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米インフレ退治で勝利宣言は時期尚早、短中期国債を選好=PIMCO

ロイター / 2024年1月10日 2時5分

PIMCOは9日、米国でインフレとの戦いで勝利宣言するには時期尚早で、景気後退リスクが根強く残っているという認識を示した。2015年、カリフォルニア州で撮影(2024年 ロイター/Mike Blake/File Photo)

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)は9日、米国でインフレとの戦いで勝利宣言するには時期尚早で、景気後退(リセッション)リスクが根強く残っているという認識を示した。

PIMCOのエコノミスト、ティファニー・ワイルディング氏と、グローバル債券部門のアンドリュー・ボールズ最高投資責任者(CIO)はノートで、米景気後退に陥った場合、債券が株式をアウトパフォームし、インフレが再加速すれば緩衝材になると想定。その上で「最近の債券市場の上昇により、世界の利回りがわれわれが予想する範囲内に戻り、インフレと成長リスクのバランスがシフトする中、デュレーションについておおむね中立」と予想。「現時点でデュレーションの延長が説得力のある戦術的な取引とは思えない」と述べた。

また、長期債利回りが今後、米財政赤字拡大や国債発行増額への懸念にさらされる可能性があるという見通しを示し、期間5─10年の国債を選好し、30年債を「アンダーウエート」にしていると述べた。

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