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ジェトロ、Foodaily Innovation展示会にパビリオンを初出展(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月20日 1時5分

「Foodaily2024毎日食品イノベーション博覧会(2024Foodaily Innovation Expo)」(注1)が5月9~11日、中国の上海国家会展中心で開催された。同博覧会は、革新的な技術やアイデアに富んだ食品に特化した展示会で、中国の食品メーカーなどを中心に約90社が出展し、会期中に約1万5,000人以上のバイヤーが来場した。

ジェトロはChina Japan Street事業の一環として、同博覧会内に初めて広報ブースを設置した。China Japan Streetに参加した企業のうち、10社はリアルでも展示に参加。高機能や健康志向(低糖、無糖、低カロリー)、時短調理などの特徴を有した食品を展示した。

ジェトロの広報ブースに来場したバイヤーからは、日本企業が出品した乳糖ゼロ、トランス脂肪酸ゼロ、コレステロールゼロのアーモンド飲料、植物由来の甘味料、無添加のポテトチップス、低カロリーの即席食品などが好評だった。また、ダイエットや便秘解消に役立てられる食品は、特に女性の消費者のニーズが高いとして、複数の問い合わせが寄せられた。

同広報ブースに参加した日本企業からは、「出展を通じて中国への輸出に関する規制などを知ることができた」「海外展開を今後進める上での人脈構築ができた」「『団購』(注2)ルートに関わるバイヤーと出会えたので、これから力を入れていきたい」などのコメントが聞かれた。他方で、「上海近郊で開催される他の食品分野の専門展示会と比較して、入場者が期待していたよりも少なかった」との指摘もあった。

近年、中国内では健康的な食品やライフスタイルに関する関心が高まっており、グミ、ゼリー、乳製品、菓子、発泡飲料などの製品形態でも、健康意識の高い消費者に訴求した商品が人気を集めている。自身の満足感を追求することを目的とした消費行動を意味する「悦己消費」に重きを置くといわれる「Z世代」(1995~2009年生まれの世代)は、健康関連食品をよく購入するとの報告もあり(2024年3月14日付地域・分析レポート参照)、健康志向の高まりを受けた関連市場の拡大が期待される。

写真 ジェトロの広報ブース(ジェトロ撮影)

ジェトロの広報ブース(ジェトロ撮影)

(注1)同博覧会は、Foodaily FBIC世界食品飲料イノベーションフォーラムに併催されている。フォーラムは9回目、展示会は2回目の開催となった。

(注2)同一商品を複数名で共同購入できる仕組み、サービスを指す。大量購入により割安な価格で購入できるとされる。

(呉秀媛)

(中国)

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