芝山幹郎のニュース

“伝説のモダンダンサー”ロイ・フラーの人生を描いた「ザ・ダンサー」を採点!

文春オンライン / 2017年06月06日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★★☆虚構の部分は陳腐だが、フラーの創出した捨身のスペクタクルは舞踊史の1ページだ。主演女優の頑丈な肉体も効果的。 斎藤綾子(作家) ★★★★☆ルイ伯爵への友情と、イサドラに恋い焦がれるロイの哀れに心を掻き毟られた。光の中で舞う、踊る動きの美しさに陶酔。 森直人(映画評論家) ★★★☆☆ソーコの太い存在感が肝。リリー=ローズとの少 [全文を読む]

ハゲ散らかしたマシュー・マコノヒーが熱演 「ゴールド/金塊の行方」を採点!

文春オンライン / 2017年06月05日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★☆☆『黄金』とウォール街映画の交配種を狙った野心作だが、意外に弾けない。山師の浮き沈みという定番に忠実すぎたか。 斎藤綾子(作家) ★★★★☆マコノヒーの変化ぶりには脱帽。どこに種明かしが隠されているか繰り返し見たくなる。何を騙し誰を笑わせたか必見。 森直人(映画評論家) ★★★★☆マコノヒーの芝居が楽しい。トゥマッチな役作りが [全文を読む]

ウルヴァリンシリーズの最高傑作か 「LOGAN/ローガン」を採点!

文春オンライン / 2017年05月30日17時00分

未来は暗い? 芝山幹郎(翻訳家) ★★★★★滅びに直面する超能力者、という設定が終末感あふれる哀歌の土台だ。感傷に流れず、観客を正気に引き戻す姿勢に拍手。 斎藤綾子(作家) ★★★★☆老いて能力が衰え、身を潜めて生きるミュータントたち。だからこそ結末で少女ローラに呟くローガンの言葉は泣けた。 森直人(映画評論家) ★★★★★名作の域。まさか『X-MEN』が [全文を読む]

映画業界の裏方の人生に迫ったドキュメンタリー 「ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー」を採点!

文春オンライン / 2017年05月29日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★★☆絵コンテとリサーチ。映画を支える縁の下の力持ちは、ドキュメンタリーと相性がよい。渋い切り口のハリウッド裏面史。 斎藤綾子(作家) ★★★☆☆映画をいかにリアルに見せるか、リリアンの美しさと聡明な語りに魅了された。映画好きには刺激的な逸話がいっぱい。 森直人(映画評論家) ★★★★☆ハリウッドの舞台裏秘話としては出色。映画の奥 [全文を読む]

孤島で暮らす夫婦のもとに流れ着いた死体と赤ん坊……「光をくれた人」を採点!

文春オンライン / 2017年05月23日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★☆☆苦手な話だ。「逃げ続けたが、罪に追いつかれた」という台詞はリアル。2つの大洋に挟まれた灯台の位置が生きていない。 斎藤綾子(作家) ★★★☆☆灯台に続く長い階段のある島の風景が孤独を求めるトムの姿と重なる。シアンフランス監督好みのセンチメンタルは苦手。 森直人(映画評論家) ★★★☆☆キリスト教的な二元論が物語をやや窮屈に規 [全文を読む]

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が手がけた異色のSF作品 「メッセージ」を採点!

文春オンライン / 2017年05月22日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★☆☆美術は刺激的で力強いが、脚本が思弁的すぎる。A・アダムスの肉体に血が通っているので、石頭映画にはならずにすんだ。 斎藤綾子(作家) ★★★★☆夢か記憶か、時間をシャッフルする展開が面白い。具体的な死の光景を承知で生きる過酷さは、誰もが体験する未来か? 森直人(映画評論家) ★★★★☆優秀。SF映画の伝統的な作法に則ったうえで [全文を読む]

ケイシー・アフレックのオスカー受賞作「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を採点!

文春オンライン / 2017年05月16日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★★☆荒天を示唆しつつ曇天の人生をじっくり描く作法が好ましい。C・アフレックはもとより、若手のヘッジズも粘り強い芝居。 斎藤綾子(作家) ★★★☆☆悲しみを背負って生きるリーの繊細さをC・アフレックが好演。結末も心に沁みた。だが大事な場面の選曲にゲッソリ。 森直人(映画評論家) ★★★★☆倉本聰のドラマ等を連想。田舎町を包む淡色の [全文を読む]

3人の女子高生が23の人格を持つ謎の男に拉致監禁 「スプリット」を採点!

