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デビュー20年以上のユニット「鳳凰伝奇」が再び人気を集めているワケは?―中国

Record China / 2024年5月9日 14時30分

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デビュー20年以上となる男女2人の人気ユニット「鳳凰伝奇」が若い世代からも人気を集めている。

デビュー20年以上となる男女2人の人気ユニット「鳳凰伝奇(Phoenix Legend)」が5日夜、初めて北京の中国国家体育場(通称「バードネスト」)でコンサートを開いた。一時は「B級」や「古臭い」などとやゆされる時期もあったものの、今ではコンサートのチケットは入手困難なほど人気となっている。特にZ世代(1995~2009年生まれ)がその主な聴衆となっている。北京青年報が伝えた。

鳳凰伝奇の曲は一時、中国の高齢者が広場ダンスを踊る際に流す曲として人気を集めた。そして、鳳凰伝奇は21年に音楽バラエティー番組「為歌而賛(Praise the program)」で曲調や歌詞などを自分たちのスタイルにアレンジしたカバー曲「海底」を披露。もの悲しいイメージだった曲が壮大なイメージへとアレンジされ、その動画は動画サイト「bilibili(ビリビリ)」で瞬く間に大きな話題となり、再生回数は5000万回以上に達した。こうして見事にイメージチェンジを果たした鳳凰伝奇は若者の間で意外なほどの人気を集めるようになった。

中でも、09年にリリースした「奢香夫人」のフレーズ入りステッカーのほか、既存の音声を寄せ集めて切り貼りし、再編集した二次創作物「音MAD動画」を投稿するbilibiliの「鬼畜」カテゴリに次々と動画が投稿されるようになると、鳳凰伝奇の人気はうなぎ登りとなった。また、鳳凰伝奇のコンサート会場で、若者が盛り上がる「テンション上げてリスペクト」というタイトルの動画は、各ショート動画プラットフォームで瞬く間に大人気となった。動画を見ると、ファンは男女に分かれてデュエットし、鳳凰伝奇の声がかき消されるほどの盛り上がりとなっている。鳳凰伝奇は今、若者の間で最も人気の歌手となっていると言っても過言ではないだろう。

10年前、当時の「百人娯楽」の最高経営責任者(CEO)だった鳳凰伝奇の女性ボーカル・玲花の夫の徐明朝(シュー・ミンチャオ)氏は、「今は鳳凰伝奇はダサいと感じるかもしれないが、ダサくなくなる日がくるだろう」と話したことがある。そして、それから10年後の今、若者の目には「ダサい」から「トレンドリーダー」への華麗なる変身を遂げた鳳凰伝奇が映っている。

北京師範大学の張檸(ジャン・ニン)教授は鳳凰伝奇の独特の曲風について、「遊牧民族の馬を駆るようなリズム」「鳥や大空、月、花、植物といった自然の要素への賛美という農耕文明をベースにした審美眼」「簡単に口ずさむことができるメロディー」の三つを挙げた。

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