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お金持ちは知っている!資産運用の3つの秘訣

オールアバウト / 2024年4月9日 12時20分

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上手にお金を増やすための基本公式とも言える「ケリー基準」を紹介します。ケリー基準というのは、持っている資産に対して、効率よくお金を増やすために最適な「リスクテイクできる資産の割合」を表す公式です。

この記事では、上手にお金を増やすための基本公式とも言える「ケリー基準」を紹介します。ケリー基準というのは、効率よくお金を増やすために「最適なリスクテイク」を表す公式です。

ケリー基準の計算式は「f=p/a-q/b」です。fは全財産のうちリスクテイクにさらすべき割合、pはリスクテイクが成功する確率、qはリスクテイクが失敗する確率、aは失敗したときの損失率、bは成功したときの利益率です。

リスクテイクが成功する確率と失敗する確率をあわせると1になります。だから、qは「1-p」と言い換えることもできます。

この公式の計算結果は「もっとも効率よくお金を稼ぐ」ためにリスクテイクできる資産の割合です。計算結果がf=1なら全財産でリスクテイクするのが最適です。f=0.5なら全財産のうち半分をリスクテイクするのが最適です。

さて、小難しい計算の話はこれくらいにしましょう。細かい計算はできなくても構いません。ケリー基準のポイントは、「最適なリスクテイクできる資産の大きさは、勝率と、損失率と、利益率の、3つの要素で決まる」ということです。

秘訣1:勝率が高いときに大きく勝負する

まず大事なのが、「確度の高い勝負をする」ことです。

10回やって3回しか勝てない勝負よりも、10回やって6~7回勝てる勝負のほうが大きなリスクテイクに向いています。

逆に、試行錯誤が必要な「たくさん失敗して、最後にドカンと取り戻す」タイプの勝負では、集中投資をすると命取りになります。こういう「一発逆転型」の勝負では、逆転できるときまでタネを切らさないことがもっとも大事です。

秘訣2:いさぎよく失敗を認めて、損を小さく抑える

次に大事なのが、「いさぎよく失敗を認めて、損を小さく抑える」ことです。

失敗したら全財産を失うような大きな賭けをすると、次の勝負で賭けるタネがなくなります。すべての勝負で勝つことができない以上、「負けてもこれくらいまで」と損失の上限を決めておくのが極めて大切です。

中原の場合、株式投資で1つの会社に全財産を投入することはありません。どんなに確度が高くても2銘柄には分散しますし、5銘柄くらいあると安心です。

秘訣3:成功から逆算する

さいごに大事なのが、「成功から逆算する」ことです。

投資初心者は、勝算もなく株を買うことが多いです。だから、「その株は、いつ上がるの?」と尋ねられると、「分からないけど、そのうち上がるんじゃない?」となりがちです。

一般論として、株価が上がるためには業績が伸びる必要があります。業績が伸びるためには、あたらしく設備を立てたり、人員を確保したり、さまざまな努力が必要です。だから、「どうやって業績が伸びるのか?」が分からないことには、その会社の株価が上がるかどうかも分かりません。

だから中原は、株を買う前に以下のようなストーリーをまず思い浮かべます。

「この会社はこないだ新しく10名を採用した。この人材は半年後くらいに稼働するらしい。はじめの半年は人件費が伸びても売上が伸びないから業績が落ち込む。その代わり、稼働が始まる半年後から業績が一気に改善する。そこで株価が上がってくるんじゃないか?」

こうして、成功につながる「ストーリー」をきちんと思い描いてから投資をするのが大事です。ストーリーもなく「こうなったらいいな」という期待で株を買うと、痛い目に遭いますから気をつけましょう。

まとめ

まとめると、上手にお金を増やすための秘訣は以下の3つです。

「勝率が高いときに大きく勝負する」
「いさぎよく失敗を認めて、損を小さく抑える」
「成功から逆算する」

これらは投資だけでなく、ビジネスにも応用が利きます。プロジェクトの予算を決めるときや、割くべき人員を考えるときに参考になるはずです。ぜひ、お役立てください。

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))

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