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ベルク、「座って接客」取り組みに称賛 「身体的負担を軽減」のため...従業員からも好評で「順次拡大していけるのでは」

J-CASTニュース / 2024年4月26日 20時6分

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ベルク(座って接客導入店舗とは別店舗)

スーパーマーケット「ベルク」(埼玉県鶴ヶ島市)の一部店舗で、「従業員の身体的負担を軽減しより良い接客ができるようにするため」として、従業員が座って接客をする取り組みが行われている。これにXで称賛の声が寄せられた。

ベルクの広報担当者は、従業員からは好評だと明かす。現時点で確定はしていないものの、椅子の使い心地などを検討しながら「順次拡大していけるのではないか」などと話した。

「長く活躍いただいて一緒に社会貢献していける社員を増やしたい」

ベルクの24年4月17日の発表によると、すねおり店(埼玉県鶴ヶ島市)、フォルテ津田沼店(千葉県習志野市)でレジ専用イスを設置したほか、同日オープンの新店舗・中之条店(群馬県中之条町)で本格導入する。

発表文では、「腰痛を患っているので、少し楽になった」「足を中心に体が疲れにくくなった」といった従業員の声も紹介されている。

Xで、店舗に掲示されたこの取り組みへの理解を求めるポスターの画像が拡散されると、「スーパーもコンビニも全部これでいいんだよ」「こういうのがどんどん広がればいい。つらさを我慢して笑顔でいることが接客業、ではない」「こういうのいいね 立ち仕事は大変・・何より、座れるという環境があるというだけで働くことができる人が増えるかもしれない」といった称賛の声が相次いで寄せられた。

26日にJ-CASTニュースの取材に応じたベルクの広報担当者は、導入の理由について「立ちっぱなしだとどうしても体の負荷がかかり、長時間働けないという従業員が出てきてしまう懸念があった」と説明。「長く活躍いただいて一緒に社会貢献していける社員を増やしたい」と話した。

従業員からは「おおむね好評」。座りながらの接客に、少しずつ慣れてきているところだという。客からも「『何で座ってるんだ』みたいなご意見は、実験段階でも特に今のところない」と明かした。

実施店舗の拡大は現時点で確定してはいないものの、「スモールスタートという形で進め、お客様からのご意見だったり、椅子自体も実験的な設備なので使い心地だったりを少しずつ検討しながら、順次拡大していけるのではないかなと思っています」と話す。

身だしなみ基準の大幅緩和も

ベルクはこれまでも、従業員が働きやすい環境づくりのための取り組みを行ってきた。

例えば、23年9月には、「身だしなみ基準の大幅緩和」を発表した。「社会の多様性と変化する価値観に対応し、従業員が自分らしく輝ける環境を構築することを目指しています」と説明し、長髪はまとめるという規定はあるが、髪色・髪型・パーマ自由とした。また、安全性や衛生上の理由から一定のルールを設けているものの、ヘアアクセサリー、ピアス、指輪、ネックレスやブレスレット、ネイルも可能となった。

24年2月には、「ワークライフバランスの実現とモチベーション向上」のためとして、男性育休100%取得を宣言。同時に、髭に関する身だしなみ基準を「毎日剃っている」から「毎日剃っている又は清潔に整えられ、不快感を与えていない」に変更した。

これらの取り組みについて広報担当者は、「当然、見た目上『ちょっとやりすぎじゃないか』といったご意見をいただくことはあります」と明かしつつ、「しかし、昨今、日本人以外の方々も少しずつベルクの従業員として入ってきています。(他国の出身者の)身だしなみの文化を受け入れる多様性を考えていかなければいけないというところで取り組んでいます」と説明。「おおむね社内、社外からも良い取り組みなんじゃないかと好評いただいています」と明かした。

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