再送NY外為市場=ドル153円上抜け、34年ぶり高値 予想上回る米CPI受け
ロイター / 2024年4月11日 9時4分
(エコノミストの肩書を修正します)
[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが全面高。対円では一時153.24円と、1990年6月以来約34年ぶり高値を付けた。予想を上回る米消費者物価指数(CPI)を受け、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が6月ではなく9月に後ずれするという観測が強まった。
直近では、ドル/円は0.93%高の153.15円。
3月の米CPIは前年同月比3.5%上昇と、前月の3.2%上昇から加速し、昨年9月以来の大幅な伸びとなった。市場予想の3.4%も上回った。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.4%上昇、前年比3.8%上昇した。
CMEのフェドウオッチによると、CPIを受け、6月の利下げ確率は17%と、9日終盤の57%から大きく低下。一方、9月利下げの確率は66%となった。また、フェデラルファンド(FF)金利先物が織り込む年内の利下げ回数予想は2回未満となり、数週間前の約3─4回から減少した。
SMBC日興セキュリティーズ・アメリカのチーフエコノミスト、ジョセフ・ラボーニャ氏は、コアインフレの上昇が続いていることに言及し、「インフレが低下傾向にあると確信するには、実際に弱い数字とさらなる時間が必要になるだろう」と指摘。「これはFRBの金融緩和のタイミングが先送りされることを意味する」と述べた。
午後に入り公表された3月19─20日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨からは、当局者がインフレ面での進展が停滞し、金利をより長期間現行水準で据え置く必要がある可能性を懸念していたことが分かった。
主要通貨に対するドル指数は一時昨年11月以来の高値を付けた後、終盤の取引では1.04%高の105.18。1日の上昇としては昨年3月以来の高さとなる勢い。
日本当局による介入の兆候が警戒される中、FOREXLIVEのチーフ通貨アナリスト、アダム・バトン氏は「日本当局が今月中に介入する可能性は30%程度だろう」と予想。「当局は円の一段安を望んでいないだろうが、今日の動きは円の動向ではなく、むしろドルの強さを反映したものだ」と述べた。
ユーロ/ドルは1.1%安の1.0740ドル。1日としては約1年ぶりの大幅な下げとなる見通し。
ドル/円 NY終値 153.17/153.20
始値 151.82
高値 153.24
安値 151.79
ユーロ/ドル NY終値 1.0742/1.0746
始値 1.0863
高値 1.0866
安値 1.0730
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