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サムスン電子、第1四半期営業利益10倍超 下期もAI需要堅調に

ロイター / 2024年4月30日 13時15分

韓国サムスン電子が30日発表した第1・四半期決算は、営業利益が前年同期の10倍以上となる6兆6000億ウォン(48億ドル)となった。写真はニューヨークで2021年11月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)

Joyce Lee Heekyong Yang

[ソウル 30日 ロイター] - 韓国サムスン電子が30日発表した第1・四半期決算は、営業利益が前年同期の10倍以上となる6兆6000億ウォン(48億ドル)となった。人工知能(AI)ブームなどを背景に半導体メモリー価格が急回復した。

下期もAI需要が堅調に推移し、メモリーチップやハイテク機器の販売を支援するとの見通しを示した。

メモリーチップの売上高は第1・四半期に前年比でほぼ倍増した。

サムスン電子は「2024年後半も、マクロ経済動向や地政学的問題に関連し不安定な状況が続くものの、主にAIを中心とした需要は堅調に推移し、事業環境は引き続き良好と見込まれる」と述べた。

営業利益は22年第3・四半期以来の高水準。速報値と変わらなかった。前年同期は6400億ウォンだった。

半導体部門の営業損益は1兆9100億ウォンの黒字に転換。前年同期は4兆5800億ウォンの赤字だった。

全体の売上高は13%増の71兆9000億ウォン。メモリーチップの売上高は96%増の17兆4900億ウォンだった。

<メモリーチップ事業が黒字に>

メモリーチップ事業は22年第3・四半期以来の黒字を計上。今後価格が一段と上昇するとの見方で顧客が購入を急いだ。

調査会社トレンドフォースによると、NAND型フラッシュメモリー(電気的に一括消去・再書き込み可能なメモリー)の価格は第1・四半期に前四半期比で23─28%上昇。DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)は約20%値上がりした。

サムスンは生成AI向けの高帯域幅メモリー(HBM)である8層「HBM3E」の量産を今月開始したと表明。第2・四半期に12層バージョンの生産を開始する予定。

同社幹部は電話会見で「今年はHBM関連チップの供給を前年比で3倍以上に増やす計画だ」と述べた。

<ギャラクシーS24>

モバイル機器部門の第1・四半期営業利益は3兆5100億ウォンと、前年同期の3兆9400億ウォンを下回った。同四半期に発売した主力のスマートフォン「ギャラクシーS24」の利益率が低下した。メモリーチップの値上がりなどコスト高が響いた。

同社によると、S24はAI機能が売り上げアップにつながっており、第1・四半期は2桁の利益率を維持した。顧客の約50%はAI機能があるためS24を購入したと回答。定期的にAI機能を使っている利用者は60%に上るという。

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