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日本発の映画製作ファンド、カンヌで海外メディアにプレゼン ゆりやんレトリィバァの映画監督デビューも発表

ORICON NEWS / 2024年5月19日 8時0分

カンヌらしいビーチで写真撮影(左から)映画製作ファンド「K2P Film Fund I」を立ち上げたK2 Pictures紀伊宗之代表、三池崇史、西川美和、ゆりやんレトリィバァ (C)Kazuko Wakayama

 映画、映像を中心とした事業を展開する「K2 Pictures」(東京都目黒区、代表取締役:紀伊宗之)は、世界三大映画祭の一つ、「第77回カンヌ国際映画祭」が開催されているフランス・カンヌで現地時間18日、海外の映画・メディア関係者を招いて日本発の映画製作ファンド「K2P Film Fund I(読み:ケーツーピー フィルム ファンド ファースト)」のプレゼンテーションを行った。共に作品製作をしていくクリエイターの代表として三池崇史、西川美和も登壇した。

【写真】カンヌで映画監督デビューを発表したゆりやんレトリィバァ

 会見はカンヌ国際映画祭のメイン会場にほど近い、JWマリオットにて開催。フランス、アメリカ、イギリス、韓国、ニュージーランド、台湾、イタリア、エストニア、スイス、ドイツ、ポーランド、ハンガリー、フィンランド、中国、ベトナム、マレーシア、カナダ、アラブ首長国連邦、ノルウェーなど、日本を含め20を超える国と地域の映画・メディア関係者が集まり、キャパシティ150人の会場は満席となり、立ち見が出るほどだった。



 K2 Picturesの紀伊代表取締役CEOは、ファンドという形で日本映画への国内外の新たな資本参入を活発化させ、クリエイターやスタッフへの利益還元の割合も増やしていくことで、若い作り手が映画業界に希望を抱き飛び込める業界にすることを目指す“日本映画の新しい生態系”のビジョンを語り、才能あふれるクリエイターとともに、世界を目指していくことを宣言した。

 さらに、ファンドの投資期間は8年に設定し、その収益を再投資することで、キャリアのある監督だけでなく、次世代の新たな才能の発掘にも取り組んでいくとし、その第一歩として、タレントのゆりやんレトリィバァの映画監督デビューを発表した。

 ここでゆりやんが登場し、「数年前に、朝のテレビ番組で『映画監督になりたい』と言ったのをたまたま、K2 Picturesの高橋大典プロデューサーが見てくださっていて声をかけてくれました。ずっと抱いていた夢をこんな風に叶えていただけるんだ!と思いそれからいろんなところで言うようにしています(笑)。K2 Picturesには感謝してもしきれませんので、絶対に恩返しできるように頑張ります!!」と、経緯と意気込みを語った。

 ゆりやんのほか、初長編監督作『少女邂逅』(監督・脚本・編集)で若手映画監督・ミュージシャンの登龍門となっている映画祭「MOOSICLAB2017」で観客賞を受賞した枝優花、デビュー作『夜明け』(監督・脚本)が第23回釜山国際映画祭出品を果たし、現在進行中の企画も、23年釜山国際映画祭のAsian Project Market(APM)でCJ賞とARRI賞を受賞している広瀬奈々子ら新進気鋭の若手映画監督との作品製作も準備中であることも明らかになった。

 もちろん資本だけでなく、国際共同製作を推し進めていくことも発表され、現在フランス、ドイツ、アメリカ、ブラジル、韓国との企画を進行しており、その輪をもっと広げていくことアピールした。

■ゆりやんレトリィバァのコメント

今年の12月に渡米することに決めました!
ゆりやんレトリィバァから世界でYURIYAN RETRIVERになれるように頑張ります!
芸人としてだけでなく、今回、K2 Picturesと共に制作する作品と共に映画監督としても渡米して世界中のみなさまにこの作品をみていただけるようになりたいです!K2 Picturesが生んだ、ユリント・イーストウッドになります!お楽しみにしていてください!

■枝優花監督のコメント

  「平和な国の映画はつまらない」という言葉をたまに耳にします。現在、私は格差や戦争などはっきりとした困難に直面せず、日本で暮らせています。これを世界では平和と呼ぶのかもしれません。しかし日本の10〜30代の死亡原因の1位は自殺です。自ら生きる道を辞めたくなる、とはどういうことなのか。本当の豊かさとは何に起因しているのか。実際私自身、日本で暮らしていて言語化し難い自己を蝕むような心の貧困を感じております。そんなとき、スクリーンで出会うべき映画があるはずです。今回、開発している企画は同世代の小出プロデューサーと共に、今の日本で生きる自分たちだからこそ撮れる作品になると信じております

■広瀬奈々子監督のコメント

 長編実写映画作品の2作品目として現在進行中のオリジナル作品は、長いあいだ資金調達に難航し、出口が見つからない状態が続いていました。そんな折にK2 Picturesさんから出資していただけることになり、突然に光が差し込んだ思いです。昨年は一緒に釜山国際映画祭に参加して、企画マーケットのAPMでCJ賞とARRI賞の2つの賞を受賞し、とてもいい弾みになっています。来年の撮影に向けて、今まさに船出の準備を整えているところです。

 K2 Picturesさんの新しい仕組みづくりと、日本の映画業界の悪循環を変える試みに心から賛同するとともに、ひとりの作り手として、何よりもいい作品をつくることで、彼らの素晴らしい挑戦に貢献できたらと思っております。

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