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“NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート

ITmedia PC USER / 2024年5月9日 19時0分

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5月8~10日に、東京ビッグサイトで開催されている教育向け展示会「EDIX 東京」

 2021年度に始まった「GIGAスクール構想」によって、小中学校では学習用デバイスを1人1台持つという状況が実現した。4年目を迎えた今、2025年に向けて次のフェーズが動き出している。それが浮上した課題の解決やさらなる活用を前に進める取り組みの総称「NEXT GIGA」だ。

 しかし、解決しなくてはいけない現場の課題は山積みだ。予想以上に多かったデバイスの破損事例、デジタルのメリットを最大限に生かせない環境、早いところでは2025年度に大量のデバイスの更新時期を迎える自治体もある。

 PCメーカーはそういった現状にどのような答えを出すのか。5月8~10日に東京ビッグサイトで開催されている教育向け展示会「EDIX 東京」で目にしたものを紹介する。

●頑丈さを追求したDynaBookのGIGAスクール端末

 元気な子供たちが雑に扱っても壊れない――そんなコンセプトで作られたのが、タブレットPCとキーボードドックから構成される2in1デタッチャブルノートPC「dynabook K70」だ。

 ボディーにはプラスチックの硬さとゴムの柔軟さをあわせもつ樹脂素材「TPU」(熱可塑性ポリウレタン)を使ったバンパーが取り付けられており、大人の腰の高さ(約76cm)から角を下に向けて落としても本体に影響しない頑丈さがある。

 TPU自体がゴムのような手触りで滑りにくい素材のため、持っていても落としにくいという特徴もある。また、オプションの専用ケースを装着すれば、さらに保護力が高まる上、スタンド兼ハンドルでつかみやすくなるため、落とす心配を極限まで減らせるだろう。

 キーボードとディスプレイの接続部分には、脱着を確実に行って接触不良を防ぐツメがある。低学年の子供でも間違いづらいという。ツメ自体も頑丈で、握力39kgの筆者が強い力で押してもびくともしなかった。これなら通常の利用で折れることはないはずだ。

 キーボードにも工夫が施されている。キーキャップの2カ所にアンカーが仕込まれており、簡単に外れないようになっているという。

 本体がコンパクトであるため、教科書、ノート、筆箱、そしてdynabook K70を一緒に教室の机の上に並べても余裕がある。またランドセルに楽に入れられるというのも子供目線でうれしい仕様だろう。

 タブレットとして使う際に必要なペン「充電式アクティブ静電ペン2」は、キーボードドックに内蔵可能だ。マグネットでディスプレイ周辺に取り付けるタイプではなく、思わぬ紛失を防止できる。とことん子供目線で作ったというキャッチフレーズに偽りのない端末だった。

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