正論 池田信夫に関するニュース

いま必要なのは途上国型の「戦時レジーム」の清算だ - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年07月30日17時17分

国連は、世界の人口が2100年に112億人に達すると予想する報告書を発表した。人口が世界最大になるのはインドの16億6000万人で、2位の中国は10億400万人。日本は8300万人で、労働人口が全人口のほぼ半分になる。労働人口は毎年1%ずつ減っているので、10年後には実質GDP(国内総生産)はマイナス成長になるだろう。 ただ一人当り成長率はプラスを維持でき [全文を読む]

中国の軍事的膨張で変容する太平洋の秩序 - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年07月23日19時04分

安保国会は山場を超え、あとは参議院の審議を残すのみとなった。9月までの会期で可決できなくても衆議院で再可決できるので、実質的には決着がついた。安倍内閣の支持率は低下して不支持率と逆転したが、この程度は織り込みずみだろう。9月の自民党総裁選でも対立候補の出る見通しはなく、安倍首相の基盤は盤石だ。 他方、「徴兵制が復活する」などと事実無根の宣伝を繰り返し、「戦 [全文を読む]

挫折した反安保法案デモの「アカシアの雨」 - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年07月16日18時57分

安保法案が衆議院本会議を通過した。あとは参議院でも「60日ルール」で成立は確実だ。野党はプラカードを掲げたり国会デモをかけたりして騒いだが、その規模は延べ100万人以上が国会を包囲した60年安保とは比較にならない。 60年のときも野党は「日米の軍事同盟で戦争に巻き込まれる」と主張した。PKO法(国連平和活動維持法)のときも、湾岸戦争のときも「巻き込まれる」 [全文を読む]

「霞ヶ関文学」で書かれたSF小説「骨太の方針」 - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年07月09日19時53分

国会が安保法案で過熱する中で、ほとんど注目されていないが、6月30日に「経済財政運営と改革の基本方針 2015」が閣議決定された。これは「骨太の方針」として来年度予算の骨格となるばかりでなく、2020年度までの中期財政健全化計画を見直すものだ。以前のコラムでも書いたように、今年2月の内閣府のシミュレーションでは、名目成長率3%以上の「経済再生ケース」と1. [全文を読む]

問題は言論弾圧ではなく「メディアの歪んだアジェンダ設定」だ - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年07月02日18時20分

6月25日に自民党の「文化芸術懇話会」で、複数の自民党議員が「マスコミを懲らしめるには広告料収入をなくせばいい」と発言し、これに応じて作家の百田尚樹氏が「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」などと発言した事件は大きく報道され、国会でも取り上げられた。 この背景には、安保法案をめぐる国会審議が終盤に来て、自民党の推薦した参考人が「憲法違反だ」と発言し、会 [全文を読む]

安保法案が憲法違反なら憲法を改正するしかない - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年06月11日14時49分

国会の憲法審査会で自民党の推薦した長谷部恭男氏(早稲田大学教授)が「安保法案は憲法違反だ」と発言したことで、法案の今国会成立が危うくなってきた。普通は与党推薦の参考人が与党の法案に反対することは考えられないが、これは依頼した自民党が悪い。 長谷部氏は以前から、早稲田大学のウェブサイトなどで「集団的自衛権は、日本を防衛するための必要最小限度の実力の行使とは言 [全文を読む]

自衛官に「ゼロリスク」を求める野党と「安全神話」を守る政府 - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年05月28日13時05分

国会で、安保関連法案の審議が始まった。聞いていて既視感を覚えるのは、野党が「自衛官を海外派遣すると、戦争に巻き込まれて死傷するリスクがある」と追及し、政府側が「自衛隊は安全な任務に限定する」と答弁するやりとりが繰り返されることだ。こういう論争は、どこかで聞いたことがないだろうか? かつて原子力について、同じような論争があった。「原発事故のリスクがある」とい [全文を読む]

大阪都構想を拒否した高齢者は大阪の「安楽死」を選んだ - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年05月21日17時59分

大阪都構想をめぐる住民投票は、市の提案が0.8%の僅差で否決され、橋下徹市長は政界引退を表明した。今回の住民投票で印象的なのは、各メディアの出口調査で反対多数だったのは70歳以上だけなのに、全体として反対が賛成を上回ったことだ。これは36万人の期日前投票で、反対の組織票が多かったためといわれる。 いずれにせよ現役世代は賛成多数だったので、高齢者が大阪都構想 [全文を読む]

村上春樹さんと一緒に原子力について考えてみた - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年04月23日15時30分

村上春樹さんといえば有名な作家で、ノーベル賞候補にもあげられてますね。私はデビュー作「風の歌を聴け」が『群像』に掲載されたときから読んでいたファンですが、このごろは読むのをやめました。小説が妙にじじ臭くなって、昔のような軽やかさがなくなったからです。 エッセイもジャズの話なんかは読みますが、社会的な発言はいただけない。最近ちょっと話題になっている「村上さん [全文を読む]

本末転倒で迷走する「エネルギーミックス」論争 - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年04月09日17時17分

今年11月末からパリで開かれるCOP21(国連気候変動枠組条約締約国会議)に向けて、3月までに各国は二酸化炭素(CO2)削減目標を出すことになっていた。EU(ヨーロッパ連合)は2030年までに1990年比で40%削減、アメリカは2005年比で26~28%削減という目標を出したが、日本は出せなかった。「エネルギーミックス」論争が迷走して、2030年のエネルギ [全文を読む]