文春オンライン / 2017年05月15日17時00分

少女のトラウマ話は必要か? 芝山幹郎(翻訳家) ★★★☆☆ぎょっとしたり、気抜けしたり。この監督には好悪こもごも。抑えたマカヴォイは帯域幅が案外狭い。10分縮めてほしい。 斎藤綾子(作家) ★★★★☆猟奇的だが可笑し味もあり、不気味な結末なのに続編を期待してしまう。幼いケイシーの姿が闇の深さを突きつける。 森直人(映画評論家) ★★★★☆電波ビリビリの生っ [全文を読む]

若かりし頃のウディ・アレンを思い出させる最新作 「カフェ・ソサエティ」を採点!

文春オンライン / 2017年05月03日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★★☆30年代芸能界と旬の女優たちを撚り合わせ、軽妙に調理している。娑婆の移り気と苦みを描く手際はやはり玄人仕事だ。 斎藤綾子(作家) ★★★☆☆衣装や車が豪華。街並みは美しい。ボビーのもどかしいキスシーンは若かりし頃のアレンのよう。男の純情を楽しめた。 森直人(映画評論家) ★★★★☆『アニー・ホール』以降のアレン節が総合的に蘇 [全文を読む]

マッチョ好きにはたまらない 「ワイルド・スピード ICE BREAK」を採点!

文春オンライン / 2017年05月01日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★☆☆心理の枷など外し、もっと奇想天外なアクションで押してほしかった。悪役も意外性不足。P・ウォーカーの穴は大きい。 斎藤綾子(作家) ★★★★★冒頭場面から心が躍る。空撮から地を這うカメラアングルにも興奮。車が勝手に動き出すゾンビタイムは大迫力の怖さ。 森直人(映画評論家) ★★★★☆話は時折停滞するが、職人監督グレイの活劇魂に [全文を読む]

「グッバイ、レーニン!」の監督&主演が再び 「僕とカミンスキーの旅」を採点!

文春オンライン / 2017年04月25日18時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★☆☆着想はけっして悪くないのに、「こうすれば客に受けるぞ」の狙いが裏目に出ている。主演俳優の誇張した演技も逆効果。 斎藤綾子(作家) ★★★★☆金と名声ほしさに始まる美術評論家の旅が、己の内面と向き合う珍道中になるとは。エンドロールの動く絵画も見逃せず。 森直人(映画評論家) ★★★☆☆悪童や食わせ者を装ったお人よしの映画。話法 [全文を読む]

貧困と麻薬にまみれて暮らす三姉妹の記録 「トトとふたりの姉」を採点!

文春オンライン / 2017年04月24日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★☆☆貧困と麻薬と毒親。握力の強い三大災難の包囲を凝視した映画。次姉の言動が微かな希望だが、この撮り方しかないのか。 斎藤綾子(作家) ★★★☆☆これがドキュメントということに胸が詰まる。生きる環境も親も選べないが、自分たちを撮影する行為に救われてほしい。 森直人(映画評論家) ★★★★☆余りに痛切な現実。「作品」として受容するの [全文を読む]

実写化の評価は? エマ・ワトソン主演「美女と野獣」を採点!

文春オンライン / 2017年04月18日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★☆☆アニメの忠実な再現に驚いたが、マジックは減少。主役は善戦。ポッツ夫人の歌はA・ランズベリーの声で聞きたかった。 斎藤綾子(作家) ★★★★★楽しく美しい演出と完璧な楽曲。魔法が解けて心の底から良かったと思える出演者の豪華顔ぶれ。大画面で見逃すなかれ。 森直人(映画評論家) ★★★☆☆監督の個性がよく反映され、興味深いおとぎ話 [全文を読む]

超大作か、トンデモ映画か、その両方か? 「グレートウォール」を採点!

