林信吾のニュース

[林信吾]【もっとパラリンピックに注目しよう:オリンピックの6個目の輪 その6】~経済・財政から見る五輪~

Japan In-depth / 2016年01月25日18時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」本シリーズでは「五輪」という表記を用いてきたが、これは毎度「オリンピック・パラリンピック」と書いていては、いかにもくだくだしいからである。オリンピックだけならば、それほどでもないのだが、そうは行かない。2020年東京五輪を考えるに際して、パラリンピックを忘れることなどできないのだ。2012年ロンドン五輪が [全文を読む]

[林信吾]【五輪招致という政治活動:オリンピックの6個目の輪 その3】~経済・財政から見る五輪~

Japan In-depth / 2016年01月15日07時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」2020年東京五輪は、よく知られるように二度目の開催ということになるが、英国の首都ロンドンは、すでに三度開催している。1908年、1948年、そして2012年である。前回、開催費用の問題に触れたが、1908年の大会に投じられた費用が1万5214ポンドであったのに対し、2012年のそれは、インフラ整備などの [全文を読む]

朝鮮戦争特需、米国にも 金王朝解体新書 その4

Japan In-depth / 2017年06月01日18時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」【まとめ】・第二次大戦後、日本企業は朝鮮特需で息を吹き返した。・実はアメリカの軍需産業も大いに潤った。・戦争で経済が潤ってもそこに「真の豊かさ」はない。 わが国では、戦後の復興と経済成長について多少なりともする人であれば、朝鮮戦争による特需を見逃すことはない。ただ、すでに60年以上も前の話で、とりわけ若い [全文を読む]

朝鮮戦争は「誤算の連鎖」 金王朝解体新書 その3

Japan In-depth / 2017年05月05日14時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」【まとめ】・1950年北朝鮮軍はソウルを占領。・米・韓軍、戦略見誤るも、結局1953年に停戦成立。・朝鮮戦争から独裁者らの「誤算の連鎖」が見て取れる。 ■未だ終結していない朝鮮戦争1950年6月25日、北朝鮮軍は38度線を突破。韓国領になだれ込み、わずか3日後にはソウルを占領した。1953年7月23日に停 [全文を読む]

イ・スンマン登場 金王朝解体新書 その2

Japan In-depth / 2017年05月03日12時05分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」【まとめ】・朝鮮半島南にカリスマ的指導者、イ・スンマン登場。・1945年米英ソによるモスクワ協定成立・1948年、韓国独立、北朝鮮樹立さる。 ■イ・スンマン(李承晩)の登場日本の敗戦により、朝鮮半島の植民地支配に終止符が打たれたのは、1945年8月15日のことであるが、大韓民国(以下、韓国)の建国記念日は [全文を読む]

「百戦百勝の英雄」金王朝解体新書 その1

Japan In-depth / 2017年05月02日11時19分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」【まとめ】・日本の敗戦で朝鮮半島には分断国家が誕生。・ソ連は共産党一党独裁の衛星国家を東欧に樹立。・同様に金日成も独裁国家のカリスマ的指導者として担がれた。 ■分断国家として再出発「朝鮮半島の戦後史は、解放と分断によって始まった」と言われる。日本の敗戦により、植民地支配からは解放されたが、同時にそれは、分 [全文を読む]

人が殺人者や暗殺者になる時 暗殺の世界史入門その8

Japan In-depth / 2017年04月27日21時34分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」【まとめ】・古来、正義感による殺人が一番多い。戦争も正義の名の下に行われてきた。・「テロとの戦い」を続けるものも「恐怖」に取りつかれている。・だからこそ、暴力以外の方法で行うべき。 ■殺人の動機人類の歴史の中で、正義感によって殺された人が一番多い、と聞かされたら、どう思われるであろうか。そんなバカな、と思 [全文を読む]

「アサシン」は実在したのか 暗殺の世界史その7

Japan In-depth / 2017年04月15日18時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」【まとめ】・暗殺者=アサシン(英語)の語源は中世イスラム社会説。・現代でもイスラム差別が存在する。・宗教に無頓着なのは日本人だけ。 英語で暗殺のことをassassinationと言う。暗殺するという動詞はassassinateだ。フランス語起源の単語だが、語源をさかのぼると、中世イスラム社会に存在したとさ [全文を読む]

「殺人許可証を持つ男」は実在? 暗殺の世界史入門その6

Japan In-depth / 2017年04月08日00時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」【まとめ】・ダイアナ元妃事故死にMI6関与疑惑。・007の産みの親イアン・フレミングは元英国海軍情報部員。・北朝鮮の要人警護のノウハウは海外でも売れているらしい。 1997年8月、パリにおけるダイアナ元妃の悲劇的な事故死について、英国王室が「暗殺疑惑」の対象となっていたことを、前回紹介した。実は、直接手を [全文を読む]

英国王室にささやかれる疑惑 暗殺の世界史入門その5

Japan In-depth / 2017年03月20日11時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」【まとめ】・英国に過去暗殺された国王いない。・王室が暗殺に関与の噂はある。・19世紀の首相射殺事件とダイアナ妃事故死がそれ。 4年前に『女王とプリンセスの英国王室史』(ベスト新書)という本を出していただいたが、執筆のためにそのさらに1年近く前から、英国史をおさらいした。そして、意外にも(などと書くと不敬の [全文を読む]

