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カナダ経済、新型ウイルスで底堅さ試される可能性=中銀総裁

ロイター / 2020年3月6日 5時8分

Bank of Canada Governor Stephen Poloz attends a luncheon for Women in Capital Markets (WCM) in Toronto, Ontario, Canada March 5, 2020. REUTERS/Chris Helgren

[トロント 5日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁は5日、新型コロナウイルスの流行によって同国経済の底堅さが「根本的に試される」可能性があるとの見解を示した。

カナダ中銀は前日、政策金利を0.5%ポイント引き下げ1.25%とした。世界的に新型ウイルスの感染拡大が進む中、国内経済の下支えに向け必要なら追加利下げを行う用意を示した。

ポロズ総裁は「カナダ経済はここ数年、良好な底堅さを示してきた。新型ウイルス流行の深刻度や影響が及ぶ期間にもよるが、そうした底堅さが根本的に試される可能性がある」と述べた。

最近の株安を踏まえ「企業や消費者の信頼感が一層悪化するリスクが実在し、一段と根強い景気減速を招く可能性がある」とし、第2・四半期にかけて「極めて緩慢なペースでの経済成長」が続く可能性があるとの見通しを示した。

新型ウイルス流行以外にも、悪天候やガスパイプライン建設に反対する抗議行動など、経済に対する悪要因が存在する。さらに、新型ウイルス流行を背景とした商品価格下落が、「(カナダ西部の)コモディティ生産地域でみられる圧力がいずれ全国に広がることは不可避だ」と述べた。

低水準の金利がすでに活発となっている同国の住宅市場の動向をさらにをあおるとの指摘については、消費者信頼感の低下が住宅動向を減速させる公算が大きいとし、「今回の状況下では、利下げが住宅市場のバブルに寄与するのではなく、安定化の一助となるだろう」との見方を示した。

ポロズ総裁の発言を受け、カナダドル は対米ドルで下落し、1.3421カナダドルを付けた。

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