文春オンライン / 2017年04月17日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★☆☆☆人海戦術に加えて、怪獣まで数に頼るのは芸がない。ハリウッドと中国が組むと負の側面の相乗効果が生まれかねない。 斎藤綾子(作家) ★★★★☆戦術の凄絶さに魅せられた。出演者たちもどう演じたか見当がつかないはず。撮影の意味が「ベン・ハー」の昔とは大違い。 森直人(映画評論家) ★★★☆☆『HERO』や『LOVERS』にB級ファン [全文を読む]

懐かしい……あの傑作の20年後を描く「T2 トレインスポッティング」を採点!

文春オンライン / 2017年04月11日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★★☆身体がぎりぎりで動き、笑いと哀愁が絡み合うのは、40代後半の不良の特権か。エディンバラの規模も背景にぴったり。 斎藤綾子(作家) ★★★★☆過去の面白さに囚われず、現在の価値観に媚びない抜群のセンス。ダメなはずのオッサンたちが、これほど魅力的とは! 森直人(映画評論家) ★★★★☆余計な野心を抱かず、同窓会映画としてオーソド [全文を読む]

グーグルアースで故郷を探し出す物語 「LION/ライオン ~25年目のただいま~」を採点!

文春オンライン / 2017年04月10日11時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★☆☆人口密度の高い多言語都市で迷子になる少年の姿は記憶に残る。ただ、後半が類型。生みの親に対する恋着も一本調子だ。 斎藤綾子(作家) ★★★☆☆虐待の怖さや施設を出た後の戸惑いなど幼い主人公の不安や悲しみの描き方が心に刺さる。大人の彼の姿にはがっかり。 森直人(映画評論家) ★★★☆☆あくまで実話の強度ありきの感動作。良質の再現 [全文を読む]

カンヌ「ある視点」監督賞を受賞したヒッピー映画「はじまりへの旅」を採点!

文春オンライン / 2017年04月04日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★☆☆新鮮な文明批判を期待したが、主人公の独善と迷いが型通り。硬軟や緩急の配合も教科書的で、お話の枠を突き破れない。 斎藤綾子(作家) ★★★★☆愛されるシングルファーザーの頑張りぶりと親子の乖離が始まる様子が面白い。遺骨をトイレに流す場面には心底仰天。 森直人(映画評論家) ★★★★★ゴリゴリの左派一家を描きつつ、口当たりは絶妙 [全文を読む]

差別を描きアカデミー作品賞を受賞 「ムーンライト」を採点

文春オンライン / 2017年04月03日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★★☆外部から苦痛を描くのではなく、観客を苦痛の内部に引き入れる手法。彼の心を横切るうちに見る側の心が攪拌される。 斎藤綾子(作家) ★★★★☆子どものセクシュアリティ差別の痛みを理解しようとする時代になったのだろうか? 初恋相手との再会の切なさに涙。 森直人(映画評論家) ★★★★★ハードな外皮を噛み締めたらロマンティックな甘味 [全文を読む]

百年目の記念日に向かって絡み合うドラマ 「サラエヴォの銃声」を採点!

文春オンライン / 2017年03月28日17時00分

芝山幹郎(翻訳家) ★★★☆☆舞台で巧く捌かれていたら、拍手したくなる緊張感とスピード感。撮影もダイナミックだが、全体に漂う既視感が惜しい。 斎藤綾子(作家) ★★☆☆☆サラエヴォの歴史を熟知していなければ、インタビューの演出は単なる口喧嘩で、現実の生き辛さはこじつけにも見える。 森直人(映画評論家) ★★★★☆理詰めだが体感性も高いグランドホテル形式の [全文を読む]

集英社クオータリー『k o t o b a』第24号 6月6日(月)発売! 特集テーマは「空へ! 飛行という欲望」

DreamNews / 2016年06月06日09時00分

【特集構成】巻頭言瀬名秀明 大空を飛ぶと、世界の見え方が変わるPart1 History荒俣 宏 飛ぶことへの尽きせぬ夢鹿島 茂 夢想家、サン=テグジュペリ池内 紀 人造ノ蜂─恩地孝四郎の『飛行官能』海野 弘 空飛ぶ王子の光と影─チャールズ・リンドバーグ巖谷國士 稲垣足穂とヒコーキ斎藤泰弘 レオナルド・ダ・ヴィンチの飛行機青木冨貴子 女性飛行家アメリア・イ [全文を読む]

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