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17万円台とコスパ重視だが性能も外観もしっかり、LEVELΘでPCゲームを始めよう!

ASCII.jp / 2024年5月18日 13時0分

「LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACK [Windows 11 Home]」

 ユニットコムが展開するゲーミングパソコンブランド「LEVEL∞」(レベル インフィニティ)は、幅広いラインナップで入門~ハイエンドまでの要望に応えてきた。そんな中2023年末に新しく加わったゲーミングパソコンブランド「LEVELΘ」(レベルシータ)は、コスパを追求したラインナップに特化しているのがポイントだ。

 基本スペックはしっかりとツボを押さえながら、コスパ重視で価格を抑えたLEVELΘシリーズは、ゲーミングパソコンユーザーのすそ野を広げようとする本気が見えるゲーミングパソコンだ。入門者向けにゲーミングキーボード、ゲーミングマウス、ヘッドセットや、ゲーミングディスプレーをセットにしたゲーミングスターターキットというオプションを同時注文できるようにもなっている。

 今回、LEVELΘシリーズよりインテル第14世代Coreプロセッサー「Core i5-14400F」とNVIDIA「GeForce RTX 4060 ti」を組み合わせた、「LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACK [Windows 11 Home]」(以下、LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACK)をお借りする機会を得られた。ザ・ミドルレンジといえるバランスに優れたパーツチョイスの1台だ。

 今回はまず、LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACKの筐体デザインや内部構成を中心にレビューしていきたいと思う。

目次

・シンプルデザインにゲーミングパソコンのセオリーを詰め込んだ筐体 ・スイングドアで容易にアクセスできるメンテナンス性に優れた広いケース内部 ・コスパ重視のエアフロー構成 ・コスパを意識しつつ押さえるところは押さえたパーツ構成 ・ケース内部のドライブベイも充実

シンプルデザインにゲーミングパソコンのセオリーを詰め込んだ筐体

 さっそく、LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACKの筐体をチェックしていこう。LEVELΘシリーズはMicro ATXプラットフォーム向けのミニタワーケースを採用したシリーズで、筐体サイズはおよそ幅220×奥行411×高さ441mm(最大突起物除く)。昨今のミニタワーケースとしては少し大きめの部類になるが、剛性感もありシッカリとしている印象だ。

 コスパ重視のモデルというと、見た目や質感が少々犠牲になってしまうのではという心配があるかもしれないが、LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACKにそんなことはなく、シンプルにまとめられたデザインにマットな質感は高級感があり、強化ガラスサイドパネル、内部を照らすLEDケースファンといった、ゲーミングパソコンのセオリーがしっかりと盛り込まれている。

 なお現在LEVELΘシリーズの筐体カラーは、黒色筐体+赤色LEDの「ブラックモデル」、白色筐体+青色LEDの「ホワイトモデル」、白色筐体+さくら色LEDの「さくらモデル」の3色展開となっており、今回はブラックモデルをお借りしている。

 LEVELΘシリーズの顔となるフロントパネルはフラットな一枚板デザインで、中央にLEVELΘのロゴがあしらわれているだけと超シンプル。フロントパネルの両サイド側面には吸気スリットが設けられており外気はここから取り入れられるようになっている。

フロントパネルはシンプルの一言

 USBなどのフロントI/Oは天面の前方側に並んでいる。マイク入力、ヘッドフォン出力、USB 2.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-A×1、リセットボタン、電源ボタンという標準的な構成だ。電源ボタンとリセットボタンの間にステータスLEDが配置されており、電源LEDは青色、ストレージアクセスLEDは赤色に光る。

左から順にマイク入力、ヘッドフォン出力、USB 2.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-A×1、リセットボタン、電源ボタン

 天面にはケースファンが装着されており、ホコリの侵入を防ぐダストカバーが装着されている。ダストカバーは磁石で着脱可能で、ホコリが溜まったあとの清掃も容易だ。

天面には2基のケースファン。ダストカバーでホコリの侵入を防ぐ

 背面インターフェースもとてもシンプル。マザーボード側のI/OパネルはUSB 2.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-A×2、USB 3.2 Type-C×1、1000BASE-T LANポート×1、HD Audioコネクタが並ぶ。ビデオカード側の映像出力もHDMI×1、DisplayPort×3という標準的な構成だ。

背面インターフェースは標準的な構成

スイングドアで容易にアクセスできるメンテナンス性に優れた広いケース内部

 次にLEVEL-M17M-144F-SLX-BLACKのケース内部に目を移していこう。強化ガラスサイドパネルは筐体後方側にヒンジで固定されたスイングドア方式となっており、開閉は磁石でロックする機構になっている。ツールフリーでケース内部にアクセスできるので購入後のメンテナンスはとてもやりやすいだろう。

