ムバッペ?エムバペ?次世代スターの“問題”

2018年7月6日更新

メッシ・クリスティアーノ・ロナウドというサッカー界の2大スターが既にロシアの地から去った今回のワールドカップ。一時代を築いた彼らの後に続くスーパースター候補、それが今回紹介するキリアン・ムバッペです。10代にしてフランスの10番を背負い、その期待に応えて異次元のスピードでゴールを量産するパフォーマンスは、人々に大きなインパクトを与えました。そんな彼に持ち上がった、大きな問題?を紹介します。

「エムバペ」なのか「ムバッペ」なのか

各メディアにより表記が違う状況

Kylian Sanmi Mbappé Lottinはフランス代表として背番号「10」を背負ったこのワールドカップでも大活躍を見せていますが、そのプレートは別のところで話題になっているのが彼の名前、Mbappéの発音問題。フランス出身の彼ですがそのルーツはアフリカにあり、さらに発音もフランス語読み、英語読みで変わってくるのが混乱?の原因です。

カメルーン出身の父とアルジェリア出身の母を両親に持つが、代表は生まれ育ったフランスを選んだ。2017年3月にA代表デビューを飾り、ここまで19試合7ゴールを記録。今大会のアルゼンチン戦で60年ぶりに「W杯で1試合2ゴールを挙げた10代の選手」となった。

日本でのTV実況では、「エムバペ」としているのですが、メディアによっては「ムバッペ」と表記しているところもあり、SNSなど一般ファンでもどう発音するか、意見が別れているようです。
ちなみに当インフォシークニュースのワールドカップ特集のデータベースは、「エムバペ」としています。

しかし、配信各社によって「エムバペ」「ムバッペ」の表記は様々にわかれています。どの媒体がどちらの表記を使っているのか?少し紹介します。

「エムバペ」派の媒体…
・読売新聞参考記事・日刊ゲンダイ参考記事・スポーツ報知参考記事・スポニチアネックス参考記事・時事通信参考記事・AFPBB News参考記事・夕刊フジ参考記事・OVO [オーヴォ]参考記事・THE ANSWER参考記事

「ムバッペ」派の媒体…
・Football ZONE web参考記事・サッカーキング参考記事・ゲキサカ参考記事・超ワールドサッカー参考記事

「エムバペ」派は新聞・夕刊紙・通信社系の媒体、「ムバッペ」派はサッカー専門誌・専門サイトときれいに別れました。媒体数は「エムバペ」派が優勢ですが、記事数となるとさすがに専門サイトの方が圧倒的に多く、7月6日の夕方時点でインフォシークニュースに配信された記事を検索すると、「ムバッペ」でヒットする記事が645 件に対し「エンバペ」はわずか65件でした。
ちなみにグーグルでそれぞれ検索すると、「ムバッペ」が約97万件、「エムバペ」が約72万件と「ムバッペ」優勢の状況です。若い人には、ゲームで「ムバッペ」呼びだった影響が大きいようですね。
ですので、どちらが正しいかどうかはおいといて、この特集内ではこのページこのページを見ていただければ分かる通り、「ムバッペ」を採用しています。 余談ですが「ムバッペ」派のサッカーキングですが、一部の記事では「ムバペ」も使っていました(参考記事)。
また同じく「ムバッペ」派の超ワールドサッカーの中でも、コラム「原ゆみこのマドリッド」を寄稿している原弓子さん(マドリッド在住)は「エムバペ」表記です(参考記事)。

現役選手でもわからない?!

「エムバペなのかムバッペなのか正解よくわからない」とつぶやいているのは、鹿島アントラーズ所属でワールドカップ直前まで代表メンバーに選ばれていた、三竿健斗選手。選手でもわからないなら、我々がわからないのもしょうがない!?

フランス人に聞いてみた

そういえば社内の同じフロアにフランス人のエンジニアがいるのを思い出し、Mbappéをどう発音するか、日本語の表記で一番近いのはどれか、聞いてみたところ「エンバペ」もしくは、「ンンバペ」が一番近いのでは?という返事。「エムバペ」は違和感あるみたいです。
フランスの方の発音は「M」を一気に発音するので、「エン」が近いようですが、もともと表記文字数が圧倒的に少ない日本語で表現するのはかなり難しいようです。

所属するパリ・サンジェルマンの公式Twitterに、彼自身が自己紹介をしているツイートを見つけました。

これを聞く限りだと「エンバペ」「ンバペ」と聞こえるような…ただ、日本人の耳で完全に聞き取るのはかなり難しいですね。

答え…は出ないけれど、とりあえず結論

「ムバッペ」は要するにMbappéの英語読みなので、間違いではないですが、厳密には正解ではない。じゃあ現地の発音を日本語で完璧に再現できるか…というとそれも難しく、フランス人からすると「エムバペ」も違和感がある。なので、現状では「現地の読み方にあわせようとするなら『エンバペ』がより近いけれど完全な正解ではない」ということになります。上で説明したように、アフリカをルーツとする両親がつけた名前をアルファベットに当てはめているので、それをさらに日本語で発音するのは無理があるわけです。
例えば三国志の「劉備」は「りゅうび」が一般的ですがこれを中国語の「Liúbèi(リュウベイ)」と呼ぶとかなり違和感ありますよね。必ずしも現地の読み方に合わせないといけないのか?というとそうでもないような気もします。三国志の例えはあまり適当ではないような気がしたのでサッカーで例えると、元ブラジル代表のロナウジーニョはブラジルだとホナウジーニョと発音していますが、ロナウジーニョが間違い、というわけでもないですよね。また、元オランダ代表のスナイデルもかつてはシュナイダーと呼ばれていた時期がありましたが、段々と淘汰されてスナイデルと呼ばれるようになっていきました。ですので段々と妥当な呼ばれ方に統一されていくのではないかと思います。結果的にそれが英語読みの「ムバッペ」なのか「エムバペ」もしくはさらにフランス語読みに近い「エンバペ」なのかはわかりませんが、彼が有名になっていくにつれ、どちらかに統一されていくのではないかと思います。なので今は呼ばれ方がいろいろあることに対して、目くじらを立て(すぎ)ることもないでしょう。
ただウルグアイ代表のカバーニがÉdinson Cavaniなのにエディソンではなくエジソンと呼ばれがちなのはどうかなと思います。nどこいった。