「昇給率」が高い業種は? 大企業と中小企業でどのくらい違うか調べてみた
マイナビニュース / 2024年5月9日 9時19分
昇給率は2.5%になります。
業種別の昇給率
昇給率は、個人の昇給率、会社全体の昇給率、業種全体の昇給率など、対象によってさまざまです。ここでは業種別の平均昇給率をご紹介します。
日本経済団体連合会(経団連)が公表している「2023年春季労使交渉・大手企業業種別妥結結果(加重平均)」と「2023年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果(加重平均)」から、大企業と中小企業の業種別の平均昇給率を見てみましょう。
*大企業の業種別昇給率
2023年の平均昇給額は1万3,362円、平均昇給率は3.99%となっています。2022年と比べると昇給額は5,800円増えて、昇給率は1.72ポイント増と大幅にアップしています。経団連によると、平均昇給率が3%台後半を記録するのは、1993年(1万835円、3.86%)以来30年ぶりとのことです。
業種ごとに見てみると、機械金属業、造船業が5%を超えており、非鉄・金属、繊維、化学、自動車、建設業などが4%台となっています。2022年は3%台ですら1業種もなかったことを考えると、2023年は大幅な賃金の引き上げが実施されたことがわかります。
続いて、中小企業の業種別の昇給率を見てみましょう。
*中小企業の業種別昇給率
2023年の中小企業の平均昇給額は8,012円、平均昇給率は3.00%となっています。2022年と比べると昇給額は2,976円増えて、昇給率は1.08ポイント増とアップしています。経団連によると、平均昇給額が8,000円を超えるのは1993年(9,124円)以来、平均昇給率が3%台を記録するのは1994年(3.00%)以来のことで、約30年ぶりの高い水準となっています。
業種ごとに見てみると、鉄鋼・非鉄金属、機械金属、紙・パルプ、食品、その他製造業が3%を超えており、製造業の昇給率が高いことがわかります。
企業規模別の昇給率
大企業の平均昇給率は3.99%、中小企業の平均昇給率は3.00%と約1ポイントの差があります。従業員数によって昇給率はどのくらい変わるのか規模別の昇給率を見てみましょう。
2023年は100~300人未満の企業の方が100人未満の企業よりも平均昇給率が下がっていますが、概ね企業の規模が大きくなるにつれて昇給率が高くなる傾向があります。
これは大きい企業ほど利益の上昇幅が大きいため、昇給に対応できる資金の確保が容易であることが理由となるでしょう。
昇給率を知ってキャリアプランを立てよう
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