米中堅銀、年内の業績振るわず 利払い増が圧迫=アナリスト分析
ロイター / 2024年4月20日 2時44分
米ニューヨーク・ウォール街のアナリストらは、預金に対する利払いの増加と融資の伸びの鈍化により、米中堅銀行の利益が2024年の大半にわたって圧迫され続けると分析している。2023年7月撮影(2024年 ロイター/Amr Alfiky/File Photo)
[19日 ロイター] - 米ニューヨーク・ウォール街のアナリストらは、預金に対する利払いの増加と融資の伸びの鈍化により、米中堅銀行の利益が2024年の大半にわたって圧迫され続けると分析している。
リージョンズ・ファイナンシャルとハンティントン・バンクシェアーズ、フィフス・サード・バンコープの米中堅銀行3社がそれぞれ19日に発表した24年第1・四半期決算は、いずれも金利収入の急減が響いて減益となった。
リージョンズ、ハンティントンの株価は19日朝にそれぞれ1.7%、0.6%下落した。一方、利益が市場予想を上回ったフィフス・サードは約4%上昇した。
銀行の収益性を示す重要な指標である純金利マージン(NIM、調達金利と貸出金利の差)は米地方銀行全体で見ると2四半期連続で縮小した。
AJベルの投資アナリスト、ダン・コーツワース氏は「24年は米国の中小銀行にとって厄介な年になる可能性がある」とし、「より安全で、より幅広いサービスを提供していると見なされている大銀行にとって有利になる」と指摘した。
米中堅銀行の大半は、主要な収益源となっている純金利収入(NII)が24年は減ると予想している。高止まりした金利が融資活動を停滞させる一方、より良いリターンを求める顧客を引き留めるための預金への利子の支払いがコストを押し上げているためだ。
アーガスリサーチのアナリスト、ステファン・ビガー氏は「今年下半期に回復が見られるまで、あと1四半期は純金利収入の減少が続くと思う」と語った。
この記事に関連するニュース
-
ABNアムロ、第1四半期は予想上回る29%増益 高金利環境受け
ロイター / 2024年5月15日 17時23分
-
UBS、クレディS買収以来初の四半期黒字 自社株買い方針維持
ロイター / 2024年5月7日 19時29分
-
仏クレディ・アグリコル、第1半期は55%増益 投資銀行好調
ロイター / 2024年5月3日 17時19分
-
米地銀NYCB、向こう2年の利益見通しが予想大幅に上回る
ロイター / 2024年5月2日 8時42分
-
英バークレイズ、第1四半期は12%減益 トレーディングが低調
ロイター / 2024年4月25日 18時1分
ランキング
-
1だからトヨタは「全方位戦略」を貫いた…「富裕層のシンボル」テスラがここにきて大失速しているワケ
プレジデントオンライン / 2024年5月20日 9時15分
-
2やがて太陽光パネル"大量廃棄の波"が押し寄せる…地銀の「電力子会社設立ブーム」に潜むリスク
プレジデントオンライン / 2024年5月20日 10時15分
-
3再送-米アップル、薄型iPhoneを開発 25年に発売か=報道
ロイター / 2024年5月20日 8時30分
-
430年以上塩漬け「阿蘇ソフトの村」用地、投資額の38分の1で県売却へ…TSMC進出に伴う需要期待
読売新聞 / 2024年5月20日 6時51分
-
5健康サプリを「毎月3万円」購入する80代の母。本人は「健康のため」と言いますが、解約させるべき?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月19日 3時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください