • 1位 リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1億8000万ユーロ(231億円)
  • 3位 モハメド・サラー(エジプト) 1億5000万ユーロ(193億円)
  • 3位 ハリー・ケイン(イングランド) 1億5000万ユーロ(193億円)
  • 3位 ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー) 1億5000万ユーロ(193億円)
  • 6位 キリアン・ムバッペ(フランス) 1億2000万ユーロ(154億円)
  • 7位 パウロ・ディバラ(アルゼンチン) 1億1000万ユーロ(141億円)
  • 7位 エデン・アザール(ベルギー) 1億1000万ユーロ(141億円)
  • 9位 デレ・アリ(イングランド) 1億ユーロ(129億円)
  • 9位 アントワーヌ・グリーズマン(フランス) 1億ユーロ(129億円)
  • 9位 フィリペ・コウチーニョ(ブラジル) 1億ユーロ(129億円)
  • 9位 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1億ユーロ(129億円)
  • なんだからめまいのしそうな数字が並んでいますが、上位から主な選手を見ていきましょう。さらにグループリーグで日本とも対戦するコロンビアセネガルポーランドの各国で最も市場価値の高い選手もピックアップしてみました。
    ※選手名をクリックすると各紹介ページor紹介文にジャンプします。

    モハメド・サラー(エジプト)

    今やロナウド・メッシに並ぶ快速の点取り屋

    今シーズン移籍したリヴァプールでリーグ戦32ゴールをマークして得点王を獲得し、今やクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシに比肩する評価を得た。右サイドから快足を飛ばして相手ディフェンスを切り裂くドリブルは必見で、そのプレーは代表チームでも発揮している。懸念材料はチャンピオンズリーグ決勝戦で腕を負傷してしまい、コンディションが整っていないことだ。

    CLの負傷でW杯の初戦は欠場。ロシア戦は?

    初出場のW杯でグループリーグ第1節を欠場したエジプト代表FWモハメド・サラーだが、第2節のロシア戦には間に合う見込みのようだ。イギリスメディア『BBC』はエジプトサッカー協会の「X線検査を受けた結果、良いコンディションで出場できる」というコメントを伝えている。

    ハリー・ケイン(イングランド)

    恐るべきペースで得点を重ねるイングランド代表キャプテン

    ▽イングランド代表の注目プレーヤーは、名実ともに世界的なストライカーに進化を遂げたケインだ。過去4年間のプレミアリーグで30得点以上を誇り、そのうち2度の得点王を受賞。異常なまでの落ち着きだった多様なフィニッシュワークと精度は、他のストライカーの追随を許さない。自身初出場となる今回のW杯は、キャプテンとして挑む。予選から現在に至るまでチームの得点力を研ぎ澄まされた決定力でカバーしてきたこの男の活躍が今大会も不可欠となる。

    「今やメッシ・クリロナ」を超える価値の意見も

    ▽FIFAの傘下にあるスイスの国際スポーツ研究機関「CIES」が、選手の価値を数値化した。これによると、現在最も価値の高い選手はトッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインだ。
    ▽バーチャルな価値で最も高いのは、リオネル・メッシでもクリスティアーノ・ロナウドでもなかった。ケインが欧州5大リーグでトップの2億120万ユーロとなっている。

    ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー)

    クラブでは完全無欠の創造者。代表でも輝けるか?

    ▽ベルギー代表の注目プレーヤーは、エデン・アザールと共に攻撃の主軸を担うデ・ブライネだ。今シーズンのシティで完全無欠の創造者としてプレミアリーグ制覇に貢献。充実のシーズンを過ごして、W杯に臨む。だが、代表でのプレーエリアは2ボランチの一角。クラブでの3センターの一角と比較して、プレーに制限がかかることから、代表で能力を100%引き出せていないとの声も多々ある。そういった声を黙らせられるか。世界最高の舞台で輝く正確無比のキック精度に期待だ。

    キリアン・ムバッペ(フランス)

    19歳でフランスの10番を背負う“神童”

    ▽モナコで台頭したムバッペは、PSG初年度となった今シーズン公式戦46試合21ゴール16アシストの活躍でリーグ・アン、クープ・ドゥ・フランス、クープ・ドゥ・ラ・リーグでの優勝に大きく貢献。国内のタイトルを独占することに成功した。

    パウロ・ディバラ(アルゼンチン)

    ユヴェントスを7連覇に導いたエース、メッシと共存なるか?

    ▽開幕から6試合で9ゴールとチームをロケットスタートに導いた。その後失速してスタメンを外れるなど波のあるシーズンを送ったが、最終的にキャリアハイの22ゴールに到達。ユベントスの7連覇に大きく貢献した存在に変わりはない。この活躍が認められ、激戦のアルゼンチン代表入りも果たし、初のワールドカップ行きが確定した。

    「メッシとプレーすることは夢」というディバラですが、そのメッシとプレーエリアがかぶるため、アイスランド戦でもベンチスタート。2戦目以降、メッシとの共演は果たせるか…?

