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慣れてきた頃に要注意!バイクの安全性を高めるために、気をつけたい事とは?

バイクのニュース / 2024年5月16日 9時10分

公道を走行することに恐怖心が無くなり、バイクの運転にも少しずつ自信が出てくる頃が、もっとも事故を起こしやすい時期と言われています。では、慣れてきた頃にバイクの安全性を高めるために気をつけるべきこととして、どのような内容が挙げられるのでしょうか。

■バイクに慣れてきたからって油断禁物!どこに気をつければいい?

 二輪の免許を取って運転に慣れてくると、バイクの楽しさにかまけてスピードを出し過ぎたり、標識を見落としたりなどして、安全に対する意識が薄れることがあります。特に初心者ライダーには、運転技術が未熟で事故を起こしやすいため、免許を取得してから1年間は「初心者運転期間」が設けられており、より慎重な運転を心掛けなければなりません。

 では、具体的にどのような点に注意すればよいのでしょうか。

一時停止が定められた場所では、その直前で一旦バイクを停止させる一時停止が定められた場所では、その直前で一旦バイクを停止させる

 まず「止まれ」の標識や踏切の手前など、一時停止が定められた場所では、その直前で一旦バイクを停止させなければなりません。信号のない交差点や見通しの悪い路地、合流ポイントなど、一時停止の標識は事故のリスクが高い場所に多く設置されています。

 警察もこのような場所を中心に取り締まりを強化しているので、うっかり停止するのを忘れて違反キップを切られてしまうバイクが後を絶ちません。

 なお一時停止を怠ると、出会い頭の事故につながるおそれがあり非常に危険です。停止線をオーバーしたり、完全に止まらない場合は一時停止と認められないため、しっかりと停止して左右の安全を確認してから発進するようにしましょう。

法定速度は、一般道60km/h(原付は30km/h)、高速道路100km/hと定められている法定速度は、一般道60km/h(原付は30km/h)、高速道路100km/hと定められている

 そしてバイクの運転に慣れてくると、ついやってしまいがちなのがスピードの出し過ぎです。法定速度は、一般道60km/h(原付は30km/h)、高速道路100km/hと定められています。また、標識や標示によって速度が指定されている場所や区間では、それぞれの指示に従わなければなりません。

 スピードを出し過ぎると、事故が起きた際の衝撃が大きくなるので、重大事故につながりやすく非常に危険です。定められた速度を必ず守るという強い気持ちをもって、安全な運転を心掛けるようにしましょう。

 また交差点での、右折待ちのクルマと直進しようとするバイクの接触事故にも注意が必要です。いわゆる「右直事故」と呼ばれるもので、バイク事故の中でも上位にランクインするため、ライダーであれば常に意識しておいて損はありません。

 右折待ちのドライバーには、対向車線から向かってくるバイクが実際よりも遠くに見えたり、遅く感じたりして距離を見誤るのが原因。直進車優先だからといって過信せず、右折車を確認したときはスピードを控えて、いつでも回避できるようにブレーキの準備をしておくようにしましょう。

 また、交差点ではバイクの巻き込み事故が起こりやすい場所です。左折しようとしているクルマから見たとき、車体が小さいバイクは死角に入りやすく、気づかれないケースが少なくありません。

 さらに、対向車線で右折するドライバーからもクルマの陰にかくれてしまってバイクが見えにくい状態になります。巻き込み事故を回避するには、十分な車間距離を取ることに加え、前を走行するクルマのミラーに自分のバイクが映る位置を意識しながら運転するようにするのがポイントです。

巻き込み事故は、バイクがクルマの左側からすり抜けをすることで起こることが多い巻き込み事故は、バイクがクルマの左側からすり抜けをすることで起こることが多い

 そもそも巻き込み事故は、バイクがクルマの左側からすり抜けをすることで起こります。道路交通法で直接すり抜けを禁止する規定はありませんが、他車との接触リスクが高くなる危険な行為なので控えるのがベターです。

 走行中は常に車間距離を気にしながら運転することも重要。前のクルマが何らかの理由で急ブレーキをかけたり、スリップしたりするかもしれません。どんな状況でも素早く対処できるように、安全な車間距離をキープする習慣をつけておくと事故を未然に回避することができます。

 適切な車間距離は、一般道で40km/hの速度で約22m、高速道路で80km/hの速度で約80mと言われています。しかし、バイクを運転しながら距離を測るのは簡単なことではありません。そこで、時間を目安にして、一般道路では2秒以上、高速道路では3秒以上を頭で数えながら運転するとちょうどよい車間距離になるそうです。

 このように、基本的な道路交通法を遵守し、走行時の確認事項に注意を払いながら運転します。そのうえで、周りをボディで守られていない無防備なバイクは、服装や装備に気を配ることも重要なポイントです。

フルフェイスタイプまたはジェットタイプのヘルメットで、「PSC」「SG」「JIS」といったマークの付いたものを着用すれば安心フルフェイスタイプまたはジェットタイプのヘルメットで、「PSC」「SG」「JIS」といったマークの付いたものを着用すれば安心

 まず頭部を守るヘルメットは、安全規格をパスしたものを選ぶようにします。フルフェイスタイプまたはジェットタイプのヘルメットで、「PSC」「SG」「JIS」といったマークの付いたものを着用すれば安心です。

 なお、あご紐の締め付けが不十分だと、転んだときや事故の際にヘルメットが外れてしまい意味を成しません。あご紐は、顔とのすき間に人差し指が入る程度が適正といわれているので、運転するつど確認してきちんと締めるようにしましょう。

 そして、転んだときにケガを最小限にとどめるため、季節に関係なく長袖・長ズボンを着用し、グローブで手を守ることも忘れないでください。また、二輪乗車中の命にかかわる事故のうち、致命傷となった部位は高い順に「頭部」「胸部」「腹部」となっており、全体の約8割を占めています。(令和4年度中警視庁データ)

 大切な命を守るためにもバイクに乗るときは、二輪車用のプロテクターやエアバッグジャケットなどの着用を習慣づけておくとより安心です。

※ ※ ※ 

 初心者ライダーを卒業してバイクに慣れてくると、自分の運転技術を過信して無茶なライディングをしがちです。バイクの安全性を高めるために気をつけるべきことは、教習所で習う内容がほとんどと言えます。

 重大な事故に起こしたり、交通違反をしないためにも、初心にかえってルールを見直すのも大切なことかもしれません。

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