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「つけ麺のスープ追加ぐらいタダでしょ?」クレームに経営者が思い吐露「スープが最も材料費や手間かかる」…投稿が話題に

まいどなニュース / 2024年5月13日 11時10分

麺屋とがしグループ系列店「らーめんかいじ泉店」で提供しているつけ麺(提供)

「つけ麺のスープが無くなったから足して欲しいとお願いしたら、プラス200円かかると言われた、普通はありえない笑笑」。Googleマップで「☆1」の最低評価と共にこういった口コミを書かれたとあるラーメン屋の経営者が、Xで思いを吐露した。スープ作りにかかる労力やコストについても紹介し、話題になっている。

投稿したのは、宮城県内で店舗展開する「麺屋とがしグループ」代表取締役の冨樫達也さん(@tatsuya_togashi)。「前提として、いただく口コミはありがたく受け止めていますし出来る限りの改善はしていきます」としつつ、取材に対してこう語った。

「ラーメン、つけ麺作りには凄く手間暇がかかります。材料費、光熱費、人件費といったコストが最もかかっているのがスープですし、多くのお店がそうだと思います」

例えば件の口コミを書かれた店舗では、スープ作りに10時間以上かけている。血抜きした豚骨を煮込み、鶏ガラや野菜などを時間差で追加し強火で煮込む。焦げないように頻繁にかき混ぜつつ、さらに中の豚骨などを砕くことでスープを濃厚にする。

「で、ここからがまた大変で…」。スープが濃い分、網で「こす」作業で網の目がすぐに詰まってしまう。柄杓でこすりつけるなどしながら寸胴鍋にスープを落としていくが、これにかなり時間を要するという。「強火で煮込んでいるから厨房は暑くなりますし、特に夏場なんかは本当に大変な思いをしながらみんな作っています」と冨樫さん。「うちより長く2、3日煮込んでいるお店もあります。とにかくスープって大変なんです」と語る。

スープのおかわりにかかる料金の設定だが、そもそも利益を見込んでいないという。「200円でも正直厳しい。足りなくなったお客様に良心的に提供しようと設定している価格です」。この料金についてはメニューにもきちんと表記してあるといい「自分たちで食べてみてスープが足りなくなる麺量では、おかわりスープ込みの価格設定にするといった工夫もしています。なのであのようなコメントは残念、というのが正直なところです」と話す。

今回、こうした内容についてXに投稿したことで話題になった。「麺大盛りのプラス料金は抵抗なく払えるけれど、スープだとそうでない方が一定数いらっしゃる感覚がありました。投稿でスープの価値をお伝えしたかったんです」。

冨樫さんは「お客様から見えない裏側で多くのラーメン屋さんが手間暇をかけていることを知っていただけたら嬉しいです。僕たちもお客様にスープの価値を感じていただけるように日々励んでいきます」と話している。

(まいどなニュース・小森 有喜)

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