優勝候補のタレント集団“赤い悪魔”ベルギー

2018年7月1日更新

日本代表の決勝トーナメント1回戦の相手はFIFAランク3位の“赤い悪魔”ことベルギー代表。グループリーグで2試合4得点を挙げたR・ルカクをはじめE・アザール、デ・ブライネなど世界トップクラスの選手たちが揃うタレント集団です。下馬評で優勝候補として挙げられ実際に絶好調の活躍をみせるベルギーについて試合前におさらいしておきましょう!

ベルギーの戦術・フォーメーション

ピークを迎えた黄金世代、個の力はチーム力に昇華するか

現在はFIFAランクで3位に位置し、ベルギー史上最強のチームとも評されているベルギー代表。欧州、特にイングランドのプレミアリーグでトップレベルの活躍をみせる“黄金世代”と呼ばれる選手たちがキャリアのピークを迎えています。
欧州予選を9勝1分無敗の首位で突破しただけでなく、10試合43得点の欧州最多タイの記録を達成。今大会の優勝候補としても挙げられており、グループリーグも3戦全勝、合計9得点を挙げ、出場32カ国でトップに立ちました。
7月2日の日本代表戦はベルギーの余裕の勝利とみるメディアが多いことに対しても、決して侮らず「とても強い」と警戒し、「今は日本にフォーカスしたい」と会見で語るなど油断も慢心もなく、日本代表はグループリーグ以上に難しい試合を強いられることになりそうです。

マルチネス監督は試合後、勝利の余韻に浸る間もなく「今は日本にフォーカスしたい」と決勝トーナメント1回戦で激突する相手に言及している。

「ブルージュで日本と戦ったが監督が代わった。そこからチームは大きく変わった。とてもダイナミックなチームだ。オーガナイズされて、テクニックがある。日本の選手たちはとても強い。ここで対戦することになったのは、驚きではない」
基本フォーメーション

マティアス監督は選手の個性を重んじた前任のヴィルモッツ監督の方針とは異なり、チームに規律と組織力を加えチーム力を磨いてきました。前線の選手たちの能力を存分に活かす戦術として、3-4-3のフォーメーションを採用。中盤のデ・ブライネを起点に前線の3人やウイングバックの2人が攻撃に参加。ディフェンスには3バックを導入し、中央をしっかりと固める強固な守備を実現させました。

ゴールキーパーはイングランド・プレミアリーグのチェルシーで活躍するワールドクラスのクルトワ。身長199cmの長い手足でゴールを塞ぎます。
最終ラインは右からアルデルバイレルト、コンパニ、ベルトンゲンのプレミアリーグ選抜とも呼べそうな最強3バック。ただしコンパニは怪我の回復状況次第でボヤタに先発の座を譲る可能性があります。
中盤はセンターハーフのデ・ブライネが司令塔として前線にパスを送り、その相棒をヴィツェルが務めます。ウイングバックのムニエ、カラスコがそれぞれのサイドを上下運動し、攻守に存在感を発揮します。
1トップのR・ルカクがしっかりと前線で起点となり、その背後にはメルテンスとE・アザールが流動的に攻撃に絡んでいきます。

ベルギー代表データ&登録選手一覧

ベルギーの注目選手

注目はやはり前線のタレント陣。R・ルカクはマンチェスター・ユナイテッド、アザールはチェルシー、そしてデ・ブルイネはマンチェスター・シティと、それぞれがプレミアリーグの名門でエースとして活躍しています。守備の要のコンパニのリーダーシップはディフェンスだけでなくチーム全体に大きな影響を与えます。

ロメル・ルカク

ポジションFW
所属マンチェスター・ユナイテッド
生年月日1993年5月13日
身長 / 体重190cm / 94kg

当時、史上最年少の16歳という若さでベルギーリーグ得点王、ベルギー代表としてデビューした逸材。欧州予選では11得点を叩き出し、ベルギー代表の歴代最多得点者になりました。身長190cm、体重93kgの鋼の肉体を持ち、相手ディフェンスをものともせずゴールに迫ります。高さ強さはもちろんのこと、スピードもプレミアリーグトップクラスで、ラグビー選手さながらに巨体をスピードに乗せて突進してくる様はまさに“最恐”のストライカー。
左足首に不安を抱えるためグループリーグ第3試合のイングランド戦では控えに回りベンチから試合を見つめていましたが、日本代表戦では復帰するとみられています。

2017年、英紙の『デイリーミラー』は各選手のトップスピードランキングを紹介。その時、34・6㎞で1位に輝いたのが、名門・マンチェスター・ユナイテッドに移籍したばかりのルカクだった。

エデン・アザール

ポジションFW
所属チェルシー
生年月日1991年1月7日
身長 / 体重173cm / 74kg

変幻自在の超高速ドリブルで敵陣を切り裂いては決定的なラストパスを送る世界屈指のテクニシャン。創造性に溢れ、ペナルティエリア内に進入しシュートを打つかと思えば、柔らかいラストパスを送るなど予測不能なプレーで相手ディフェンス陣を混乱に陥れます。

ケビン・デ・ブライネ

ポジションMF
所属マンチェスター・シティ
生年月日1991年6月28日
身長 / 体重181cm / 70kg

正確無比な長短のパスを操り、強烈なシュートも放つ不動の司令塔。アザールとの連携でベルギーの攻撃のタクトを振ります。本来はトップ下などの1つ前のポジションでプレーしますが、ベルギー代表ではチーム事情からセンターハーフとしてプレイ。それでもプレーの質が落ちないあたりは彼の技術レベルの高さや優れた戦術眼のなせる業でしょう。

ヴァンサン・コンパニ

ポジションDF
所属マンチェスター・シティ
生年月日1986年4月10日
身長 / 体重193cm / 85kg

イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティでプレーする世界屈指のディフェンダー。対人プレーに強く、193cmの長身を活かしたヘディングで相手の攻撃を跳ね返します。前線へのフィードも正確で、セットプレー時にはヘディングシュートを狙いにいくなど攻撃においても存在感を発揮します。
ベテランの域に達する豊富な経験と高いリーダーシップで、監督やチームから全幅の信頼を寄せられる人格者ですが、いっぽうで怪我により戦線離脱を余儀なくされることが多いのが悩みの種。決勝トーナメントの日本代表戦に関しても出場するかどうか微妙なところ。

日本代表は、優勝候補のベルギーをも打ち破ることが出来るのか?がんばれニッポン!