原一男のニュース

1968年「新宿騒乱」で機動隊に投石できなかった臆病こそ「原一男映画」の原動力

メディアゴン / 2014年11月17日00時10分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * *このコラムは「ドキュメンタリーを巡る様々な課題を考えてみよう」と書き始めたが、角度を変えて続けたい。ここからは、筆者・原一男の自己史とも重なってくる。筆者が少年時代を過ごしたのは、山口市。山口県の県庁所在地なのだが、盆地で、静かな城下町。日々の暮らしは静謐そのもの。刺激なんてありはしない。私は一日も早く、ここを抜 [全文を読む]

<原一男のゆきゆきて、シネマ>番組ゲストに紀里谷和明「ラスト・ナイツ」監督を異色の指名

メディアゴン / 2015年12月01日18時43分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * *メディアゴンからの依頼で「ニコニコ生放送」で番組をやることになりました。何かやりたいことがあったらどうぞ、という誘い。元来、ノリのいいタイプ。「よし、オモロイことをやろう!」と即、ノッた。「ゆきゆきて、シネマ」。メディアゴンがつけたタイトル。これだけじゃちょっと寂しい、てなことを考えて“過激にトークを!自由にバト [全文を読む]

<11月29日ニコ生で配信決定>「ゆきゆきて、神軍」原一男監督と「ラスト・ナイツ」紀里谷和明監督の超異色対談に注目

メディアゴン / 2015年11月26日07時30分

さて、日本ドキュメンタリー界の至宝「ゆきゆきて、神軍」の原一男監督を執筆陣に抱えるメディアゴンでは、「ラスト・ナイツ」紀里谷和明監督を招聘し、原監督との対談をニコニコ生放送にて配信することが決定。映画ファンなら誰もが興味をそそられる紀里谷監督と原監督の異色対談が実現する。ドキュメンタリーとエンターテインメントのがっぷり四つ。11月29日20時より、ニコニコ [全文を読む]

<「ヒーロー不在」の平成>映画監督として「描きたい主人公に出会えない」絶望的状況

メディアゴン / 2014年11月20日11時04分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * *1968年の新宿騒乱。その渦中にいて、機動隊に投石ができなかった自分の臆病さ、軟弱さをイヤというほど思い知った私・原一男。その「臆病さ」を克服するには、どうすればいいか? 自分より圧倒的に、精神力に優れていてタフな人に鍛えてもらうしかない!と考えた。全共闘運動はまぎれもなく私に「革命が起きるかもしれない」という幻 [全文を読む]

映画「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」「美術館を手玉にとった男」に見る成熟したアメリカのドキュメンタリー

メディアゴン / 2015年12月06日18時00分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * *アメリカのドキュメンタリーを2本、続けて見た。「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」と「美術館を手玉にとった男」。いやあ、オモシロかった。以前から感じていることなのだが、アメリカのドキュメンタリーは成熟しているなあ、と改めて今回も感じた。ドキュメンタリーは「人間を描くこと」が究極の課題(ドラマはもちろんのこと)である [全文を読む]

<魂を揺さぶるご当地映画>「平成のヒーロー探し」として位置付けた「地域起こしのための映画作り」プロジェクト

メディアゴン / 2015年01月26日02時21分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * *「平成のヒーロー探し」として位置付けた、近江八幡市の「地域起こしのための映画作り」プロジェクトに、話を戻そう。もう一度「市井の人々」に目を向けてみよう、と考えた。・・・いや、それしか考えようがなかったから、という言い方が当たっているのだが。この広いニッポン、どこかにはいるだろう、いつか出会えるだろう、と希望を捨て [全文を読む]

マイケル・ムーアは「ゆきゆきて、神軍」をこれまでに見た最高の傑作ドキュメンタリーと言った。

メディアゴン / 2014年12月09日01時12分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * *つい先日(2014.11.18〜24)、モントリール国際ドキュメンタリー映画祭のレトロスペクティブに招待されて1週間滞在、帰国したばかりだ。自慢話になって恐縮だが、70年代〜80年代の筆者による作品たちは、圧倒的に好評だった。 「ドキュメンタリーというジャンルの中に“原映画”というジャンルが確固としてあると言って [全文を読む]

<障害者夫婦の権力関係>脳性マヒ者たちのコミューン「マハラバ村」はなぜ崩壊したのか?

