Google TV搭載で大画面・高画質なレーザープロジェクター「Dangbei Atom」を試してみた
マイナビニュース / 2024年5月9日 11時0分
投影面積が広がれば光源までの距離も長くなるため、表示は若干暗くなる。メーカーはベストな表示を100インチ程度としており、この場合投影面までの距離は約2.4m前後で済むので、家庭で設置する場合はこのくらいを目安にすればいいだろう。それでも一般的な40インチクラスのテレビより4倍以上の広さがあるので、大迫力だ。
1,200ルーメンという明るさだが、これは2,000ルーメン級のハイエンド機ほどではないが十分に明るく、薄暗い部屋でも100インチ前後なら十分見やすい明るさが得られる。完全に暗い部屋なら、180インチでも十分実用になるだろう、という印象だ。
解像度は1080P(1,920x1,080ドット、いわゆるフルHD)で、4Kソースの入力にも対応してはいるが、表示はフルHDに制限される。もっともプロジェクターの性質上、そこまで厳密に精細な表示が求められることは少ないと思われるので、実用上はさほど問題ないだろう。筆者の体感としては、十二分に明るく、精細な表示が得られていると感じられた。また、動画再生時に気になる残像感(動画ぼやけ)もほとんど感じられない。このあたりは投写素子にレーザーを使っているメリットだろう。
画質面で解像度と並んで重要とされるダイナミックレンジについては、HDR10、Dolby Vision、HLGの各規格に対応しており、それぞれの規格に対応したコンテンツは高画質で楽しめる(ただし、HDR対応についてはHDMIやUSB接続には対応せず、オンラインストリーミングのみの対応)。プロジェクターがスクリーンに反射させて表示する都合上、有機ELなどと比べると、どうしても黒が真っ黒にならず、若干浮いてしまうという面はあるものの、色表現については十分に高いと感じられた。
○多彩な動画配信サービスに対応
前述したように、Atomは「Google TV」をOSに採用している。Google TVはAndroid OSをベースにスマートテレビ向けに最適化されたプラットフォームで、一部のAndroid用アプリも動作する(リモコンで操作できるものもある)。
Google TVを採用したことで、既存のGoogleアカウントがあれば、検索履歴なども含めてスマートフォンなどで利用している情報をそのまま活用できる。また、Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+、U-NEXT、Apple TVなど、Android用アプリとして提供されている主な動画配信サービスを手軽に利用できる。以前紹介したEmotn N1では、追加できるアプリが中国向けのものばかりだったので、大きな改善点だと評価できる。
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