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日産の今期営業益予想5.5%増、為替変動や生産性改善など寄与

ロイター / 2024年5月9日 19時1分

5月9日、日産自動車は、2025年3月期の連結営業利益が前年比5.5%増の6000億円になる見通しと発表した。写真は同社のロゴ。ロサンゼルスで2022年11月撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)

Maki Shiraki

[東京 9日 ロイター] - 日産自動車は9日、2025年3月期の連結営業利益が前年比5.5%増の6000億円になる見通しと発表した。為替変動による押し上げや生産性向上、原材料高の一服などが寄与する。

会社の営業利益予想は、IBESがまとめたアナリスト18人の予想平均値5773億円を上回る。

今期の営業利益予想に対し、仕入先支援や人件費上昇などインフレの影響で1000億円押し下げる一方、生産効率化などによるものづくりのコスト抑制で800億円、為替で700億円、原材料費で300億円それぞれ改善する見込み。

想定為替レートは前期と同じ1ドル=145円、1ユーロ=157円。為替相場で1円動いた場合の営業利益への影響は、対ドルで120億円、対ユーロで軽微という。

会見した内田誠社長は、ドル円/相場が歴史的な円安になっている影響について「短期的には為替差益が出る状況にある」としつつ、中長期的にはあまりに変動が大きいと「事業をやっていく上では厳しい」と述べた。会見に同席したスティーブン・マー最高財務責任者も、為替は「安定的な推移が望ましい」と話した。

今期の世界販売計画は前年比7.5%増の370万台。新車がけん引して主力市場全てが増える見通しで、中国は0.8%、北米は13.3%、欧州は6.5%、日本は3.3%の伸びを見込む。

一方、3月半ばに公表したホンダとの協業検討の進捗に関して内田社長は、より活発で深い議論の最中で「両社長も入り、定期的に確認している」と述べ、「スピード感を持って」具体化したいとの意向を示した。

公正取引委員会から下請法違反による勧告を受けた再発防止策については「6月までにまとめて報告する」と話した。日産は下請けの部品メーカーへの支払い代金を不当に引き下げており、減額分の約30億円は同法違反による勧告で最高額だった。

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