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塩野瑛久、初大河「光る君へ」で龍笛に苦戦 「吹けば吹くほど音が出なくなる」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年4月29日 5時0分

 「所作に関してはおそらく僕より皆様の方が大変なのではないかと思います。僕は自分以上に上の立場の人間がいないので、例えば、自分よりも目上の立場の人と目を合わせてはいけない、背を向けてはならないといった決まり事もありません。ただ、帝ならではの佇まい、優雅さというものがあると思うので、一条天皇だけ少し時間の流れが穏やかであるといった感じは常に意識しています。あと難しいのが、セリフ回し。平安時代のものなので、その言葉を言い慣れていない感じは出したくなくて。説得力が出るようにしなければと思っていたんですけど、あまりすらすら言うと威厳が失われてしまうし、帝であることを意識し過ぎると少しロボット的といいますが、感情が乗らない。なのでその中間を狙う意識で。天皇として座しているときと、本音の部分、品の良さと感情とを両立させるのは難しいですね」

 そして、約2か月の間、毎日繰り返し練習して挑んだというのが龍笛。塩野にとって楽器の演奏自体が未経験であり、「義経」「平清盛」など多くの大河ドラマに携わってきた和楽器奏者、作曲家でドラマの雅楽指導を担当する稲葉明徳のもと励んだが、「吹こうと思えば思うほど全然音が出なくて」と苦戦を強いられた。

 「あくまで個人的な感想ではあるのですが、龍笛って不思議なものでやればやるほど吹けなくなるんです。本番直前になっても音が出なくて“どうしよう!”なんていう日もありました。言葉を選ばずに申し上げると、リラックスしてほどほどにやるのがちょうどいいといいますか。みっちり練習、稽古っていうよりは、とりあえず自分の目の届くところに笛を置いておいて。例えば水を飲んだ時などに目に入ったら吹いてみる。それも2、3分とか5分以内で。それを毎日繰り返していました。 もちろん指の動きなどは練習を重ねるんですけど、吹くことに関しては短い時間でやっていました。緊張、焦りなどでどんどん音が出なくなっていくので、心をはっきりと映す楽器なのかなとも思いました。一方で、ご指導いただいた稲葉先生が素晴らしい方で、先生に“説得力のある演奏をなさっている”と言っていただいたおかげで自信がついて、徐々に上達できた感じです。何より、実際に僕が演奏した音も使ってくださったのが嬉しいですね」

 共演者の中では、特に定子役の高畑充希とのシーンが多いというが、その高畑とは2014年に放送されたドラマ「あすなろ三三七拍子」以来の共演。憧れていた女優との再共演に嬉しさのあまり、こんなエピソードも。

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