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米がイスラエルへの一部弾薬輸送を停止、バイデン氏「ラファ大規模地上作戦なら供与も」

産経ニュース / 2024年5月9日 1時17分

【ワシントン=坂本一之】オースティン米国防長官は8日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエル軍への弾薬の一部輸送を「一時停止した」と議会で明らかにした。バイデン大統領は同日のCNNテレビで、イスラエル軍がガザ最南部の人口密集地ラファへの大規模な地上作戦を実施した場合には民間人の犠牲が出る兵器の供与を停止する考えを示し、慎重な対応をイスラエルに求めた。

オースティン氏は上院歳出委員会の国防小委員会の公聴会で、「イスラエルが戦闘地域にいる民間人を保護することなくラファへの大規模攻撃を始めるべきではないとはっきり言ってきた」と説明。具体的な種類の言及を避けつつ、威力の強い弾薬の輸送を一時停止したことを明かした。

米メディアによると、1800発の2000ポンド(約907キロ)爆弾、1700発の500ポンド(約227キロ)爆弾の輸送を一時停止しているという。

バイデン氏はCNNテレビのインタビューで、イスラエル軍のガザにおける爆弾の使用などで民間人が亡くなっていることを強調。ラファへの大規模な地上作戦が実施された場合は、民間人被害を出している兵器を「供給するつもりはない」と述べた。

またバイデン氏は、イスラエル軍が民間人の多い地域で大規模な軍事作戦を実施すれば、支援体制を変更する考えをイスラエル政府に伝えていることを明らかにした。

バイデン政権は同盟国のイスラエルの防衛に対する米国の関与について「鉄壁だ」とし、オースティン氏も同日の公聴会で改めて言及した。しかし、ラファへの大規模な地上作戦には反対で圧力をかけた形だ。

一方、共和党のジョンソン下院議長と上院共和党トップのマコネル院内総務は8日、バイデン氏宛ての連名の書簡を公表し、イスラエルへの軍事支援は「遅らせてはならない緊急の優先事項だ」と指摘。イスラエル支援の対応に関する説明を求めた。

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