インドネシア、23日にパーム油輸出禁止解除へ=大統領
ロイター / 2022年5月20日 8時38分
インドネシアのジョコ大統領は5月19日、輸出を禁止して3週間になるパーム油を23日から輸出できるようにすると発表した。写真は、パーム原油の生産施設に運搬する原料を積む作業員。4月27日、リアウ州で撮影(2022年 ロイター/Willy Kurniawan)
[ジャカルタ 19日 ロイター] - インドネシアのジョコ大統領は19日、輸出を禁止して3週間になるパーム油を23日から輸出できるようにすると発表した。食用油の国内の供給状況が改善したことを理由に挙げた。解除を要望していた生産農家からは歓迎する声が出ている。
インドネシア政府は4月28日、国内の食用油価格の高騰を抑える目的で、パーム油の原料と幾つかの関連製品の輸出を停止した。
ジョコ氏は、大半の食用油の価格はまだ政府が目標とする1リットル当たり1万4000ルピアまで下がっていないとした。ただ、供給は現段階で需要を上回る水準に達したとし、「幾つかの地域で食用油価格がなお相対的に高いことは承知しているが、数週間でより購入しやすい価格になるはずだ」と語った。
業界団体は、輸出禁止が続けば数週間でパーム油セクターの経済活動が止まってしまうと警告していた。
ジョコ氏は、政府が今回の決定に際して同セクターで働く1700万人の生活にも配慮したと強調。一方で「輸出を再開するとはいえ、政府は手ごろな価格で需要が満たされることに万全を期すために(市場の)監督と監視を続ける」とも語った。
パーム油生産農家組合のSPKSは、禁輸解除によって農園の活動が正常に戻り、「農家の経済状況が改善する」との期待を示した。
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