正しいやり方を知ってる? バイクのバッテリー点検&交換を徹底解説
バイクのニュース / 2023年6月13日 9時0分
最近のバイクはセル始動のみでキックが付いていないことがほとんどです。そうなるとバッテリーが上がってしまうと、押しがけをするしかなく、エンジンを始動するのもひと苦労。そうならないためにも、日頃からのメンテナンスと定期的な交換は重要です。今回は、そんなバッテリーの扱いについて解説します。
■バッテリーが使われるのは基本的にはエンジンの始動のみ
最近のバイクはセル始動のみなので、バッテリーが上がってしまうと押しがけでエンジンを始動するしかありません。
また、最近ではスマホやETCなどを使うことも多く、電装系への負担も増えているだけに、なおさら重要となっているバッテリーの扱い。
そこで今回は、バッテリーの正しい点検や交換の方法を解説します。
バイクのバッテリーは上がってしまうとセルモーターが始動させられない為、エンジンをかけるには押し掛けをする事になる
バイクはバッテリーに電気を溜めて、必要に応じて使用しているのはご存知でしょう。
発電した電気をバッテリーに溜めて、それをエンジンの始動や各種電子装備の作動に使用しています。
古いバイクならばバッテリーが上がっても押しがけでかければ発電した電気を使って走ることができますが、電子化が進んだ現在はそれも難しくなっています。
また、ETCやドライブレコーダーを後付けすることも当たり前になっていて、バッテリーへの負担は大きくなるばかりです。
■バイク用バッテリーの種類とは?
バイク用のバッテリーには大きく分けて、開放式と制御弁式(VRLA)の2種類があります。
バイク用のバッテリーには大きく分けて開放式と制御弁式(VRLA)の2種類がある
前者は内部に入っているバッテリー液の点検補充が必要で、制御弁式はメンテナンスフリータイプとも呼ばれるように、液は減らないのでとくに点検などは不要です。
そうなると制御弁式のほうが優秀に思えますが、古いバイクに採用されている6V(現在は12Vが主流)には適用しておらず、充電に気を使う必要がありました。
また、販売方法も充電済みのものと、自分でバッテリー液を入れてから使うタイプがあります。自分で液を入れる方が手間はかかりますが、通販に適していたり、補充電の必要がないなどのメリットが多数。ただ、バッテリー液は希硫酸のため、慎重な取り扱いが必要です。
■かなり難しい、バッテリーのサイズの見分け方
クルマのバッテリーはサイズと電極の位置や性能が、数字やアルファベットで表記されていて、慣れてしまえば見分けるのはそれほど難しくありません。
一方、バイクのバッテリーはYTX7L-BS (制御弁式)やYB10L-A2(開放式の高性能タイプ)、6N-2A-2C-4(開放式の標準タイプ)というように一定の規則ですべてを表しているわけではないため、理解するのは非常に困難。そのため、基本的にはメーカー指定と同じものを使用するようにしましょう。特に制御弁式と開放式を入れ替えるのは、ご法度です。
バッテリーがキチンと所定の位置に収まっているかの定期的な確認も重要
メンテナンスや交換時期については、すでに紹介したように制御弁式はバッテリー液が減らないので、メンテナンスは必要ありません。ただし、開放式同様にバッテリー全体を見て亀裂や膨らみが発生していないか、また、電極部分が汚れていないかや緩みなどは、定期的にチェックするようにしましょう。
バイクの場合、搭載位置に制約があるため、しっかりと収まっているかの確認も重要。
万が一、充電が必要になった場合は、基本的にゆっくりと行なうのが鉄則で、専用のバイク用バッテリー充電器を使用しますが、制御弁式はさらに専用のものがあるので、そちらを使用します。
気になるのは交換時期ですが、バッテリーメーカーは2年から3年での交換を推奨していますが、使用状況などによって大きく異なるのもバッテリーの特徴です。
バッテリーは使わないから長持ちするという訳ではない
使わないから長持ちするわけではないのが難しいところで、問題がなくても上記の期間で予防的に交換するか、セルが弱くなったりウインカーの点滅が遅くなったりしたら、交換するのが現実に即した判断。
バイク用品店やディーラーでは専用の測定機器を使って現在の状態を調べてくれるので、定期的に測定してもらうと良いでしょう。
交換はシートやサイドカバーなどを外すと簡単にアクセスできるので、DIYでも可能です。カバーや留め具を外したら、電極はドライバーで外しますが、ショートにはとにかく気をつけてください。マイナス側から外して、マイナス側を後に付けるのが基本と覚えておきましょう。
定期的なメンテナンスや交換は、自分でもできるからと言って放置せず、定期的に行なうよことが重要です。
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