内臓脂肪減少薬「アライ」56歳男性が飲んでみたら?「従来の空腹の我慢が、そのままおならの我慢に変わる感覚です」
OTONA SALONE / 2024年5月9日 21時1分
話題沸騰の内臓脂肪減少薬「アライ」。有効成分「オルリスタット」が腸内での脂肪分解酵素リパーゼの活性を阻害、食事由来の脂肪分の吸収を抑制。脂肪分の約25%を便として排出できると期待されます。
「あまり予備知識もない状態で使ってみたのですが、まさか??の連続でした」と語るマサトさん(仮名/56歳・自営業)に服用体験を伺いました。前編記事『内臓脂肪減少薬「アライ」56歳男性が飲んでみたら?「水面が見えないほどの油分。そして『絶対におならをしてはいけない』恐怖感」』に続く後編です。
用法上は1日3回だが……「とでもじゃないが、怖くてそんなに飲めない」
大パニックの服用1日目を過ごし、2日目を迎えたマサトさん。1日目の「ウェットなおならと一緒に油が出る」体験の余波は続きます。
「アライは用法上は1日3回服用ですが、初日の体験があまりに強烈で、2日目は飲むのをやめました。それでも、服用3日目の時点でまだおならはウェットで、便のたびにやや色の薄まった油滴が点々と浮いています。おそらく、初日の油が腸内にまだ残っていて、それが排出されているのでしょう。自宅で仕事をしている間もおならが出るときは毎回トイレに駆け込みますし、外出先でもおならが怖くておしっこを小便器でできず、大便器で毎回油漏れを確認していました」
服用4日目にやっとこれらの症状が落ち着いて正常に戻ったため、改めてもう1回服用してみました。この日は夕食に肉うどんを食べ、前回と同様食後に服用。お尻には分厚く折ったペーパーを挟み、バスタオルを2つ折りで敷いて寝ました。
「ですが、今回は拍子抜けで……。朝起きてもペーパーにシミはなく、トイレで排泄しても油滴しか出ません。食べたのが肉うどんなので食品中の油量が違うのでしょうが、え? これだけしか出ないの? と驚きました。ただし、おならはウェットなままでした」
この段階で理解できたのは、肛門はウェットであるものの、おならをしない限り油は外に漏れ出てはこないということ。また、服用2回目以降は勝手がわかってある程度はコントロールできるということでした。
「この日はおしりにペーパーを挟んだ状態で家を出ましたが、歩き出してからそれがズボンの裾から落ちるんじゃないかと心配になって。慌てて帰宅してタイトなパンツに履き替えました。そういえば妻が月経時に防水のショーツを使っていましたが、こういう苦労があったのですね。男性は女性のようにはナプキンに慣れていませんし、仮に介護用の便もれパッドを使ったとしても、男子トイレにはナプキンを捨てる場所がない。たとえば水で流せるナプキンのようなものをセット販売してほしいと痛感しました」
また、2回目からは自宅のトイレ便器に付着する油分の対策として、泡で包み流すタイプのトイレ用洗剤を脇に置いておき、即座にスプレーする知恵もついたそうです。
「そこからさらに2日おいて、3回目の『アライ』を夜に服用しました。でも翌朝は油滴が出る程度で、初回に比べると色も薄い。それでもやはり2日目はおならのウェットさが心配で、3日目でもまだ油滴が出ていました。とはいえ、回を重ねるごとに排出される油分は歴然と減っていきました。もしかして体が慣れるのかもしれませんが、何より、初回のあの衝撃で油分を控えるようになるのが大きいと感じます。油ものを食べる前に『あの姿』が脳裏をよぎるので、本能がセーブしてしまうのです」
過去のダイエットとの違いは「納得感」と「ゲーム性」。我慢ではなく「攻略」をするところ
マサトさんは過去、レコーディングダイエット、糖質制限を試しましたが、どちらも効果が出るまで最低2週間かかるうえ、特に糖質制限は体重が落ち始めるまで正しい方法で実行できているのか自信を持てなかったそう。今回の「アライ」は30日分の購入ですが、使い切ったら次の30日分をまた購入しますか?
「はい、迷っていた友人にも勧めようと思っています。諸刃の剣ではありますが、やはり油脂の排出を視認できることに大変なインパクトがあります。自分は確かに油脂を食べている、だがそれが便に混ざって排出できていると可視化される、この満足感が想像以上に高かった。もう1点、これまでダイエットといえば飢餓感の我慢でしたが、それがおならの我慢とトイレ掃除など、ややゲーム性のある内容に変わります」
ズボンのお尻に油が染みたらどうしようという「社会的死」と隣り合わせの緊張感はあるものの、逆にこれらが攻略を楽しむポジティブな体験として継続できると感じたそうです。
「ただし油にはニオイがあるため、パッド類で対策するにしてもこまめな交換が必要です。会議室やエレベーターのような閉鎖空間でおならをしてしまったら、おそらくニオイに気づかれると思います。とはいえ、まだ発売間もないため集合知としての回避策が編み出されていないだけで、すぐに体験談がたくさん集まり、対策が標準化されていくとのだと思います。使ってみようか迷っている方は、何が起きるかを把握して万全に対策をしたうえで、ある種の冒険としてぜひ挑んでと背中を押したいです」
そう語るマサトさんですが、最後に「そう言いつつ、私はまだ1日3回飲む勇気はありません」と苦笑いしました。
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