基地を利用した補助金「おねだり」は沖縄の地場産業 - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年04月02日19時40分

沖縄県の翁長知事が、防衛省による米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の工事停止を命じたのに対して、農水省がその指示の効力を停止し、基地移設問題が再燃している。4月5日には菅官房長官が沖縄県を訪れて知事と会談することになっているが、先行きは不透明だ。 昨年の沖縄県知事選挙では「辺野古移設反対」を掲げる翁長氏が当選したが、彼はもともと那覇市長として移設推進派だっ [全文を読む]

「2030年に原子力比率20%」は実現できるのか - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年03月26日17時00分

総合資源エネルギー調査会で、電源構成の審議がようやく始まった。これは今年11月にパリで開かれるCOP21(第21回国連気候変動枠組条約締結国会議)に向けて、日本としても二酸化炭素(CO2)の排出量をどう規制するのか判断を迫られたためだろう。 民主党政権は2012年に「原発ゼロ」を打ち出したが、その後の選挙に負けて原子力政策は宙ぶらりんになった。安倍政権は政 [全文を読む]

「戦争の歴史を知らない世代」の戦後70年談話を - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年03月19日17時57分

今年は戦後70年。政府は8月15日に安倍首相談話を出すための有識者会議をつくった。戦後50年の村山談話で「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」と述べた部分を変更したいのが首相の意向らしい。 ところが有識者会議の座長代理である北岡伸一氏(国際大学学長)は「安倍首相には侵略と言ってほしい」とコメン [全文を読む]

【ウェブ対談:池田信夫×冷泉彰彦】慰安婦問題の本質とは何か<3> - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年02月24日10時00分

≪対談<1>はこちら≫≪対談<2>はこちら≫編集部(日本政府の賠償を求める韓国側には、どう対応したら良いのか?)池田 僕ははっきり言って合理的な話ができる相手ではないと思っている。それよりも深刻なのは日米関係で、ケビン・メア(米国務省の元日本部長)くらいの人でも、強制連行と強制性の違いなんて理解していない。そのあたりは、誤解を放置した日本側に問題がある。 [全文を読む]

【ウェブ対談:池田信夫×冷泉彰彦】慰安婦問題の本質とは何か<1> - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年02月20日12時46分

ニューズウィーク日本版公式サイトでコラム、ブログを連載する池田信夫氏と冷泉彰彦氏の2人が、昨年朝日新聞が「誤報」を認めたことであらためて関心が高まる慰安婦問題について語り合いました。この問題に今後日本はどう対応していけば良いのか、先月末に実施した2人の対談の内容を今月3回に分けて掲載します。慰安婦問題について語る池田信夫氏(左)と冷泉彰彦氏(右) (c)O [全文を読む]

ピケティを読まないで「格差社会」を指弾する日本人 - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年02月05日18時12分

全世界で150万部売れたベストセラー『21世紀の資本』の著者、トマ・ピケティ氏(パリ経済学院教授)が先週、来日した。日本でも13万部も売れ、私の『日本人のためのピケティ入門』も9万部売れた。日本語訳は、728ページで5940円。内容も決して読みやすいとはいえない本が、こんなに売れたのはなぜだろうか。 一つの原因は「格差が広がった」という不安だろう。これに便 [全文を読む]

このまま原発を止め続けると30兆円以上が失われる - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年01月29日18時41分

九州電力の川内原発(鹿児島県)の再稼動に地元が同意したが、年度内の運転開始は困難だ。関係者は「夏までには何とか」といっているので、2013年7月の安全審査申請からほぼ2年かかる見通しだ。 当初、原子力規制委員会の田中俊一委員長は安全審査に「一つの発電所で半年」といっていたが、2基で2年かかるとなると、48基の原発の審査をすべて終えるのには48年かかる。今後 [全文を読む]

「正社員」の幻想を捨てればイノベーションが生まれる - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2015年01月14日18時04分

民主党の代表選挙が始まったが、3人の候補者がそろって「格差是正」を訴えている。これは安倍政権の経済政策で株価が上がる一方で、実質賃金が下がっている状況を踏まえているのだろう。格差を論じるトマ・ピケティの『21世紀の資本』がベストセラーになったのも、そういう背景があるのかもしれない。 昨年末の総選挙で民主党は、「夢は正社員になること」というテレビコマーシャル [全文を読む]

日銀の「ゆるやかな金融抑圧」がスタグフレーションを招く - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2014年12月24日17時47分

日本はGDP(国内総生産)の230%以上の政府債務を抱えている。これは先進国の平時としては世界史上最大だが、安倍政権は増税を先送りし、社会保障費の削減にも手をつけない。これで財政再建は絶望的になったが、政府債務を減らす方法は他にもある。『21世紀の資本』で話題のトマ・ピケティは、日本経済新聞のインタビューに次のように答えた。 1945年の仏独はGDP比20 [全文を読む]

ピケティ的な格差は日本でも拡大するか - 池田信夫 エコノMIX異論正論

ニューズウィーク日本版 / 2014年12月10日21時39分

世界中でベストセラーになったトマ・ピケティの『21世紀の資本』が、日本でも発売された。この本の最大の特徴は、資本蓄積によって資本家と労働者の格差が拡大するという事実を過去200年以上のデータにもとづいて明らかにしたことだが、異論も多い。 特に最上位0.1%の大富豪の年収は、アメリカでは1億5000万円以上なのに対して、日本では3300万円以上だ。日本の格差 [全文を読む]

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