日本にあった「暗殺への抑止力」 暗殺の世界史入門その4

Japan In-depth / 2017年03月17日07時15分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」【まとめ】・日本は9世紀から300年以上死刑がなかった・「怨霊」信仰が暗殺の抑止力になっていた・鎌倉時代の新仏教誕生以降、血なまぐさい時代へ ■9世紀から346年死刑がなかった日本わが国の歴史にも、暗殺の事例は数多く見受けられる。7世紀に「天皇中心の国体」の基礎を築いたとされる大化の改新からして、有力な豪 [全文を読む]

ナポレオンの死因をめぐる謎 暗殺の世界史入門その3

Japan In-depth / 2017年03月08日18時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」古代ローマの歴史においてもっとも有名な人物であろうユリウス・カエサルの暗殺について、前回述べた。では、近代ヨーロッパの歴史においてもっとも有名な(日本でもよく知られている、という意味において)人物とは誰か、と考えると、やはりナポレオン・ボナパルトの名がまず思い浮かぶ。1769年、コルシカ島に生まれた。父親 [全文を読む]

逆効果だった「カエサル暗殺」 暗殺の世界史入門その2

Japan In-depth / 2017年02月27日18時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」ユリウス・カエサルの名は、今や日本でも知らぬ人がないほどである。厳密には、かつてはジュリアス・シーザーという英語読みでもっぱら知られていたが(教科書にまでそう表記されていた)、塩野七生さんの『ローマ人の物語』(新潮社)など、良質な書籍が売れるようになったおかげで、ラテン語原音に近い表記が定着してきた。歴史 [全文を読む]

王家の家督争い 金正男氏暗殺 暗殺の世界史入門その1

Japan In-depth / 2017年02月26日07時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」2月13日、金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害されたとの速報が飛び込んで来た。マレーシアの首都クアラルンプールの国際空港で、搭乗手続き中に毒針もしくは毒物をしみこませた布で襲われたらしい。北朝鮮の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)委員長の異母兄である。2001年に、中米ドミニカ共和国のものに似せた [全文を読む]

『1984年』米で売上1位のわけ しぶとい欧州の左翼 番外編

Japan In-depth / 2017年02月16日11時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」米国で今、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』(邦訳はハヤカワ文庫)が急激に売り上げを伸ばしているという。1950年代に起きた核戦争を通じて、いくつかの大国による分割支配の様相を呈するようになった世界を舞台に、独裁国家で生きねばならぬ人たちの悲哀を、いかにも英国の作家らしく皮肉に満ちた筆致で描いた小説 [全文を読む]

英国にもあった共産党 しぶとい欧州の左翼 その4

Japan In-depth / 2017年02月05日11時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」2009年の秋に私はロンドンを訪れ、英国共産党の党首にインタビューした。カール・マルクスの評伝を書くための取材で、その成果は翌2010年に、『超入門資本論 マルクスという生き方』(新人物文庫・電子版も配信中)という本に結実している。ただ、共産党の党首の話は割愛せざるを得なかった。よく知られるように、マルク [全文を読む]

「ニクソン許すまじ」 しぶとい欧州の左翼 その3

Japan In-depth / 2017年01月26日23時02分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」1971年8月15日、米国のニクソン大統領はTVを通じて、新たな経済政策を発表した。主たる内容はインフレーションの抑制、景気浮揚策、そしてドル防衛で、三本の矢とは呼ばれなかったが、最後のドル防衛策は、世界に衝撃を与えた。具体的な内容をかいつまんで述べると、ドルと金の交換を停止し、貿易赤字縮小のための輸入課 [全文を読む]

EUを生んだカトリック左派 しぶとい欧州の左翼 その2

Japan In-depth / 2017年01月21日23時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」EU(欧州連合)の初代委員長で、共通通貨ユーロの導入はじめ現在の「統合されたヨーロッパ」の実現に大きな功績を残したジャック・ドロールは、1925年パリ生まれ。14歳の時に第二次世界大戦が勃発し、パリもナチス・ドイツ軍に占領された。年上の友人の多くは、対独レジスタンスに参加して命を落としたという。実は農民だ [全文を読む]

左翼も右翼も仏生まれ しぶとい欧州の左翼 その1

Japan In-depth / 2017年01月14日18時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」2017年の正月も明けた。新年特集にはすでに寄稿させていただいたが、本シリーズを新たにスタートさせることができるのは、ありがたいことである。あらためまして、本年もよろしくお願い申し上げます。さて。2017年は、トランプ政権の誕生をもって始まり、色々な意味で混乱が予測されるわけだが、1月8日のTBS系『サン [全文を読む]

日本にふさわしい選挙制度とは 世界の選挙制度その5

Japan In-depth / 2017年01月02日11時00分

林信吾(作家・ジャーナリスト)「林信吾の西方見聞録」本シリーズも今回が最終回となる。締めくくりの意味で、わが国にとって真に望ましい選挙制度とはどのようなものか、考えてみたい。考えてみたい、と言った舌の根も乾かぬうちにどうかと思われるが、「万人を満足させ得る選挙制度などあり得ない」ということを、あらためて確認しておきたい。そんなものがあれば、世界中が導入する [全文を読む]

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