サイドパネルは強化ガラスで起動中は赤色LEDに照らし出されたケース内部を鑑賞できる
ヒンジで固定された強化ガラスサイドパネルを開くスイングドア方式。ケース内部空間にはかなり余裕がある

 ケース内部は筐体下部に電源シュラウドを備える標準的なレイアウトを採用しており、ケーブル裏配線にも対応する。ケース内部のクリアランスは十二分だ。自作パソコンというわけではないのであまり関係ない話ではあるのだが、マザーボード上下部分コネクタ周辺のクリアランスの広さなどから、組み立てやすさやメンテナンスのしやすさを追求したPCケースだということが伺えた。

コスパ重視のエアフロー構成

 CPUクーラーはインテル標準のトップフロー空冷クーラーを採用。このあたりにはコストカットの跡が見られる。標準クーラーというと冷却性や静音性に疑問を持つ人も少なくないかもしれない。結論からいうと無印のCoreプロセッサーを冷却するのであれば標準クーラーで何の問題もないのだが、次回以降にも検証していきたいと思う。なお、注文時のオプションカスタマイズで240mm簡易水冷CPUクーラーへの換装も可能だ。

 ついでにケース内部のエアフローを見ていくと、LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACKには排気用120mmケースファンが背面×1基、天面×2基搭載されている。一方で吸気用ケースファンは搭載されておらず完全な負圧エアフローを採用。ここは思い切った設計だなと感じた部分だ。

CPUクーラーはインテル標準。背面と天面に排気用ケースファンを備える
前面部分にケースファンは未搭載だが、120/140mm×2基まであとから取り付け自体は可能

コスパを意識しつつ押さえるところは押さえたパーツ構成

 ケース内で一番目立つパーツのビデオカードにはZOTAC製のGeForce RTX 4060 Ti搭載ビデオカードが採用されていた。シロッコファン搭載の外排気クーラー仕様のコンパクトなビデオカードだ。LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACKは吸気ケースファンを搭載しないので、そういった面からも外排気タイプのビデオカードが選ばれたのかもしれない。

外排気仕様のZOTAC製GeForce RTX 4060 Ti搭載ビデオカード。背が低くてコンパクトなのが特徴

 マザーボードは「Intel B760 チップセット」を搭載するAsrock製Micro ATXマザーボードで、システムメモリーはDDR5 SDRAMを使用。メモリースロットは2基で廉価版の構成ではあるものの、しっかりとDDR5 SDRAMを採用しているのは嬉しい点。マザーボード上のM.2ソケットは2基でヒートシンクも標準搭載されている。押さえるところはしっかり押さえている印象だ。

 電源ユニットは80PLUS BRONZE認証の650W電源を搭載。LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACKの構成であれば十分な電源容量といえる。

80PLUS BRONZE認証650W電源。試用機にはMSI製の電源ユニットが搭載されていた

ケース内部のドライブベイも充実

 ケース内部にストレージを増設するドライブベイの構成も見ていこう。LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACKのドライブベイはマザーボード裏面のケーブル裏配線スペースからアクセスする。

 電源シュラウド部分には3.5/2.5インチ兼用トレーを1基備えたベイがあり、ベイ上部にもう1台3.5/2.5インチストレージを直付けできるようになっている。加えてマザーボードベース裏面側には2基のマウント型2.5インチベイが備わっているので、最大で3.5インチHDD/2.5インチSSD×2基と2.5インチSSD×2基を同時に内蔵することが可能。ミニタワーケースとしては充実したドライブベイといえるだろう。

マザーボード裏面側は綺麗に裏配線がまとめられている。ドライブベイにはこちら側からアクセス
電源シュラウド部には3.5/2.5インチ兼用ベイ×2基。1基はトレーでの引き出しに対応
マザーボードベース裏面に2.5インチベイ×2基

コスパに優れるが安っぽくはない。ゲーミング入門に最適な1台

 今回、LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACKの筐体や内部構成を中心に見てきた。ケースのつくりはしっかりとしていてメンテナンス性の高さにはとても感心した次第だ。パーツ構成的にはコスパ重視という面は見られるもののスペックは十分で現在のミドルレンジの中ではちょっと上の方に位置するくらいだろうか。“せっかくゲーミングパソコンを買ったのだから、ゲームのグラフィックス設定は盛って遊びたい”という要望にも応えられるスペックのはずだ。

 次回は、LEVEL-M17M-144F-SLX-BLACKの実際のパフォーマンスについて、各種ベンチマークを用いて検証していくことにしよう。

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