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中国の長期国債、投資家はリスクに留意すべき=人民銀機関紙

ロイター / 2024年5月17日 11時49分

 5月17日、中国人民銀行(中央銀行)の機関紙、金融時報は一面記事で、同国長期国債は成長・インフレ期待が相場の決定要因となっているが、短期的要因もあるため投資家は慎重を期し、投機を避ける必要があるとの見解を伝えた。写真は人民銀。北京で2022年9月撮影(2024 ロイター/Tingshu Wang)

[上海 17日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の機関紙、金融時報は17日の一面記事で、同国長期国債は成長・インフレ期待が相場の決定要因となっているが、短期的要因もあるため投資家は慎重を期し、投機を避ける必要があるとの見解を伝えた。

財政省は17日に1兆元(1380億ドル)相当の超長期特別債の発行を開始する。

「長期的に経済のファンダメンタルズは改善し続けており、長期国債利回りは総じて、成長期待に合致した合理的な範囲で動くだろう」と、金融業界筋の話として報じた。

しかし、長期債は短期的要因にも敏感であるため、市場参加者は「金利リスクに留意し、慎重かつ合理的に投資し、過度に短期的な行動から生じる損失回避を図るべき」とした。

中国経済の回復がもたつく中、銀行やファンドの資金が安全資産の国債に流れ込んでおり、30年債利回りは年初から一時40ベーシスポイント(bp)低下している。

同紙は年限を特定せずに、長期債利回りは2.5%─3%が合理的な範囲と伝えた。

10年債利回りは足元で約2.3%、20年債利回りは約2.7%で推移している。

特別債は償還までの期間が20年、30年、50年となっており、6カ月間をかけて発行する。

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