メディアゴン / 2014年10月27日00時05分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * *脳性マヒ者たちのコミューン「マハラバ村」が崩壊、解体へと突き進む。そのきっかけを作ったのが、他ならぬ「さようならCP」(1972)の主人公の一人・横田弘の夫婦だった。はっきり言えば「奥さんの淑子」さんだ。彼女は、脳性マヒ者(以下CPと略す)たちを疎外、差別しているはずの「健全者社会」に対して「抜きがたい憧れ」を誰 [全文を読む]

「辞書」から「えん罪」まで ドキュメンタリー界の“異端児”佐々木健一とは何者か?

文春オンライン / 2017年07月09日07時00分

大学は早稲田だったんですけど、『ゆきゆきて、神軍』の監督・原一男さんの授業に勝手に潜り込んだりして、なんとなく「ドキュメンタリー映画を作りたいな」と思うようになったんです。で、大学時代にハンセン病の元患者の方たちのドキュメンタリー自主映画を作って、ちょうどその頃にNHKエデュケーショナルという会社が制作した『最後の晩餐・ニューヨークをゆく 僕たちが挑むレオ [全文を読む]

坂本龍一、過去の音への探求と現在の作曲プロセスをスクリーン上で

NeoL / 2017年04月03日14時18分

在学中、マイケル・ムーアなどにも影響を与えたドキュメンタリー作家の原一男(『ゆきゆきて、神軍』)のアシスタントディレクターとなり、卒業後、日本のテレビ向けでアメリカで撮影される様々なドキュメンタリーの制作に携わる。1990年代後半には、プロデューサー代理として、主要映画祭で注目される日本映画のマーケティングやファイナンス業務を行い、青山真治監督『ユリイカ』 [全文を読む]

日本アカデミー賞 7冠作品の「シン・ゴジラ」、早くも「ひかりTV」で提供決定!

PR TIMES / 2017年03月22日15時13分

また、俳優だけでなく、「メゾン・ド・ヒミコ」「眉山-びざん-」などで知られる犬童一心や、緒方明、塚本晋也、原一男といった映画監督も多数出演しています。これほどの出演者を初見ですべて把握するのは難しいので、ここはVODサービスでリピート視聴をして、意外な登場人物を見つけてみてはいかがでしょうか。ちなみに、本作品の出演者数は328人ですが、公式ホームページのキ [全文を読む]

相模原の殺傷事件に向き合うために……いま読むことに意味がある、脳性マヒ障害者・横田弘の『障害者殺しの思想』

ダ・ヴィンチニュース / 2016年09月12日06時30分

なお昨年には、青い芝の会神奈川県連合会の人々の生活・思想をカメラに収めた原一男監督のドキュメンタリー映画『さようならCP』もDVD化。横田弘の障害や思想については『われらは愛と正義を否定する――脳性マヒ者 横田弘と「青い芝」』(横田弘, 立岩真也, 臼井正樹/生活書院)という本も今年3月に刊行されている。 『われらは愛と正義を否定する』の中で横田は、自分 [全文を読む]

樋口真嗣監督が『シン・ゴジラ』の驚きの裏側を激白!

Movie Walker / 2016年08月03日15時13分

3番目に(登場して)喋る原一男さんが絶対言葉につまるから、38テイクくらい重ねましたよ。そのあとの飲み会で他の2人にディスられてました(笑)」と意外な裏話を暴露。 本職の役者陣についても「役者さんって覚えていたセリフをすぐに忘れられるから、次を覚えられるらしいんです。でも、『シン・ゴジラ』は専門用語が多いから難しかったみたいで…。庵野総監督が前日終わったシ [全文を読む]

