正午のドルは108円前半、5カ月ぶり安値から反発
ロイター / 2020年3月2日 12時21分
<description role="descRole:caption"> 3月2日、正午のドル/円は、28日のニューヨーク市場午後5時時点(108.07/10円)に比べ、若干ドル高/円安の108.14/16円。写真はメキシコのモンテレーで2016年11月撮影(2020年 ロイター/Daniel Becerril) </description>
[東京 2日 ロイター] - 正午のドル/円は、28日のニューヨーク市場午後5時時点(108.07/10円)に比べ、若干ドル高/円安の108.14/16円。日本株や中国株の反発、米長期金利の持ち直し、実需の買いなどがドルの反発を支えた。
ドルはきょう午前3時半過ぎに一時106.997円まで下落し、昨年10月9日以来5カ月ぶり安値を付けた。29日に発表された2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が35.7と、前月の50から大幅に低下し、過去最低を記録したことが背景だという。
28日には、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、景気の下支えに向けFRBとして適切に対応すると表明し、利下げを示唆したことで、米長期金利が過去最低水準を更新したことも、ドルの売り安心感を誘った。
ただ、市場では、107円付近でドルはいったん「セリング・クライマックス」を迎えたとの指摘も聞かれ、ドルは午前の取引で緩やかに買い戻された。
日銀の黒田総裁が談話を発表し、日銀として「今後の動向を注視しつつ、適切な金融市場調節や資産買い入れの実施を通じて、潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく方針である」としたことも好感された。
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