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マレーシア成長率、第3四半期は予想上回る3.3% 個人消費が堅調

ロイター / 2023年11月17日 15時19分

マレーシア政府・中央銀行が17日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年比3.3%増と伸び率が予想を上回り、2年ぶりの低水準となった前四半期から加速した。写真は建設現場で働く人々。クアラルンプールで21年撮影。(2023年 ロイター/Lim Huey Teng)

Rozanna Latiff

[クアラルンプール 17日 ロイター] - マレーシア政府・中央銀行が17日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年比3.3%増と伸び率が予想を上回り、2年ぶりの低水準となった前四半期から加速した。堅調な個人消費が輸出の弱さを補完した。

10月20日に発表された速報値と一致した。

中銀のアブドゥル・ラシード・ガフォール総裁は「国内消費の拡大や労働市場の環境改善、観光客の増加と消費が経済成長を支えた。一方、外需の低迷と鉱業生産の減少が成長の重荷となった」と指摘。

マレーシア経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は引き続き強いとし、成長のけん引役として、内需拡大につながり得る雇用の改善や所得の先行き期待、世界的なテクノロジー製品サイクルの改善、観光客の流入継続などを挙げた。

ロイターのエコノミスト調査では、同期のGDP成長率は3.0%と予想され、約2年ぶりの低水準となった第2・四半期の2.9%をわずかに上回るとみられていた。

マレーシア政府は先月、今年の経済成長率を4%と予想。2022年に記録した22年ぶりの高成長である8.7%から減速が見込まれている。

アブドゥル・ラシード総裁はGDPについて、今年の政府目標を達成できそうで、パンデミック(新型コロナウイルス大流行)前の水準を超えたと指摘。第3・四半期に2%だった総合インフレ率にも触れ、来年にかけて引き続き緩やかになると述べた。

通貨リンギが対ドルで今年約6%下落していることについては、「より長い目で見ればリンギはかなり堅調なファンダメンタルズ基調を反映すると考えている」と語った。

バンク・ムアマラット・マレーシアのチーフエコノミストは「観光客はまだパンデミック前の水準に達しておらず、テクノロジーセクターは今年はマイナスだが、24年には改善する見込みだ」と指摘。成長余地はあるとして、政府による来年の経済成長率目標(4─5%)は達成可能だと語った。

マレーシア統計局が同日発表した第3・四半期の経常収支は91億リンギ(19億4000万ドル)の黒字で、前期と変わらずだった。

ポートフォリオ投資は141億リンギの純流出。前期は81億リンギの純流入だった。

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