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ジェトロ、インドトップクラスの大学と日本企業の交流イベント開催(インド、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月20日 0時20分

日本企業の間で、海外大学との共同研究や海外人材の直接採用へのニーズが高まっている(2023年9月29日記事参照)が、アプローチ方法や候補を検討するに当たっての参考情報が不足している。これらを解消するため、ジェトロでは海外大学を日本企業向けに紹介するイベント「JETRO Overseas University Connect」を開催している。

第1弾として、5月8日にインド南部タミル・ナドゥ州のベロール工科大学(Vellore Institute of Technology:VIT)を紹介するイベントをジェトロ東京本部で開催。日本企業のほか、大学や自治体などから合計25人が参加した。

VITはインドのトップクラスの総合私立大学で、国内外から約8万7,000人の学生が集まる。教育省が発表する2023年のインド大学ランキング(National Institutional Ranking Framework、NIRF)では工学部門で11位に入っており、特に電子やコンピュータ、エネルギー分野に定評がある。日本語学習のプログラムも提供しており、近年は日本企業へ就職するVIT卒業の理系人材も増加、東京にVIT卒業生のネットワークを有する。

今回、VITで学生の就職支援を担当するミウール・ラジクール・ビマール・シング氏が登壇した。VITの歴史や強みのある研究分野、日本への就職支援の取り組みを紹介し、採用に関心のある日本企業に向けてインターンシップの受け入れを呼びかけた。

写真 VITのシング氏による大学紹介(ジェトロ撮影)

VITのシング氏による大学紹介(ジェトロ撮影)

続いて、「インド高度人材の直接採用にあたってのヒント」をテーマに、ジェトロ高度外国人材スペシャリストのマルホトラ・ゴーラフ氏が講演した。​インドは年間255万人もの理数系人材を輩出しており、英語力も兼ね備えていることから、世界から注目を集めていると説明。国内に5万8,000もの大学・大学院があるが、その半分は北部のウッタル・プラデシュ州、ラジャスタン州、西部のマディヤ・プラデシュ州、マハーラーシュトラ州、​東部の西ベンガル州、南部のタミル・ナドゥ州の6州に集中しており、採用ターゲットとして重点的に見ていく必要があると指摘した。また、インド人材採用を目指す企業向けのアドバイスとして、インド人は家族をとても大事にしているため内定/採用者の家族とも良好な関係を築くことや、入社前後の日本語学習の支援体制や、求める日本語レベルを具体的に伝えることが重要とした。

講演後には、事前申込企業8社とVIT側との個別相談会を開催し、共同研究の可能性やVITからの採用プロセス、インターンシップについて情報交換を行った。

今後もジェトロでは、JETRO Overseas University Connectとして、海外の大学と日本企業をつなぐイベントを随時開催していく予定だ。

写真 交流会の様子(ジェトロ撮影)

交流会の様子(ジェトロ撮影)

(斉藤美沙季)

(インド、日本)

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