豪2月CPIは前年比+3.4%、2年ぶり低水準にとどまる
ロイター / 2024年3月27日 10時59分
オーストラリア統計局が27日発表した2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比3.4%と前月から変わらず、2年ぶりの低水準にとどまった。写真は、シドニー市内のショッピングモール内の様子。2020年12月17日に撮影。(2024年 ロイター/Loren Elliott)
[シドニー 27日 ロイター] - オーストラリア統計局が27日発表した2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比3.4%と前月から変わらず、2年ぶりの低水準にとどまった。これを受け、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の次の一手が利下げになるとの市場の見方が強まった。
市場では3.5%に加速すると予想されていた。
前月比では0.2%上昇。3カ月の上昇率は年率2.4%で、中銀が目標とする2─3%のレンジ内に入った。
統計を受けて豪ドルは1豪ドル=0.6525米ドルに下落。豪3年債先物は序盤の安値から持ち直し、ほぼ横ばいの96.40。市場は引き続き利下げ開始時期を8月か9月と予想している。
コアインフレ率の指標として注目されるCPIの中銀トリム平均値は前年比3.9%上昇。1月の3.8%からやや加速した。
変動の大きい品目と旅行を除いたCPIは3.9%上昇と、前月の4.1%上昇から鈍化した。
旅行・宿泊は前月比9.3%と大きく下落。学校の休暇終了で需要が減った。
中銀は今月、インフレ鈍化などを背景に3会合連続で政策金利を4.35%に据え置いた。政策についてまだ何も決定しておらず何も排除していないとし、引き締めバイアスを弱めた。
市場は引き締め局面が終了したとみているが、今年の利下げ幅は40ベーシスポイント(bp)にとどまると予想している。
2月のCPI統計は第1・四半期のサービス価格についてより多くの最新情報を提供。家賃の上昇率は前月の7.4%から7.6%に、保険料も8.2%から8.4%に、それぞれ加速した。
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