    メッシの悲願達成に手を貸したいディバラだが、メッシと同様に右サイドからの攻撃を得意とすることから、代表での両選手の共存は難しいとの見方が多い。ディバラは、メッシのバックアップ要員となるのか、もしくは、ホルヘ・サンパオリ監督の秘策によりピッチ上でメッシを支えることになるのか、注目したい。

    エデン・アザール(ベルギー)

    データ上でも証明された世界ナンバー1ドリブラー

    1試合平均のドリブル成功数と、今シーズンの全ドリブル試行数と成功数をもとにした「全ドリブル成功率」を掛けて算出された「ドリブル指数」によって割り出された今回のランキング。首位に輝いたのは、チェルシーに所属するベルギー代表MFエデン・アザールだった。同選手が記録している1試合平均のドリブル成功数は全選手中2位となる6.4回、さらにシーズン全体でのドリブル成功率も75パーセントと高い数値を弾き出したことが、パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマールやバルセロナのアルゼンチン代表FWメッシを抑えてトップに輝いた理由のようだ。

    デレ・アリ(イングランド)

    ときには問題行動も起こす21歳の“悪童”

    2016年の欧州選手権で代表のレギュラーに定着し、ロシアW杯でもチームを牽引する働きが期待されている。しかし、天才肌の有望株は、素行の悪さが問題視されることも少なくない。17年9月のW杯欧州予選スロバキア戦(2-1)でも、試合中に中指を立てる挑発行為で出場停止処分が下されるなど、若気の至りとも言える振る舞いに批判が集まっていた。

    アントワーヌ・グリーズマン(フランス)

    小柄な体でゴールを量産する色男

    この日の試合結果に厳しい表情を崩さなかったグリエーズマンだが、周囲の評価は高まる一方だ。身長176cm、67㎏は日本の高校生にもいる体格だが、俊敏性が傑出し、タイミングよく相手守備ラインの裏に抜け出す。スペインリーグのアトレティコ・マドリーで4年目の今季、グリエーズマンは30試合に出場して19ゴール。特に1月以降の後半戦は、出場18試合で14得点とゴールを奪う鋭い感覚が戻ってきた。ブラジル代表のネイマールらとともに、米国の同メディアが選ぶ「W杯を盛り上げる10人」にも入った。

    フィリペ・コウチーニョ(ブラジル)

    バルサ史上最高額で移籍した小さな魔術師

    ▽リバプールでの活躍は目覚ましく、加入した2012-13シーズンの半年間だけで13試合3ゴール7アシストを記録した。その後も中心選手として活躍したコウチーニョはゴール・アシストを量産。公式戦201試合で54ゴール45アシストという成績を残した。
    ▽そして今年1月、1億2000万ユーロに出来高4000万ユーロというクラブ史上最高額の移籍金でバルセロナに完全移籍。18試合で8ゴール5アシストと、ここでも実力を存分に発揮した。第37節のレバンテ戦ではハットトリックを達成している。

    日本代表のライバル国の中心選手はおいくら?

    日本代表とグループリーグで対戦する国のエース選手はどのくらいの市場価値があるのか、見ていきましょう。

    ハメス・ロドリゲス(コロンビア) 7000万ユーロ(90億円)

    4年の時を経てたくましく成長した司令塔

    レアル・マドリードから期限付き移籍で加入した今季は、ブンデスリーガで7得点11アシストを記録。リトバルスキー氏によれば、ハメスはレアル時代の“ファンタジスタ”とは別人のように変貌したという。
    「レアル時代よりも、フィジカル面はより強力になっています。出場機会を取り戻した影響もありますが、彼の体は明らかに軽くなった。レアルの時よりも動きに敏捷性が増していますね」

    サディオ・マネ(セネガル) 7000万ユーロ(90億円)

    チャンピオンズリーグでも活躍、世界屈指のスピードに注目

    マネは今季リーグ戦で10ゴール7アシスト、CLでは10ゴール1アシストと大車輪の活躍を披露し、レアルとのCL決勝でも一時は同点となるゴールを奪った。圧巻の速さで抜き去るドリブルは世界指折りの水準にあり、これまでもワールドクラスの各代表DFを何人も置き去りにするなど猛威を振るってきた。

    ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド) 9000万ユーロ(116億円)

    欧州予選で10試合16得点。恐るべき世界ナンバーワンの点取り屋

    欧州予選では最多得点記録を更新する10試合16得点と圧巻の決定力を披露。左右両足の高いシュート精度に加え、ヘディングや直接FKなどその得点パターンは多種多様だ。同じグループHの日本代表にとって脅威的な存在であることには間違いない。日本人という視点を一度忘れれば、世界屈指のストライカーが初のW杯でどれだけ得点を奪えるのかという部分も今大会において気になるところ。