岩瀬達哉のニュース

【書評】「松下幸之助」後のトップ人事をめぐる凄まじい戦い

NEWSポストセブン / 2015年05月31日16時00分

【書評】『ドキュメント パナソニック人事抗争史』岩瀬達哉著/講談社/本体1380円+税 岩瀬達哉(いわせ・たつや):1955年和歌山県生まれ。ジャーナリスト。おもな著書に『血族の王 松下幸之助とナショナルの世紀』(新潮文庫)、講談社ノンフィクション賞を受賞した『年金の悲劇』、『年金大崩壊』(いずれも講談社)など。 【評者】鈴木洋史(ノンフィクションライター [全文を読む]

岩瀬達哉氏も取材力に舌を巻いた東電を取り巻く闇を暴いた本

NEWSポストセブン / 2012年08月03日16時00分

【書評】『東電国有化の罠』(町田徹/ちくま新書/798円) 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) * * * 東日本大震災によって、東京電力の福島第一原発は、文字通り壊滅した。一方で、「震源地(牡鹿半島の東南東沖130km)から、距離的に最も近い場所に立地する」東北電力の女川原発は、まったくと言っていいほどの無傷だった。同じ13mの津波に襲われたにもか [全文を読む]

【書評】人の弱さを見続ける名もない顔もない裁判官の日常

NEWSポストセブン / 2017年04月07日16時00分

【書評】『裁判の非情と人情』/原田國男・著/岩波新書/760円+税 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 「いくら勉強ができて理論に詳しくとも、人間観察の力がないと、理屈だけの薄っぺらい裁判官になってしまう」。だから、「私は、若い裁判官によく池波正太郎の『鬼平犯科帳』を読め」と勧めてきた。 裁判官は、「名もない顔もない」堅物とよく言われるが、人の弱さを [全文を読む]

【書評】経済部記者が家庭を犠牲にして観察した出世の条件

NEWSポストセブン / 2017年02月25日16時00分

【書評】『出世の法則 財界・官界のトップから日銀総裁まで』岸宣仁・著/文藝春秋/1200円+税 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 古き良き時代の新聞記者は、「夜討ち朝駆け」で、財界、官界のトップの懐深くに食い込んできた。1970年代~90年代にかけ、読売新聞経済部記者だった著者も、「ざっと四千日」にわたり「家庭の団欒を邪魔しながら」、スクープをもの [全文を読む]

【書評】司法制度改革は冷遇を受けた裁判官の“意趣返し”

NEWSポストセブン / 2016年12月29日16時00分

ノンフィクション作家の岩瀬達哉氏は、司法機能を読み解く書として『希望の裁判所 私たちはこう考える』(日本裁判官ネットワーク・編/大学図書/2500円+税)を推す。岩瀬氏が同書を解説する。 * * * 日本の裁判官は、長く“絶望の季節”に置かれていた。「渋々と、支部から支部へと支部巡り、四分の虫にも五分の魂」と唄いながら、秘めたる闘志を奮い立たせていたのが、 [全文を読む]

【書評】元裁判官が書いた自己承認欲求の強い裁判官の姿

NEWSポストセブン / 2016年12月19日16時00分

【書評】『黒い巨塔 最高裁判所』/瀬木比呂志・著/講談社/1600円+税 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 裁判官には、憲法による身分保障がある。判断の独立性を保つためだが、裁判所という官僚機構に身を置く以上、それは絶対的なものではない。“裁判官の独立”という大いなるフィクションの実態を、元裁判官が暴いた。 「誰も侵すことのできない日本の奥の院」で [全文を読む]

【書評】世代の違う3人の元裁判官が俯瞰した日本の裁判所

NEWSポストセブン / 2016年11月03日07時00分

【書評】『気骨 ある刑事裁判官の足跡』石松竹雄・著/インタビュアー・安原浩/日本評論社/1400円+税 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 元刑事裁判官の自伝ながら、構成がちょっと変わっている。戦後すぐに裁判官に任官した著者が、若いころ薫陶を受けた先輩裁判官の回顧談を盛り込む一方、東大闘争など学生運動が盛り上がった時代に任官した後輩の元裁判官との対談 [全文を読む]

【書評】累積赤字膨らんだWOWOWを3年で再建したノウハウ

NEWSポストセブン / 2016年08月24日16時00分

【書評】『イノベーションは「3+7の物語」で成功する 松下幸之助から学んだ経営のコツ』(佐久間曻二 著/PHP研究所/1600円+税) 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 著者は、松下電器(現パナソニック)の元副社長。グローバル企業の経営陣のひとりとして、組織を引っ張ってきた。早くから社長候補として呼び声が高かったが、自身のあずかり知らない子会社の不 [全文を読む]

【書評】溝口敦氏が引き出した「怪物」達の経営哲学とノウハウ

NEWSポストセブン / 2016年07月02日16時00分

【書評】『闇経済の怪物たち グレービジネスでボロ儲けする人々』/溝口敦・著/光文社新書/740円+税 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) タイトルから受ける反社会的なイメージとは裏腹。読後感は痛快かつ軽妙。すべてのビジネスに通じる鉄則が、本書から読み取れるからだろう。 実名、仮名、イニシャルで登場する9人の「闇経済の怪物」たちは、自身の仕事に「命を賭 [全文を読む]

【書評】企業ガバナンス強化という視点で見た大塚家具内紛劇

NEWSポストセブン / 2016年05月08日07時00分

【書評】『「理」と「情」の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』磯山友幸著/日経BP社/1500円+税 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 大塚家具の経営権を巡る「親子喧嘩」は、テレビのワイドショーを賑わわせ、久しくお茶の間の話材をさらった出来事だった。 創業者で会長の大塚勝久氏と、その長女で社長の久美子氏とが、メディアの前で遠慮会釈なくや [全文を読む]

