初心者の個人投資家こそ「高配当株」狙うべき理由 「高配当×高成長」で"2度おいしい"投資のコツ
東洋経済オンライン / 2024年5月10日 8時30分
新NISAが始まり、多くの人が興味を持ち始めた株式投資。しかし、成功させるには経験や我慢する力、なにより知識が必要です。
児玉一希さんの新著『高配当10倍株投資 「高利回り×高成長」で資産を4倍速で増やす!』より一部抜粋・再構成してお届けします。
2023年、TOPIX株価指数は1990年8月以来の最高水準に達し、日経平均株価は2021年9月以来初めて3万円を超えました。2024年の2月も旺盛な海外投資家の買いによって日経平均はバブル時の最高値である3万8915円をついに更新し、3月22日には最高値となる4万888円をつけました。
まさに今、日本経済が長期にわたって苦しんできたデフレスパイラルから回復しつつあり、その背景には長期的な金融緩和策や政府による投資の奨励があります。さらに、著名な投資家ウォーレン・バフェットが日本株への投資を増やしたのも話題となりました。
個人投資家がやるべきは「インデックス投資」ではない!?
中長期的な視点から見て、日本経済は大きな構造変化を遂げつつあり、企業が競争力を高め、そして日本株は引き続き最も有望な株式マーケットの1つとなるでしょう。
こうした状況を受けて、株式投資に興味をもった方も多いのではないでしょうか。このような場合、多くの投資家は米国の代表的な株価指数に投資する「S&P500」や全世界の有力企業に分散投資できる「全世界株式(オール・カントリー)」などのインデックス投資を選択されることでしょう。
しかし、ここで個人投資家にお勧めしたいのが、高配当株投資です。
配当を出しているのは安定した大型企業が多く、株価の上下関係なく入ってくる配当金は、老後の収入の心強い足しにもなります。長期保有することで値上がり益も狙えます。長年にわたり配当を出し続ける企業は、業績が成長し続ける傾向にあります。その結果、株価も長期的に上昇しやすくなります。
また、投資の現場で個人投資家が最も悩むポイントとして、高値と安値の見極めがあります。どんなに優良な銘柄でも、売買ポイントを間違えて高値掴みすると、大損してしまいます。
人はつい、話題になっている勢いのある銘柄に飛びつきたくなります。しかし、たいていは皆が優良株と知った時が天井(=株価の最高値)です。それ以上、上昇することなく高値掴みを誘発します。
逆に優良企業でも株価が暴落しているような時こそ投資のチャンスなのですが、そんな時に限って心理的な抵抗から敬遠しがちです。
高配当株は暴落時にこそ魅力的に見える
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