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米民主クロブシャー氏撤退、バイデン氏支持へ ブティジェッジ氏も

ロイター / 2020年3月3日 8時48分

11月の米大統領選に向けた野党民主党の候補指名争いで、エイミー・クロブシャー上院議員(右)が撤退すると、同氏の陣営が2日明らかにした。同じ中道派のバイデン前副大統領(左)に支持を表明する計画という。サウスカロライナ州チャールストンで2月撮影(2020年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ヒューストン 2日 ロイター] - 11月の米大統領選に向けた野党民主党の候補指名争いで、撤退の意向が判明したエイミー・クロブシャー上院議員と撤退を表明したばかりのブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長がともに、バイデン前大統領に支持を表明する見通しであることが明らかになった。

サウスカロライナ州で圧勝したバイデン氏にとっては14州の予備選が集中する3日のスーパーチューズデーへの追い風になるとみられる。

クロブシャー氏の側近によると、同氏はテキサス州ダラスで2日に撤退を表明すると同時に、同じ穏健派のバイデン氏への支持を表明する計画という。

1日に撤退を表明したブティジェッジ氏の最高顧問によると、同氏もダラスでバイデン氏に支持を表明する見通し。

バイデン氏はスーパーチューズデーで、全米の支持率でトップを走る左派バーニー・サンダース上院議員に対して、一気に優位に立ちたい考え。14州はテキサスのほか、カリフォルニア、バージニア、マサチューセッツなどが含まれる。

ただ、今回から予備選に初参戦する同じ穏健派のマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長も支持率を上げており、強力な対抗馬だ。

スーパーチューズデーに予備選・党員集会を開く14州は合計で1357人前後の代議員を割り当てる。全体の代議員数の約3分の1で、1日に割り当てられる代議員数としては最大。各候補は指名獲得のために1991人を集める必要がある。

富豪トム・ステイヤー氏も前週末に撤退を表明しており、民主党の指名争いは、穏健派がバイデン氏とブルームバーグ氏に事実上絞られ、急進派はサンダース氏がエリザベス・ウォーレン上院議員に先行。これにタルシ・ガバード下院議員を加えた計5人が残る。

ブティジェッジ氏の資金調達担当者は匿名を条件に、同氏の支持者の一部は既に、バイデン陣営への献金を計画していると述べた。

ただ、サンダース氏の選対幹部ファイツ・シャキール氏は穏健派が結束する動きを恐れない姿勢を表明。「体制派は神経を尖らせている。われわれがトランプ大統領に勝てないからではなく、勝つ見込みだからだ」と指摘。「トランプ氏に勝利すれば民主党は再び労働者層の党になる」と強調した。

クロブシャー、ブティジェッジ両氏の撤退で実際に恩恵を受けるのが誰かは明確ではない。調査会社モーニングコンサルトが2月23─27日に実施した世論調査によると、ブティジェッジ氏の撤退表明の前に同氏の支持者の21%は第2の選択肢にサンダース氏を選んでおり、バイデン氏とウォーレン氏を選んだのは各19%、ブルームバーグ氏は17%だった。

*内容を追加しました。

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