山下聖美のニュース

なぜ「雨ニモマケズ」は国民的な文学となったのか

NHKテキストビュー / 2017年04月06日17時00分

日本大学芸術学部教授の山下聖美(やました・きよみ)さんは、賢治が理想と現実の狭間で自分の生き方を模索し続けた末に書いたのが「雨ニモマケズ」であったと考察します。* * *賢治は理想に邁進(まいしん)したいと思い、その思いのもとで行動をしつつも、現実という壁に突き当たっていつも苦しんでいました。狭い世間で、名家の当主として世間体を重んじる父。さらに賢治は、幼 [全文を読む]

宮沢賢治の「心象のスケッチ」とは

NHKテキストビュー / 2017年04月04日17時00分

日本大学芸術学部教授の山下聖美(やました・きよみ)さんが「心象スケッチ」の意味を考察します。* * *トシ臨終三部作は『春と修羅』に収録されています。童話集『注文の多い料理店』刊行と同じ大正十三(1924)年、こちらはひと足先に自費出版で刊行されました。費用は父・政次郎が出したと言われています。『春と修羅』は多くの人が「詩集」だと認識していますが、賢治自身 [全文を読む]

天才・宮沢賢治が持つ感性の不思議──「共感覚」とは何か

NHKテキストビュー / 2017年04月02日17時00分

「この童話もいかにも賢治らしい描写で物語が始まります」と、日本大学芸術学部の山下聖美さんは言います。冒頭の部分を読んでみましょう。そのとき西のぎらぎらのちぢれた雲のあひだから、夕陽(ゆふひ)は赤くなゝめに苔(こけ)の野原に注ぎ、すすきはみんな白い火のやうにゆれて光りました。わたくしが疲れてそこに睡(ねむ)りますと、ざあざあ吹いてゐた風が、だんだん人のことば [全文を読む]

宮沢賢治の童話を大人が読むことのおもしろさ

NHKテキストビュー / 2017年04月01日00時00分

日本大学芸術学部教授の山下聖美(やました・きよみ)さんは、「頭の中で物語を構想して書くというよりは、自然の中を歩き、そこで感受したものをそのまま筆先から文字に変えて書いていた、とも言えるでしょう」と解説します。怪しい風が吹くところから物語が始まる「注文の多い料理店」を例に、賢治の童話のおもしろさについて山下さんにお話を伺いました。* * *■怪しい風が吹き [全文を読む]

近代文学の突き抜けた天才、宮沢賢治

NHKテキストビュー / 2017年03月29日17時00分

指南役を務める日本大学芸術学部教授の山下聖美(やました・きよみ)さんは、宮沢賢治を近代文学における、ただ一人の「突き抜けた天才」と評します。* * *今、文学の不人気が叫ばれています。「文学なんかやって何になるの?」「就職に不利なんじゃない?」私の教え子の中にも、文学を専攻したいと言ったら親に反対されたという学生が少なからずいます。なかなか心に余裕のない時 [全文を読む]

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