【書評】コンビニの成功は「皆が反対したから」という経験則

NEWSポストセブン / 2016年03月06日16時00分

【書評】『働く力を君に』鈴木敏文・著/勝見明・構成/講談社/1300円+税/装丁・鈴木成一デザイン室 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 24時間営業のコンビニエンスストアは、もはや日常生活に欠かせない社会インフラである。そのコンビニ文化を、最初に日本に導入し、事業として成功させた鈴木敏文は、もとはと言えば、「当時はまだ店舗数が五店の中小企業」だった [全文を読む]

結婚したDAIGOに祖父・竹下登の跡を継ぎ政界出馬説...でもDAIGOは竹下家の忌わしい過去を知っているのか

リテラ / 2016年01月12日12時30分

この「決して口外してはならない」という竹下家の過去については、評伝『われ万死に値す ドキュメント竹下登』(岩瀬達哉/新潮社)にその詳細が描かれている。〈政江の悩みは、竹下の父、勇造との関係にあった。勇造は、妻唯子を三月二十四日に失ったばかりで、寂しさからか、何かと政江に"干渉"しだしていたという。「勇造さんは、敗戦を意識して自暴自棄になっていたのかもしれ [全文を読む]

山本一郎・中川淳一郎・漆原直行が激論!人生が変わる?究極のお薦め&残念本リスト!

Business Journal / 2015年12月06日06時00分

【山本一郎 選書】 リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門(井上達夫) イスラム国の正体(国枝昌樹) イスラーム国の衝撃(池内恵) 中国グローバル化の深層 「未完の大国」が世界を変える(デイビッド・シャンボー) 十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争(峯村健司) 世界史の10人(出口治明) 日本 [全文を読む]

再発は防げるのか。年金機構の内部報告書、新聞各紙はどう伝えた?

まぐまぐニュース! / 2015年08月23日19時50分

解説記事の最後のブロックで、年金業務監視委員会の委員長だった郷原信郎弁護士と、年金問題の専門家でもあるジャーナリストの岩瀬達哉さんに意見を聞いているのが非常に良い。 報告書自体の問題を指摘する郷原さんは、「具体的に何が問題か明らかでない。ルールが現場に周知されるまで時間がかかるといったシステムの現状に触れていない」と批判、さらに「何が社保庁時代の問題で何 [全文を読む]

松下幸之助氏の「失敗」の教訓 世襲にこだわった後継者選び

Business Journal / 2015年05月20日06時00分

●パナソニック低迷の本当の理由 岩瀬達哉氏の『ドキュメント パナソニック人事抗争史』(講談社)を読んで痛感するのは、「経営の神様と崇められた松下幸之助ですら、経営者としては合格点をつけられない」ということだ。その理由は「後継者をつくることができなかった」という点に尽きる。 [全文を読む]

大塚家具よりエグい? 「パナソニック」創業者の娘婿をめぐるドロドロ人事抗争の歴史

リテラ / 2015年04月27日19時06分

パナソニックで起きていた知られざる権力闘争を元役員たちの証言をもとに明らかにするのが、『ドキュメント パナソニック人事抗争史』(岩瀬達哉/講談社)だ。 パナソニックの創業者といえば、ご存知の通り松下幸之助である。日本の経済史に名を刻むカリスマ経営者だが、実は幸之助の"遺志"こそが、パナソニック混乱の大きな要因だったという。 1973年、幸之助の後を継いで松 [全文を読む]

【書評】 間違った理解がはびこっている「カイゼン」の本質

NEWSポストセブン / 2015年03月20日07時00分

【書評】『トヨタ生産方式の逆襲』鈴村尚久著/文春新書/750円+税 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 「メイド・イン・ジャパン」の経営メソッドとして、名立たる企業のお手本となってきたトヨタ生産方式。その「カイゼン活動」によって、効率的で経済的、かつ高品質な商品を生み出す仕組みは、もはや製造業だけでなく、サービス業や生協の経営まで、あらゆる事業分野に [全文を読む]

【書評】日本のメディア史に名を刻む英国人の「漂泊」の人生

NEWSポストセブン / 2015年02月04日16時00分

【書評】『ジョン・レディ・ブラック 近代日本ジャーナリズムの先駆者』奥武則/岩波書店/6800円+税 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 幕末・維新期の日本に、世界標準の新聞を根付かせた英国人ジョン・レディ・ブラックは、明治期に活躍した初の外国人落語家、初代快楽亭ブラックの父親でもあった(現在、寄席に出ている快楽亭ブラックとは関係はない)。 「近代日 [全文を読む]

【書評】三洋電機の社員が痛感 会社が買われる悲哀と孤独

NEWSポストセブン / 2014年08月30日16時00分

【書評】『会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから』/大西康之著/日経BP社/1600円+税 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) かつて、松下電器が4310億円、日立製作所が、4838億円の巨額赤字を計上した年があった。この時、三洋電機は黒字決算を叩きだし、創業者の長男で、会長だった井植敏(いうえさとし)には、「『ナニワのジャック・ウェルチ』の称号 [全文を読む]

【書評】ノーベル賞に無関心な無欲な学者の知られざる冒険譚

NEWSポストセブン / 2014年07月02日16時00分

【書評】『ペスト&コレラ』P・ドゥヴィル著 辻由美訳/みすず書房/3400円+税 【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家) 未踏の地を探求するという点で、科学者の評伝は、スリルあふれる冒険譚に似ている。 一八九四年に「ペスト菌を観察した最初の人物」となるイェルサンは、医学を志して故郷のスイスからドイツへ留学。けれども理論中心の講義が退屈で、臨床医学が全盛の [全文を読む]

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