社会学者・小熊英二の初監督映画「首相官邸の前で」が訴える記録する者たちの心の叫び

メディアゴン / 2015年09月27日17時00分

原一男[映画監督]* * *近頃、と言っても、もうかなり以前からだが…デモの現場に行くと、スチール、ムーヴィを問わず、カメラ片手の参加者のなんと多いことか!この人たちは撮った映像をどうするのだろうか? といつも思っていた。この作品、そんな現場で撮られた膨大な映像を集め、一つのメッセージの元に構成され命を吹き込まれて1本の映画作品として完成した。2012年夏 [全文を読む]

ドキュメンタリー「女たちの赤紙」とドラマ「女たちの赤紙」を同じ日に見て。

メディアゴン / 2015年08月06日07時10分

筆者は原一男監督の「ゆきゆきて神軍」が、今まで見たドキュメンタリーの中で最高のものであると判断しているが、この作品こそが「ドキュメンタリー」なのであって、あまたのノンフィクション作品とここで言う「ドキュメンタリー」は同様のジャンルではない。「ドキュメンタリー」が視聴率を撮るために「ドキュメンタリー」に「ドラマ」を織り交ぜると言う手法が開発された。今も流行っ [全文を読む]

<泉南アスベスト訴訟>謝罪に来るのだから、大臣であっても原告団は気おくれするな!

メディアゴン / 2015年02月09日01時38分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * *近江八幡市の「地域起こしのための映画作り」プロジェクトと関わっての筆者の内なる想いは、「昭和のスーパーヒーローシリーズ」ほどではなくても、やはり、人民一人一人が「我こそがヒーローである」という気概、覚悟を持つべきである、これしかないと思う。誰かとてつもないヒーローが現れて、そのヒーローに歓喜拍手、欣喜雀躍して、応 [全文を読む]

<平成というクソみたいな時代の中で>「我こそは平成のヒーローである」と名乗り出るニッポン人は、どこにもいないのか?

メディアゴン / 2015年02月01日00時17分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * *「平成のヒーロー探し」の一環として完成させた映画『結い魂ーゆいごん』。この超満員の上映会場で、私は、懸命に口説いた。口説きながら私の中で、おぼろげながら、ある方向性が見えてきたような感じがし始めてきた。ニッポン人の一人ひとり、自らがヒーローたり得る生き方を求めて、自己改革を遂げようとしないかぎり、この閉塞状況はう [全文を読む]

<主人公=ヒーローはいるのか>主人公不在の「平成」で、どうやってドキュメンタリー映画を撮影すべきか?

メディアゴン / 2015年01月18日00時59分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * *ドラマであれ、ドキュメンタリーであれ、人間を描く場合、主人公が存在する。では、主人公とは何か? と考えてみる。人は、みな、自身の欲望を持っている。その欲望に突き動かされて生きている。主人公を設定する時の大前提として、その主人公の出自、自己史が在る。その主人公自身がどういう課題について向き合っていて、何を悩んでて、 [全文を読む]

しばらく奥崎謙三のことは忘れて「市井の人々」に目を向けてみよう。

メディアゴン / 2015年01月11日00時17分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * *狙いに沿って呼びかけを始めた。 「あなたの人生でやり残したことありませんか?」これだけはキチンとやってから逝きたいって思っていることがあれば、私たちと一緒にやってみませんか? と。だが、ことは思惑通りに進まなかった。人口8万人いる市だもの、二人や三人はいるだろ、と思っていたのだが志願する人はゼロだった。ガックリ。 [全文を読む]

<映画にある2つの選択肢>ドラマの監督は一人だが、ドキュメンタリーならみんなが監督

メディアゴン / 2015年01月05日02時15分

原一男[ドキュメンタリー映画監督]* * * 友達の友達はまた友達…というような縁で2008年から3年間かけて、滋賀県近江八幡市で、いわゆる“地域活性化”、つまり“町おこし”の一環としての映画作りに関わった。いや、単にお手伝いをしました、なんていうレベルではなく、もっと深い関わりだ。完成版には私の肩書きに「企画・監修」とクレジットされているところから分かる [全文を読む]

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