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中国4月経済指標、鉱工業生産が予想以上に加速 小売売上高は減速

ロイター / 2024年5月17日 13時9分

 5月17日、中国国家統計局が発表した4月の鉱工業生産は前年比6.7%増加し、3月の4.5%増から加速した。写真は中国の西安にある工場で昨年5月撮影(2024 ロイター/Florence Lo)

[北京 17日 ロイター] - 中国国家統計局が17日発表した4月の鉱工業生産は前年比6.7%増加し、3月の4.5%増から加速した。製造業部門の回復が勢いを増した。

ロイターがまとめたアナリスト予想(5.5%増)も上回った。

一方、4月の小売売上高は2.3%増と、3月の3.1%増から減速。2022年12月以来の低い伸びにとどまり、アナリスト予想(3.8%増)も下回った。

保銀投資(ピンポイント・アセット・マネジメント)のチーフエコノミスト、張智威氏は「製造業が好調なのは、輸出の伸びからも明らかなように、外需にけん引されている可能性が高い。不動産価格と販売はさらに下落し、家計のセンチメントを圧迫したようだ」と述べた。

その上で「一連の指標は4月の弱い信用データと相まって、強力な行動を政策当局に促す可能性がある」と指摘した。

<固定資産投資も減速>

1─4月の固定資産投資は前年比4.2%増。アナリスト予想は4.6%増、1─3月は4.5%増だった。

今月発表された4月の各種経済指標は強弱入り混じった内容となった。4月の輸出と輸入は増加に転じ、消費者物価指数は3カ月連続で上昇した。

一方、4月の新規融資は前月から予想以上に減少し、信用の伸びは過去最低を記録した。

中国政府は2024年の成長率目標を5%前後に設定している。第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.3%増と、市場予想を上回った。

<失業率は改善>

4月の新築住宅価格は前月比で9年超ぶりの大幅な下落となった。不動産部門を支援する当局の取り組み強化が奏功する兆しはほとんど見られていない。

1─4月の不動産投資は前年同期比9.8%減と、1─3月の9.5%から減少ペースが加速した。一連の政策支援にかかわらず、不動産部門がまだ底入れしていないことを示した。

国内経済の4分の1を占める不動産部門は規制強化の影響で引き続き景気の足かせとなっている。

一方、雇用市場は改善し、全国調査ベースの4月失業率は3月の5.2%から5.0%に低下した。

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