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『娚の一生』『姉の結婚』…“愛される自分”を改めて考えるために読みたい西炯子の漫画

ココロニプロロ / 2016年9月29日 14時0分

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『娚の一生』『姉の結婚』…“愛される自分”を改めて考えるために読みたい西炯子の漫画

大人になると、素直に恋愛をすることが難しくなりますよね。結婚もよぎるし、相手の気持ちや自分の打算を疑ってしまったり…。そんな自分を感じるとき、視点を変えるのにオススメな恋愛漫画があります。

大人の恋愛がしたくなる?

数年前に公開された映画、『娚の一生』は、榮倉奈々さんと豊川悦司さんという、美しくて色香あふれる2人による“足キス”シーンが話題となりました。この原作は西炯子さんによる同名の漫画。繊細な絵柄が特徴的な傑作です。

主人公のつぐみは、容姿には恵まれていますが、不毛な不倫経験を経て、もはや可愛げを失いつつある30代。あるとき彼女は亡くなった祖母の家に移り住むのですが、そこにいたのが、かつて祖母に想いを寄せていたという大学教授の海江田醇で、つぐみに一目惚れした海江田からの猛アタックを受ける…というストーリー。

年上の男性に“異性”を見る

美人だけれど、30代半ばで仕事バリバリで、恋愛にはややトラウマがあって。「あぁー、確かにこれは結婚できない女スペック」と言わざるをえないつぐみ。海江田はそんなつぐみに文字通りぞっこんになるのです。

そりゃあ、15近く年下なら、向こうからしたら若くて可愛いに違いありません。40歳から見て35の女より25の女がいいというのはあっても、五十路超えたら35も25も大差ない(はず)ですよね。そんな年上男性を”異性”として見てみることで、自分の中の若さ、可愛らしさが改めて開花するのかもしれません。

50代とはいえ、海江田は独身で色気の漂う大人な男ですから、あの手この手で口説かれるつぐみは読んでいて羨ましくてたまりません。分かってます、トヨエツが独身でそのあたりにいるはずはないんです。
でも、ここにちょっとした年の差マジックがあって、15歳、20歳と年上の相手って、それだけで妙な魅力を感じさせるもの。今時分の50代は世代的に物事に貪欲で肉食というのもあるかもしれませんが、経済力もまあまあある場合が多いですし(特に独身なら)、包容力は抜群ですよね。

人生経験も豊富なので、時に諭してくれることも。海江田も、つぐみにベタ惚れなくせに基本スタンスは説教モードなのがまた素敵。間に混ぜてくる甘い言葉がたまらないのです。甘えるのが下手、という女性でも、きっとそんな瞬間には素直に心を委ねられることでしょう。年上との恋愛は、女としての価値を再発見させてくれるものだと思います。

過去の自分がもたらす恋もある

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