Google、3Dビデオ通話「Project Starline」の製品化へ - 「魔法の鏡」実現
マイナビニュース / 2024年5月20日 8時26分
Googleが2021年に発表した「Project Starline」は、遠隔地にいる人と、まるで目の前にいるかのような臨場感で会話できるようにする3Dビデオ通話プラットフォームである。同社はこのたび、「Project Starline: Google and HP partner on 2025 commercialization」において、HP社と協力して長らく実験段階にあったこの技術を製品化する計画を明らかにした。2025年にも商品化を開始し、既存のビデオ会議サービスで使用できるようにするという。
○離れた相手とのコラボレーションを改善
「Project Starline」の特徴は、センサーやホログラム映像、立体音響などの技術を駆使することで、専用のヘッドセットやゴーグルを使用することなく、臨場感のある映像を体験できる点である。これによって、遠隔地の通話相手とあたかも目の前で会っているかのようにリアルな会話が実現するという。Googleではこれを「魔法の鏡」と表現していた。
発表当初のProject Starlineのプロトタイプは、リアルタイムに3Dモデルを生成して映し出すための仕組みとして、赤外線エミッターや複数の特殊なカメラなどで部屋1つ分のスペースが必要な設計だった。しかし、その後の研究によって、2023年に公開したプロトタイプは薄型テレビ程度のサイズまで小型化を実現していた。
Googleによると、Project Starlineは長らくSalesforceやT-Mobile、WeWorkなどの企業と協力してテストを続けてきたという。そして今回、HPと提携することで、製品化への道筋がついたとのことだ。同社は、「HPと提携して、2025年にこのユニークなエクスペリエンスの商用化を開始し、現在使用しているビデオ会議サービス (Google MeetやZoomなど) から直接このエクスペリエンスを実現できるように取り組んでいる」と伝えている。
なお、現時点では導入費用などに関する具体的な情報は明らかになっていない。詳細は2024年後半に発表する予定とのことだ。
(杉山貴章)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
デル、オンデバイスの生成AI活用を促す「Copilot+ AI PC」5製品を発表
マイナビニュース / 2024年5月22日 10時33分
-
Googleが来場者をざわつかせた「AIとの対話」 OpenAIとの生成AI競争第2幕は「スマホ」へ
東洋経済オンライン / 2024年5月21日 7時30分
-
Google、マルチモーダルなAIアシスタント「Project Astra」デモでARメガネをチラ見せ
ITmedia Mobile / 2024年5月15日 13時42分
-
Googleが「Project Astra」公開、AIエージェントめぐりOpenAIと熾烈な競争
マイナビニュース / 2024年5月15日 12時19分
-
Google、“同席しているみたい”なWeb会議「Starline」をHPとの提携で2025年に商品化へ
ITmedia NEWS / 2024年5月14日 9時37分
ランキング
-
1「こんなに種類あるんですね」 コレクターが収集した交通系ICカードの数々に「すごい」「素敵です」
ねとらぼ / 2024年6月2日 20時45分
-
2「LUMIX S9」のストックフォト問題は何がいけなかったのか?
ITmedia NEWS / 2024年6月2日 7時20分
-
3AIの急速な導入がWindowsの予定を変えた!? Windows 12がすぐには出ない可能性
ASCII.jp / 2024年6月2日 10時0分
-
4タイヤを転がし続けて16年!? マルゼンCMが令和にバズる CM誕生のきっかけや16年継続した理由を本人に聞いた
ねとらぼ / 2024年6月1日 20時30分
-
5その「スタート」ボタン、広告かも 国民生活センターが注意喚起 意図しないサブスク契約の可能性も
ITmedia NEWS / 2024年5月31日 21時39分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください