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サクソバンク、「2015年第4四半期エッセンシャルトレード」を発表~恐怖が好機に変わるとき~

@Press / 2015年10月7日 12時0分

デリバティブ取引の世界的大手であるサクソバンク(Saxo Bank A/S、デンマーク)の100%子会社であるサクソバンクFX証券は、2015年第4四半期の市場動向についてサクソバンクの市場分析チームが執筆したレポート「エッセンシャルトレード」の邦訳版を発表しました。


夏終盤の金融市場は、ほぼ例年、大きな出来事もなく、穏やかに過ぎ去るというのが恒例です。そのため、市場関係者にとっては、落ち着いて今後の目標や戦略の見直しを行う絶好の時期でした。しかし、今年は全く異なる相場展開となりました。

今年はユーロの将来を左右するギリシャ債務問題を抱えたまま夏を迎えました。そして、中国の政策当局が人民元切り下げという変化球を投げたことで、中国株式市場の暴落を引き金に、世界同時株安が起こりました。最近では、難民問題をめぐるヨーロッパ各国の対立により、ヨーロッパ統合の理念が問われる事態にまで発展しています。

幸い、いずれの問題にも進展が見られます。9月29日に行われたギリシャ総選挙では、当初の反緊縮路線を翻してユーロ残留を決めたチプラス前首相率いる急進左翼進歩連合が勝利しました。そして、中国当局は株価暴落の再発を阻止するための大規模な株価下支え策を打ち出しました。ヨーロッパ統合以来の最大の危機である難民問題については、メルケル独首相の現実主義が、問題解決の糸口を導き出そうとしています。
しかし、問題はそれだけではありません。9月末には、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲンによるディーゼルエンジン排出ガス検査不正が発覚し、同社のCEOが辞任に追い込まれました。さらに、原油に代表されるコモディティ価格の下落は、新興国諸国の景気の足を引っ張っています。

そのような状況の中、サクソバンク予測チームは、新興国市場こそが希望を持てる投資対象だと考えています。アメリカの利上げ時期をめぐる憶測が新興国経済に影を落としていますが、一方で市場のボラティリティを高め、新しい投資機会を創出することが期待できます。

サクソバンク予測チームが総力を挙げて最良のトレードシナリオをレポートにまとめました。

<各レポートはこちらからダウンロードできます(無料)>
URL: http://www.saxobank.co.jp/essential-trades/2015q4/


「2015年第4四半期エッセンシャルトレード」は、各分野の専門家が執筆した7編のレポートから構成されています。各レポートの詳細は下記のとおりです。

■トップストーリー:嵐の後で(スティーン・ヤコブセン)
新興国市場は、対外債務に依存する経済体質であるため、不安定な米ドル相場とコモディティ価格の下落という最大の嵐に見舞われています。しかし、主要国が量的緩和による問題の先送りを続ける一方で、新興国市場には希望の兆しが見え始めています。

■マクロ経済編:金融政策の違い(マッズ・コフォーズ)
マクロ経済面で第3四半期に最も注目されたのは米連邦準備制度理事会(FRB)の9月の動きでした。結局利上げは見送られましたが、市場は、FRBと金融緩和を進める欧州中央銀行との政策の違いにも引き続き注目しています。一方、夏終盤に起きたリスク選好度の過度な後退を受けて、新興国市場は、現在の世界経済の中で最も弱いセクターという不名誉を背負い続けたままです。

■FX編:ドル高再燃はお預け(ジョン・ハーディ)
世界の金融政策は米連邦準備制度理事会(FRB)が決める――。そのことを、世界、とりわけ新興国市場は、連邦公開市場委員会(FOMC)の9月会合の際に再認識させられました。FOMCが利上げを見送ったことで、第4四半期には、投資家のリスク選好の変化に相場が大きく左右されやすいロシアルーブル(RUB)、ブラジルレアル(BRL)、トルコリラ(TRY)、南アフリカランド(ZAR)等についてはリバウンドの可能性がありますが、より慎重に取り組みたい場合は別の国、つまりメキシコペソ(MXN)やポーランドズロチ(PLN)に注目すべきだと思います。

■株式市場編:市場への警鐘(ピーター・ガーンリュー)
2008年に経験した世界金融危機以来、世界の株式市場が最大の混乱に陥った今年の第3四半期は、世界経済にとって大きな警鐘として記憶されるでしょう。株価の下落率は、先進国全体が6.2%だったのに対して、新興国全体は16.2%を記録しました。

■債券市場編:本来の姿(サイモン・ファスダル)
第3四半期後半、予想どおり、市場は恐怖に包まれました。その恐怖体験が第4四半期の市場動向に影響を与えることは必至です。しかし、その状況こそ「好機到来」ととらえるべきです。

■商品市場編:先行きは明るい(オーレ・ハンセン)
供給が大幅に減少すれば、コモディティ市場に一筋の希望の光がさします。しかし、供給過剰に歯止めがかかる気配はありません。供給が減らず、需要のほうが減少すれば、コモディティ市場の苦境のさらなる長期化は避けられません。

■アジア市場編:新興国市場のダークホース(ケイ・ヴァン・ピーターセン)
「チープマネー(低金利資金)」は、アメリカの量的金融緩和と中国が世界金融危機の中で導入した大規模な景気刺激策によって生み出されました。そのチープマネーが世界中の資産価値を膨らませました。しかし、現在、世界経済の成長率は低下傾向にあります。多くの新興国はコモディティ輸出に依存していますが、コモディティ市場は景気低迷の中で底値を探る動きを続けています。新興国経済のファンダメンタルズの悪化は止まっておらず、それが新興国の資産市場に影を投げ続けるのは必至です。


【サクソバンク(Saxo Bank A/S)について】
サクソバンク(Saxo Bank A/S)は、デンマーク金融監督庁の許可を受けた、オンライン取引を専門とした銀行です。外国為替(FX)、CFDs、ETFs、株式、先物、オプションなどの多岐にわたるデリバティブ商品を、数々の受賞暦を誇る3つの取引プラットフォームとAPIを通じて提供しています。サクソバンクはインターバンク市場を形成する主要銀行(Tier 1 Banks)および世界中の80カ所以上の取引所から流動性を確保しており、リアルタイムでのプライス配信、正確な約定、そして競争力のあるスプレッドを提供しています。サクソバンク・グループは本社をデンマークに置き、日本、イギリス、イタリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スペイン、フランス、ウクライナ、チェコ共和国、アラブ首長国連邦、インド、オーストラリア、シンガポールで業務を展開しています。

詳細はウェブサイトでご確認いただけます。
URL: https://www.tradingfloor.com/publications/essential-trades


【サクソバンクFX証券株式会社について】
社名  : サクソバンクFX証券株式会社
      第一種金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第239号
      商品先物取引業者 農林水産省 指令22総合第1352号
               経済産業省 平成22・12・22商第6号
所在地 : 〒106-0041 東京都港区麻布台1-7-2 神谷町サンケイビル10F
加入団体: 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、
      日本投資者保護基金、日本商品先物取引協会
URL   : http://www.saxobank.co.jp

詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press

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