旧ソ連モルドバ、ＥＵ加盟巡り10月国民投票 大統領選と同時実施

　５月１６日、旧ソ連構成国のモルドバの議会は、サンドゥ大統領が推進する欧州連合（ＥＵ）加盟に関する国民投票を、大統領選挙とあわせて１０月２０日に実施することを決議した。モルドバのキシナウで２０２３年１２月撮影（２０２４年　ロイター/Vladislav Culiomza）

Alexander Tanas

[キシナウ １６日 ロイター] - 旧ソ連構成国のモルドバの議会は１６日、サンドゥ大統領が推進する欧州連合（ＥＵ）加盟に関する国民投票を、大統領選挙とあわせて１０月２０日に実施することを決議した。

サンドゥ氏の率いる与党が過半数を占める議会は、まず１０月２０日の国民投票実施を決議。その後、サンドゥ氏が再選を目指す大統領選の投票日も同日とすることを承認した。

親ロシア派の野党議員らは採決を棄権した。

ＥＵは昨年、モルドバと隣国ウクライナの加盟交渉を開始することで合意した。

国民投票でＥＵ加盟が承認され、かつ投票率が３３％を超えた場合、憲法でＥＵ加盟を「モルドバ共和国の戦略的目標」とする宣言と、そのプロセスに関する別項が追加される。