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徹夜で14時間勤務後…米ドラマの撮影スタッフ、帰宅中に事故死

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年5月14日 21時3分

 米ドラマ「9-1-1:LA救命最前線」の撮影スタッフの1人が、14時間におよぶ徹夜勤務の後、帰宅中に高速道路で事故死した。TVLineや The Hollywood Reporter などが報じた。

 「9-1-1:LA救命最前線」は、多様な事故や事件が頻発するロサンゼルスを舞台に、救命救助の最前線で奮闘する消防士・警察官の姿を描いた大ヒットドラマ。2018年から2023年まで米FOXで全6シーズンが放送され、現在は米ABCに放送局を移し、シーズン7がオンエアされている。

 報道によると、亡くなったのはドラマのグリップ担当を務めていたリコ・プリームさん。現地時間5月10日から翌日の早朝4時ごろまで、徹夜で14時間に及ぶ撮影に参加後、車で帰宅途中に交通事故に遭い、そのまま帰らぬ人となった。プリームさんの車は、何らかの理由で堤防に乗り上げ、その後屋根の上にひっくり返っていたという。

 プリームさんが所属する労働組合「IATSE Local 80」は、「組合員の家族に対して、心から哀悼の意を表します。私たちは組合員の安全、幸福のためにコミットしています。労働者は生計を立てるために、危険な状況に置かれるべきではない」と声明を発表。制作プロダクションの20世紀テレビジョンは、「『9-1-1:LA救命最前線』の全員とスタジオを代表して、リコ・プリームさんの家族と友人に心から哀悼の意を表します」とコメントしている。

 ハリウッドでは、以前から1日12時間以上の長時間労働が問題視されている。2017年には、人気ドラマ「リバーデイル」の主要キャストであるK・J・アパが、長時間労働後に居眠り運転で交通事故を起こした。プリームさんが所属するIATSEは、2021年の組合交渉時にも長時間労働について問題提起している。(編集部・倉本拓弥)

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