未来の日本を走る乗り物たちを見てきた──東京ビッグサイトで「E-Tokyo Festival2024」
ASCII.jp / 2024年3月30日 17時0分
ビッグサイトで「E-Tokyo Festival2024」
3月30日と31日の2日間、東京ビッグサイトで「E-Tokyo Festival2024」が開催されている。
東京都は、CO2の排出量を実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」の実現に向け、都内で新車として販売される乗用車を2030年までに(二輪車は2035年までに)100%非ガソリン化することを目指しており、2050年までには、都内で販売される新車をすべてZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)にすることも目標としている。
プロジェクトの一環として、2023年度は、“ZEVの普及に弾みをつけるプロジェクト”としてTOKYO ZEV ACTIONをスタート。2023年7月には、丸の内でZEV車両の展示・体験型イベント「E-TOKYOキックオフ」を実施した。
今回開催しているE-Tokyo Festival2024もTOKYO ZEV ACTIONの一環。次世代モビリティの試乗や、音楽ライブなどのステージ、子ども向けの職業体験やワークショップ、マルシェやキッチンカーなど、家族みんなでTOKYO ZEV ACTIONを体験し、学べる大規模なイベントだ。
未来的な空間にワクワク! かっこいいEVが大集合
ASCIIも、E-Tokyo Festival2024に取材で参加してきた。展示エリアを大きく分けると東エリア、西エリア、屋外展示エリア(サーキット)で、東エリアではEVやEV関連技術、西エリアでは子ども向けの体験コーナーを用意している。
場内は、まるで会場全体がアトラクションのように仕立てられている。未来的なLEDのトンネルをくぐって、展示エリアに向かおう。
東1エリアは、“絵本の世界に飛び込んだ”という設定で、壁のストーリーを読み進めながら各社のEVを一気に見られる展示エリアだ。
日産「リーフ AUTECH」や、マツダ「MAZDA CX-30 EV」など大手メーカーのEVの実物が間近で見られるほか、カワサキによる電動モーターサイクル「Kawasaki Ninja e-1」や、ホンダの原付二種相当電動二輪パーソナルコミューター「SC e: Concept」など、二輪車の展示も。
ここで紹介しているモデルは一例だが、どのモデルも、外観的に、また機能的にも非常に洗練されていて、「2030年までに新車販売車の100%を非ガソリン車に」という東京都の目標が、ごく自然なものに思えてくる。
Commercial Japan Partnership Technologiesの、水素燃料で駆動するゴミ収集車も印象的だった。展示されていた車両は、つい先日から千代田区で実証実験としての利用が開始されているとのこと。走行だけでなく、プレス板などゴミの取り込みや圧縮にかかわる機構も水素燃料で動いている。
ステージエリアでは音楽ライブやトークセッションを実施している。ちなみに、明日3月31日には、5人組のダンス&ボーカルグループ「Da-iCE」の出演が予定されている。
整理券の配布は即終了。大人気キッズ向け試乗コーナー
西エリアに移動すると、キッズ向けの体験コーナーが複数あった。ZMP1人乗り向けの自動走行ロボット「RaKuRo」など、コンパクトなモビリティーが目立つ。
“子どもでも運転できる”燃料電池車「FC-PIUS」の試乗体験ブースは大人気。30日分の整理券は、オープン後、わずかな時間で配布が終了してしまったとのことだ。
子ども×クルマといえばタカラトミーのミニチュア自動車玩具「トミカ」。トミカも大型のブースを出展しており、新製品や既発売製品を、来場者が自由に遊べるかたちで展示していた。
キッチンカーの出店やマルシェのコーナーも非常に充実していて、出来立ての本格的なグルメがその場で楽しめるほか、地方都市の物産品、海外の雑貨など、来場のお土産にぴったりな商品が多数見られた。
記事で紹介した以外にも、EV関連事業者のブースで技術に関する展示があったり、「仮面ライダーガッチャード」や「わんだふるぷりきゅあ!」のショーが開催されたりと、コンテンツは紹介し切れないほど多い。TOKYO ZEV ACTIONのこれまでの歩みを振り返り、これからに大きな期待が持てる時間だった。
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