新「iPad Air」実機レポート 先代のiPad Proに近づき、普及価格帯の“ハイエンドiPad”に
ITmedia Mobile / 2024年5月8日 20時18分
13型版が加わり、2サイズから選べるようになったiPad Air
Appleは、5月7日(現地時間)に製品発表会を開催。英ロンドンで「iPad Air」と「iPad Pro」の実機を公開した。ディスプレイに初めて有機ELを採用し、プロセッサもM4に刷新したiPad Proに注目が集まっている一方で、iPad Airも新たに13型版が加わり、ラインアップの幅を広げている。ここでは、そのiPad Airの特徴を、写真とともに見ていきたい。
●画面サイズが大きくなって先代のiPad Proに近い存在に ただしFace IDは非対応
機能的に1つ前の世代のiPad Proを踏襲しつつ、コストを抑えて普及を目指すモデルというのが、iPad Airの位置付けだ。11型版も正確には10.86型で、10.9型と表記していた第5世代のiPad Airとほぼサイズは同じ。高さ、幅、厚みなどのスペックも変わっていない。
上記のようなコンセプトのため、プロセッサには第4世代の11型iPad Proなどと同じ「M2」を採用しているが、違いもある。1つは、Face IDに非対応なこと。代わりに、トップボタンに指紋センサーを組み込んだTouch IDに対応している。この点は、前世代のiPad Airと同じだ。キーボードで利用する際に、指をボタンに当てなければならない点が変わっていないのは、少々残念なポイントだった。
Face IDに非対応ながら、インカメラはベゼルの長辺側に組み込まれている。前モデルの第5世代iPad Airは、縦位置での利用に向いた短辺側に搭載されていたので、この点はリニューアルされた格好だ。仕様的な差分はあるが、位置に関しては、別稿で紹介したiPad Proと同じ。キーボードを装着するなどして、横位置で使う際に便利になっている。
当たり前の話だが、13型版は11型版より表示領域が広くなっているため、同じコンテンツを表示した際に見える部分が増える。拡大表示をすれば、文字や映像を大きくすることが可能。こうしたメリットは、これまでiPad Proの専売特許だったが、より価格がこなれたiPad Airに降りてきた点が大きな特徴といえる。
●Apple PencilやMagic Keyboardにも違いあり
形状や機能の一部が前世代のiPad Proに近いため、誤解を招きそうだが、対応しているApple Pencilに違いがある点には注意が必要になる。第5世代までのiPad Airは非接触充電機能を備えた第2世代のApple Pencilと、ケーブルで充電するApple Pencil(USB-C)の2つに対応していた。これに対し、M2搭載のiPad Airは、新たに発表されたApple Pencil Proに対応している一方で、第2世代のApple Pencilには非対応になっている。
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